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【ウクライナ情勢】防衛線を見守るあなたに  作者: 栗野庫舞
第1集 敵が侵略を開始した
13/450

13.歴史的に自国の領土だからと主張する

T-72戦車「他国に侵攻するのは、おかしい。それだけ」

 あなたは、長い回廊の途中で立ち止まっています。


 ここで、昔の話をしましょうか。


 2014年4月6日。二つの人民共和国の他にも、別の人民共和国が存在していました。ハルキウ州で親ロシア派勢力が州庁舎を占拠し、分離独立を宣言したのです。しかしながら、翌日にこの国家は幻のように消滅しました。


 それから八年の月日が流れ、ハルキウ州の一部がロシアに占拠されます。ハルキウ州の支配を目指している親ロシア派勢力が、ハルキウ州は歴史的にロシア領土の一部だと主張したそうです。


 歴史的に元々自国の領土だったから侵攻して占領していいとなったら、世界中が大混乱になると思いますが。


 その程度の理由で国境を勝手に変えようとしているなんて、やっぱりおかしいですよね。奪いたいから奪うって主張したほうが、まだ正直です。


 向こう側の、緑の庭園をご覧下さい。ダークグリーンの『ディアハウンド』装甲車が置かれています。


 ディアハウンド装甲車は、アメリカのフォード社が開発したT17の完成版です。シボレー社の四輪のT17E1と違い、六輪でした。


 イギリス軍はディアハウンドの名を与えたものの、四輪のスタッグハウンド装甲車のほうを採用し、こちらは採用しませんでした。生産されたT17は全て、アメリカ軍が武装を外してアメリカ国内で配属したそうです。M5装甲車とも呼ばれます。


 あなたの前にあるのは武装つきのディアハウンド装甲車のため、今では幻の仕様と言えるでしょう。


 ロシアの特別軍事作戦の成功も、幻で終わりますように。

T-64戦車「主張がおかしい。それだけ」

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