太陽を背にしている少女
ある夏の日のこと。
僕は、小学校の、同級生のある少女と共に、近所の向日葵畑へと行った。
別名、ひまわり公園。
そこは、向日葵が咲き誇る。何千本、何百本の……、向日葵が。
くるくると、ぐるぐると、向日葵が咲き誇る、公園。
僕はそこで寝ていた。
彼女が僕のもとへ駆けてきた。
彼女は太陽を背にしていた。上から僕を覗き込む。
彼女は言う。
「ううん?」
彼女の目は赤い。
太陽のせいで灰色の髪をしている。
お昼のお日様は、真っ赤。
その下で、彼女の髪の色は灰色に曇っていた。ゆらゆら、髪の毛は揺れる。
僕はその一瞬を、未だに忘れられない。その、忘れられるわけない、夏の日の思い出。くるくる。記憶は巡る。
「『その後彼女は転校しました』、そして、しばらく後に、大人になってから、ひょんなことで彼と彼女は出会い、結婚しました。ね」
キッチンで、その彼女はその赤い目で僕を見て居る。