表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ウクライナ情勢】防衛線を見守るあなたに  作者: 栗野庫舞
第1集 敵が侵略を開始した
14/433

14.脅しを使って従わせようとする

スタッグハウンド装甲車「脅すのは、おかしい」


ディアハウンド装甲車「ただ、それだけ」

 あなたは図書館に到着しました。閲覧用のテーブル席に座ります。


 こちらにご用意したのは、『私の追放日記』という作品です。女主人公が元勇者の元帥を挑発してしまったのが原因で呪いをかけられ、命を失いそうになる……という内容になっています。


 主人公が敵の元帥に放ったセリフを、ご紹介しましょう。


「馬鹿にはしていませんよ、偉大なる元勇者さま。貴方を馬鹿にしたら、近いうちに消されてしまいますからね。貴方(あなた)に女神様のご加護がなければ、こぞって国民全員が貴方を……、いえ、これ以上は言わないことにしておきましょう。ごきげんよう、モコシエ様」


 元帥のモコシエは、魔王を討伐した勇者です。女神の加護を持っている彼は国を救って元帥の地位を与えられたものの、国内でやりたい放題にしていました。ロシアは国外でやりたい放題にしている点が異なりますが、ロシアとモコシエには決定的な共通点があります。


 それは、脅しです。


 脅しを使えばなんでも出来るという考えを持ち、脅しで相手を従わせようとします。


 先ほどの主人公のセリフの『貴方(あなた)』をロシアに、『女神様のご加護』を核兵器、『国民全員』を世界各国に言い換えてみて下さい。核の部分はエネルギー資源や食糧問題でも構いません。


 まるで、今の国際情勢みたいになるでしょう?


 窮地(きゅうち)に追い込まれた主人公は、仲間達の力を借りて、命を救われます。その後、複数の冒険者パーティーが団結し、モコシエの『女神様のご加護』を封じます。モコシエは主人公の仲間に敗北し、逮捕されました。


 ファンタジー作品では、主人公が敵を倒すことで平和が訪れます。ロシアを倒す必要はありませんが、ウクライナから撤退させて、ウクライナに平和が訪れてほしいものですね。砲撃に(おび)えることのないような、平和を。

M113FSV「撤退しないのは、おかしい」


FSVは、ファイア・サポート・ビークルを意味します。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ