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8.闇の根源(1)

 奇妙な夢を見るようになった。

 石造りの壁に囲まれて、上にはガラスの天井が張ってある。天井からは陽光が入ってくるものの、地面までは届かない。地面に近づくにつれて濃くなっていく闇が光を遮っているのだった。

 俺はそんな空間に閉じ込められている。


 最初の頃はただ一人でそこに佇んでいただけだったのだが、何度も同じ夢を見ているうちに、闇の中に人影が見えるようになってきた。

 顔ははっきりしない。呼び掛けにも応えないし、近付けば遠ざかり、遠ざかると近付いてくる。


 この空間に満ちている闇には見覚えがあった。俺の感情が昂った時に、俺に入り込んでくる闇だ。自分の中にあった闇とはどことなく感覚が違うと思っていた。


 そういえば、と、黒狼の長老が俺の闇の力に興味を示していたことを思い出した。


(漸く来たか)

 黒狼に夢の話をしたところ、以前には聞けなかった話を聞くことが出来た。

(魔物や人間から発生した闇は、巡り巡って全て一ヶ所に集まる。それを我々は『闇の根源』と呼ぶ)

「俺の力は、そこから来ているというわけか?」

(その通り。闇の根源は闇が集まるだけの場所だが、真に力を欲した者にその力を与える)

「そうだとして、どうして俺はそこの夢を見たんだ?」

(喜ぶがいい。闇の根源はお主により力を与えたがっているようだ)

 素直に喜ぶことは出来なかった。

「でも、ただじゃないんだろう?」

(意思を見せろ。根源の器足り得る意思を)

「どうやって」

(根源に行け。そこで意思を示せ)

 根源はどこにあると問うと、黒狼の目線の先には、光の都、ルクセントがあった。



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