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【ホラー】ビニール袋
街を歩いていると、風もないのにビニール袋が舞っていた。
妙だな、と思い私はそれを観察していた。だがその内、その袋はどういうわけか軌道をかえて私を囲むように大きく周り始めた。そして、一周終えるたびにその輪を少しずつ狭めてきた。
私は気味が悪くなってきた。もう気にせずその場から立ち去ろうとした。しかし私が歩みを早めるとビニール袋もそれに合わせて速度を変えてきた。
クシャクシャ、クシャクシャ。
ビニール袋の音が辺りに鳴り響く。そしてそれはどんどん大きくなる。
どう見てもビニール袋だ。それ以上でも以下でもない。
しかし……なんなんだ、これは。
私は怖くなり走り出した。
だがその袋はいつまでも私についてきた。




