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プロローグ

終焉がこの身を包んでいた。

迂闊だった、世界を破壊してしまった。

右腕に宿る闇龍の力を解放してしまったのだろう。

見渡す限りの闇の中を揺蕩う「ルシフェル・ドラゴニア」は闇龍の消えた右腕を過去の苦しみと共に握りしめた。


我もまた奴に飲まれ消えるか、それもまた宿命に決められていたのだろう。


そう思った瞬間、暗闇の中に小さな星を見つけた。

ルシフェルはそこに吸い込まれていく感覚がした。

光が次第に大きくなり、視界が閃光に包まれると、突然声が聞こえた。


「残念ですが貴方の人生は終わりました」


眩さに耐えて目を開けると、どう見ても女神っぽい周りがキラキラと輝いている美人が佇んでいた。


「ヤマダ・ヨシオさんですね?」


「我名はルシフェル・ドラゴニア!暗黒に魅入られし邪眼を有する、堕天使の転生体である!」


「相手を不憫な顔にさせ、自らの認識を強制的に否定させるスキルを所持しているのでしょうか?現世では貴方を見るなり苦虫を噛み潰した顔で知らないフリをしている方が大勢いたようですね。」

そう言って女神は一歩どころか三歩は引いて、こっちが可哀想に思う位の顔で目をそらしていた。


「クックク・・・それは闇により我が眷属となった者共の事であるな?」


「精神疾患を患う貴方を避ける方々です。」


「・・・。」

ざっくりくるな、この女神・・・

俺の厨二病を精神疾患ですか、そうですか。

お陰で組織にやられた精神汚染より効いたぜ。


「あつあつのガンモドキを喉に詰まらせ、18歳と若くして無くなった貴方は、再び同じ世界で生まれ変わるか、元とは違う別の世界を救う者として魂を転移させるか、選ぶ事ができます。」


「や、やめてぇーーー!思い出させないでーーー!」

そういや俺、意味不明な場所に居たから厨二妄想膨らませてたけど、ばーちゃん家でがんも喉に詰まらせて「ひぐぅー」とか喚いて死んだんだった・・・


「何方にしますか?ヨシオさん」


「え!?・・・あ、あの・・・別の世界に行けば、俺の邪眼が目覚めるんですよね?」

恥ずかしさにくねくね身悶えしていたが、確認しなければ。異世界に送られる時は何かしらチートスキルをもらえると相場が決まっている。これはお約束なのである。


「異能力は授けますが希望通りになるかは私にもわかりません。それに異世界では18という年でまだ厨二病が続いているとなると生きるのも難しいでしょう。」


「厨二病は関係ないだろ!」


「精神疾患と、外見も些か問題があると同じ世界で生まれ変わる方が良いですよ。」

女神スマイルが眩しい。


「俺の事ディスり過ぎだろ!」


「狂犬の様に吠える所を見ると、頭も良く無いようですし生まれ変わりの方がいいですよ?」

ムカつくぅー…何だこの女神。


「ま、まあ、スキル手に入るなら異世界でいいです」

とにかくチートスキルを持って美少女に囲まれる、使い古された様な王道リア充ライフを送れるのだ、それに越した事は無い。


「異能力は貴方の生前の行いによって決まります、希望の異能力で無く、やっていけない事が多いですが、本当に宜しいのですか?」


「大丈夫です!」

ワクワクしてきた、生前の行いならば間違い無く、チート級スキル!厨二妄想し続けた俺に死角はない!ウェルカム堕天使生活!


「チッ・・・」

「え?舌打ちしました?」

「何の事ですか?」

気のせい?小さく聞こえた気がしたんだけど


「まあ宜しいでしょう。では、貴方が目覚めたら、そこは既に異世界です、期待しています。」

目の前の世界が暗転していく、体がふわりと浮かんだ様な気がする、そして意識が…




ヨシオが目覚めると見知らぬ男が立っていた。

「また勇者が来おった!」



厨二病勇者ヨシオの異世界冒険は幕を開けた!

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