前へ目次 次へ PR 2/9 プロローグ 神話、民話、寓話、童話……この世のありとあらゆる作り物語が「嘘」と排除されてから数百年。 多くの人々は「物語」という存在を知らずに平穏な日々を生きていた。 しかし、そんな世界でもなお「物語」に魅入られた一人の青年がいた。 きっかけは母が語った一つの寝物語。 当時幼かった彼はもうほとんど内容を覚えていないが、とてもドキドキしたことだけは覚えていた。 そして青年は忘れられた「物語」を復活させるため、母の寝物語をもう一度読むため、国賊となることを誓った。