記憶をなくしても...
遥香「朱里。本当になにも覚えてないの?」
朱里「はい...」
遥香「んーーーー。まずしゃべり方が
違うもんねー。」
朱里「…」
遥香「じゃあ詩織先生(担任)呼んでくるね。
ちょっとここで待ってて!!!」
朱里「はい...」
行っちゃった。
...ガラッ
朱里「...!!!だ...誰!??」
冬夜「俺だよ。冬夜。さっきはごめんな。いきなりあんなこと...」
えーっと...誰だろ。この人。わからないよぉ。
朱里「えーっとその。」
冬夜「((この子...本当に朱里ちゃんなのか??
いつもと表情が違うような...
なんていうか...今の朱里ちゃんはおっとりしてる。
いつもは元気なのに。...まるで別人...))」
この人私のことずっと見つめて...
なんなの??
冬夜「そんなわけないか!」ニコッ
ドキッ!!!
朱里「え!?」
冬夜「あ!ゴメンゴメン!独り言! 汗」
笑顔めっちゃかわいい!!!
というか、よく見たらイケメンじゃないですかぁ!
ヤバい...胸のドキドキがおさまらない...
私...この人のこと...好きになっちゃった。
ザッ!!!
遥香「ゴメン。朱里。遅くなっちゃった...
詩織先生見つからなくて...
って霜月先輩!?何でここに!?」
冬夜「あ...いや...その......様子を見に...」汗
遥香「そうですか...それより朱里...大丈夫?」
朱里「.........。」
遥香「おーい!あーかーりー!」
朱里「!!!あ!すみません!ボーッとしてて」
もー。私ったら!
そこにいる男の子にみとれちゃってー。
遥香「朱里!もしかして...」ニヤっ
朱里「はい?」
"そこにいる男子好きになっちゃった?"
私は女の人に耳元でそう聞かれた。
朱里「はい。そーみたいです...」
カアアァァァァァ
私は顔を赤くした。
遥香「((やっぱり朱里だ。
記憶をなくしても冬夜先輩を好きになるなんて...))」
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