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暇つぶしショートショート集  作者: 鈴木空論


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【冒険?】出土した壺

 畑仕事のために土を掘り起こしていたところ、御札で厳重に封をされた壺が出てきた。

 なんだろうと思って引っ張り上げた。するとその弾みで封印が解け、中から悪魔が飛び出してきた。

 悪魔は聞いてもいないのに封印されていた恨みつらみをぶちまけたあと、手始めに俺のことを血祭りに上げてやると襲い掛かってきた。

 現実離れした出来事に俺は状況が呑み込めなかったが、自分が危険な事だけは理解した。

 訳も分からず血祭りにされてたまるか。

 俺はクワを握り、決死の覚悟で悪魔に立ち向かった。


 悪魔は思ったほど強くなかった。

 一進一退の攻防になったが、隙を突いてクワで頭を強打すると悲鳴を上げたあと灰になって消えてしまった。

 悪魔を封印していた壺も役目を果たしたとばかりに粉々に砕け散った。

 やった、と俺は勝利を噛みしめた。

 悪魔は完全にこの世から消えたのだ。


 ところが、悪魔との闘いの舞台となった畑は大荒れで農具もボロボロ。

 昼飯を持ってきてくれたカミさんに雷を落とされてしまった。

 悪魔が出たんだと言い訳をしても信じては貰えなかった。

 なにしろ、死体は灰になって消えてしまったし、証拠は何もないのだ。

 信じろというほうが無理だろう。


 結局その日は飯抜きになり、徹夜で畑を直す羽目になった。

 やはりあいつは間違いなく悪魔だ、と俺は思った。

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