無から堕ちて、光へ落ちる。
初小説、初投稿。
絵はちょっと描けても字は全くな作者なのでゆるーく読んでくださいな。
細かい指示厨には、聞いた後に野蒜を口に突っ込ませてもらいます☆ もちろん土付き。
あと、投稿は不定期&その場のノリで物語作って行くのでテンポ悪いよ!
投稿は不定期です(大事な事なので二回言いました)
最後が来ても、最期が来ても。
嬉しさはない。達成感はない。―哀しみも、ない。
枯果てた感情は、風のない水面。触る手すらなければ、もはや動きはしない。
右手に握られた、血濡れの刃を払う。慣れた動作は機械のようで、目を向ける気も起きない。
2年間切る事がなかった黒い髪が、追い風を纏って目の前で踊る。何も映さなくなった、感情のように動かない瞳が、飽きたように目蓋に塞がれる。
見えるのはこれで闇。
感じるのは、落下感。
敵の謎の技は最期の足掻きとなったが、別に構わなかった。なぜなら、その敵こそ、俺にとって最後の敵だったから。殺せたから、技にかかって死ぬ事くらい、別によかった。
おおよそ、ワープ系の神業だろう。翼のない人間だから、落下死でも狙ったか。
甘すぎる。
どれだけ高かろうと、助かる受け身の取り方くらい知っている。お前等を殺してきた俺が、その程度で死ぬわけがない。まぁ、もう死んでもいいんだけど。
死んでもいいからと、抵抗なく待っていた地面はまだ来ない。
ずいぶん高いとため息をつき、再び開けた瞳のその先は―
――もう見る事はないと思っていた裏のない、どこまでも遠い青空だけだった。
日常から非日常な異世界へってよく見るけど、非日常から非日常とかあんまり見ないなぁと思って書き始めた意外性のありそうで王道な何かですな。