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僕の選択
6月23日(火)雨
君が死んでから4年の月日が流れた
君がいなくなってもこの世界はさほど影響を受けてはいなかった
それが僕には悲しかった
まるで世界が君の存在を忘れてしまったようで、ただたんに虚しくもあった
僕はそれでも4年間生き続けた
君のいないこの無意味な世界で、なんとなく生きた
でもようやく気づいたんだ
僕の生きる意味は君で、僕のすべてが君だったんだ
君がいなくなってから僕はからっぽだ
感情というものを忘れてしまったようだ
喜び、悲しみ、痛み、苦しみ、怒り、嘆き、優しささえもすべてが感じられなくなった
もう他人と話すこともできなくなったんだ
笑えるでしょ?
だからね、僕は君のあとを追うことにしたよ
君は怒るだろうね
僕が君のために死んだって知ったら
もしかしたら、もう永遠に会ってくれないかもしれないなー
そこで僕は考えたんだ
たくさんたくさん考えたんだ
そして、やっと答えを見つけた
僕は、君にあの花を届けに行くよ