14.脅しを使って従わせようとする
スタッグハウンド装甲車「脅すのは、おかしい」
ディアハウンド装甲車「ただ、それだけ」
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こちらにご用意したのは、『私の追放日記』という作品です。女主人公が元勇者の元帥を挑発してしまったのが原因で呪いをかけられ、命を失いそうになる……という内容になっています。
主人公が敵の元帥に放ったセリフを、ご紹介しましょう。
「馬鹿にはしていませんよ、偉大なる元勇者さま。貴方を馬鹿にしたら、近いうちに消されてしまいますからね。貴方に女神様のご加護がなければ、こぞって国民全員が貴方を……、いえ、これ以上は言わないことにしておきましょう。ごきげんよう、モコシエ様」
元帥のモコシエは、魔王を討伐した勇者です。女神の加護を持っている彼は国を救って元帥の地位を与えられたものの、国内でやりたい放題にしていました。ロシアは国外でやりたい放題にしている点が異なりますが、ロシアとモコシエには決定的な共通点があります。
それは、脅しです。
脅しを使えばなんでも出来るという考えを持ち、脅しで相手を従わせようとします。
先ほどの主人公のセリフの『貴方』をロシアに、『女神様のご加護』を核兵器、『国民全員』を世界各国に言い換えてみて下さい。核の部分はエネルギー資源や食糧問題でも構いません。
まるで、今の国際情勢みたいになるでしょう?
窮地に追い込まれた主人公は、仲間達の力を借りて、命を救われます。その後、複数の冒険者パーティーが団結し、モコシエの『女神様のご加護』を封じます。モコシエは主人公の仲間に敗北し、逮捕されました。
ファンタジー作品では、主人公が敵を倒すことで平和が訪れます。ロシアを倒す必要はありませんが、ウクライナから撤退させて、ウクライナに平和が訪れてほしいものですね。砲撃に怯えることのないような、平和を。
M113FSV「撤退しないのは、おかしい」
FSVは、ファイア・サポート・ビークルを意味します。