プロローグ
1作目です。
拙い所はありますが、どうか宜しくお願いします。
あらゆる物事に例外というものは付きものである。
そして人間という存在にも例外はしっかり存在し、人々はその例外を『能力者』と呼称する。
『能力者』とは通常の人間では出来ないような、普通でない人間でも出来ないような特殊な異能を扱う人間のことである。
それは正しく例外と呼称するに相応しい能力の数々で、必然それは『例』の範疇である通常の人間には踏み入ることの出来ない超常の領域である。
通常の人間にとってそれは憧憬であったり羨望であったり称賛の対象であったり、嫉妬であったり畏怖であったり、そして例外である。
残念ながら現状この世界では、後者の嫉妬や畏怖などの負の感情が『能力者』には向けられている。
『能力者』への差別は、親から子へ先輩から後輩へと伝わっていき、もはや理不尽で無条件なものへと変わりつつある。
必然肩身の狭くなった『能力者』達は自分が異能の存在、例外であることを隠し生活していくことになっていった。
だが万が一現在のこの世界でそれがうっかり漏れる様なことがあるならば、例えば会社に勤めていたならば即刻首が飛び、学校に通っていたならばそれはいじめの対象となる。そうであるのが、当然な様に。
差別を促す法律があるわけでも無い。
現状では誰かがそうしようと触れ回っているわけでも無い。
ただ、ただ『自分達』とは『違う』――ただそれだけで。
誤字脱字等がありましたら、ご指摘いただけると幸いです。




