試合開始
俺達は5人まとめてベースにスポーンした。
「よーし、頼んだわよー。mmは序盤死なないことを気をつけてね。あとラストヒットをちゃんと取ること!」
「わかってますよ。タンクは基本相手mmの攻撃範囲に入らないようにね。相手のサポートが近づいてきたり、攻撃を仕掛けるタイミングで相手に行動阻害入れてもらう感じで」
「あ、あのう......エムエムってなんですかぁ......?」
あー、そこからかー。
そう思っていると体格のめちゃめちゃいい禿のおじさんが口を出してきた。
「mmっていうのはマークスマン、の略で遠距離物理アタッカーのことだよ、お嬢ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
「まあ、戦闘中は少し困るけどわかんないことあったらすぐ聞くといいよ」
「よろしくお願いします」
「よーしみんな念話をオンにしてくれ。試合中は基本的に念話で話すように」
「敵に聞かれるかもしれないからね。ガンクは確実に決めたいからちゃんと念話には注意しといてね」
スポーン地点を覆っていたドームが解除され、外に出られるようになる。俺達は最後の言葉を交わし、それぞれのレーンに向かう。
俺とエリンさんはアンダーレーン。敵もおそらくmmとタンクあるいはサポートがアンダーレーンに来ているはずだ。
タンクは防御や打たれ弱いmmを守ったり、集団戦で先陣を切ってダメージを受けたり、敵全体に行動阻害をかけたりする。
サポートは自身でダメージを受けれるほどの耐久性はなく、先陣をきることはないが、遠距離から行動阻害をかけたり、味方を回復したりする。
俺たちが最前線のファーストタワーに着く頃に自陣と相手双方のベースクリスタルからミニオンがスポーンした。