歩み
「うくぁぁぁぁぁ!!」
「…ここどこだよ…。」
穴に落ちた後運よく先に落ちた獣の上に落ちほぼ無傷で落ちることができたのだ。アリバ自身は落ちているとき怖すぎて見事に気絶したのであった、
「寒い…怖い…なにも見えない!!なんだよこのフカフカしたものは!!」
「まぁいいや。俺穴に落ちたんだよな。何とかして出口さがさないと。」
1分後…
アリバは上を見上げなんともいえない顔をした。
「少し明るい何かが見えるけどほぼ点じゃないかーーーーーーーー!!!!」
そんな事実を叫び壁を上ることを一瞬で諦めたアリバであった。
「どうやって脱出しようか…」
ない頭を使うアリバだが
「とりあえず何もしてないでいるよりはなんか行動すっか。」
「とりあえず明かりがほしいな。真っ暗でなにも見えないから視界をどうにかしねーと。」
この世界には魔力がある。体内に魔力を使うことによってあらゆる不思議な現象を引き起こすことができるのだ。
「俺の魔力あんまり多くないから使いたくないけどしょうがない。」
リンザーさんたちからもらった短剣を持ち魔力を流し「火」のイメージをする。すると小さいがとりあえず視界を確保するには十分な火が灯った。
「一応視界は確保できたけどなんもないな。てか俺の下のやつ熊もどきだ。ごめんよ…お前のおかげで助かったのに…」
「まわりを確認するか。なんもなさそうだけど」
周辺を確認し始めるアリバすると
「なんか穴があるな入れそうだな…行ってみるか」
小さいが人一人なら入れそうな穴を見つけたアリバは奥のほうへと進み始める。
しばらく進みそろそろ魔力も底をつきかけた時だった。
「なんだこの壁画…」
「何をしているんだ?まるで文明があったみたいな壁画だな。」
視線の先には謎の壁画があった。まるでなにかを称え祝福しているかのような絵だ。
「真ん中に…いる奴は…王様……みたいなやつか。よく……わから…ない…な」
「眠いな…少し…や…す…もう」
魔力も体力もすでに限界なアリバは糸が切れた人形のようにねむりについたのだった。