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彼女のハダ

冬の冷たい水のおかげだろうか

妻の体の腐敗は進んではいなかった。


彼女が言うには、頭でっかちな僕は、余計な知識をいろいろと有していた。

その中の一つに、死体の防腐処理がある。


深夜であったが、金と権力にものをいわせ、彼女の時を止めるための道具や薬品を(そろ)えさせた。


僕は、これからメスを入れるその体を、慈しみながら手を()わせた。


水分を未だ(たた)えたその肉体は瑞々しく、脈打たない事が信じられなかった。


分かりづらく、小さな裂け目から内臓をとりだし、代わりの詰め物を入れた。


また、一つ、人の(ことわり)から外れた彼女は、奇妙な美しさが増したような気がした。


挿絵(By みてみん)



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