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鬼女達の神楽 二代目人斬りの正体とPK狩り

急に暑くなったせいか? 蜘蛛の巣がいっぱい! 実物の蜘蛛は…苦手です。


ウォーターテンに近い街道に降りて、私達は徒歩でウォーターテンに入る事にしました。ホエール1はステルスモードで近くの海底に待機です。


「そろそろ見えて…… !?」


「衛兵さん達が倒れてます!」


「おい! 大丈夫か!」


「うぅぅぅ……」


「しっかりしろ! 何があった?」


「ぞ、賊だ!…… 4人組の賊に襲われ…… た。は…… やく!みんなに……」


「まかせろ! カナエちゃんとラズリは衛兵の応急措置と応援を呼んでくれ! 俺とイズナちゃんは、蒼のギルドに急ぐ!」


「「「了解!」」」


 ・

 ・

 ・


 ~ ウォーターテン 蒼のギルド ~


「俺達は、泣く子も黙る!【世紀末ヒッヤッハー団】! 喜べ~! オマエら~は、選ばれた! 今日より、この港街の支配者に俺達がなる事になった! さぁ~服従しろ!」


「ふ、ふざけるな! 誰が従うか!」


「「「「「そうだそうだ!」」」」」


「たった4人で俺達に喧嘩を売りにきたのか? いい度胸してるじゃねいか…… おまえら殺るぞ!」


「OKOK、反抗的だな…… よく考えて、ものを言えよ? 俺達がたった4人だけだと思うなよ」


「何だと!?」


「俺達は、親切な伝令役なのさ~俺達が無事に帰れば…… オマエらが、ここを見捨てて逃げる猶予ができる。し・か・し~! 俺達が死に戻れば…… 仲間達が、この港街を攻め落とす手筈…… どうだ? 親切だろう?」


「こんな時に…… 街全体に緊急避難命令! 緑人の避難を最優先! 馬車でもなんでもいい! 移動手段の確保! 急げよ!」


「あっ、そうそう、伝え忘れたが…… 腕の良い生産職とレア種族は残せよ。もし、逃げようものなら…… オマエ等、全滅だ。プレイヤーは死に戻るからな! アッギャギャギャ~」


「クソ! 調子に乗りやがって……」


「あ、アニキ…… この娘! 妖精ですぜ!」


「あ~ん…… こんな所に居たのかい。妖精ちゃん♪ 覚えてる? この前、君をPKしたのは…… 俺なんだよ♪」


「いやー! 放して! だれか!」


「暴れても無駄さ~…… 君は、このまま俺「子供を泣かす…… 悪党にアイアンクロー」ぎぃ~ヤァ~! 割れる! 頭が! 頭が~……」


説明しよう(ナレーション風に) ジノは、ジョブスキル【助けを呼ぶ声】の効果で、15歳未満か迷惑行為を受けてるプレイヤーが半径10キロ圏内でピンチの時! 瞬時に助けに行けるのだ。


「ア、アニキ! ヤ、ヤロー…… 殺っちま……」ドサ!


「遅いわ…… 何なの? コイツらは?」


イズナが残りの3人を気絶させて、ジノのアイアンクローを食らって先に気絶した男と、一緒に身ぐるみ剥がされ簀巻きにされる。


「お前は…… イズナ…… イズナか!…… イズナ、戻って来た所に悪いが避難を手伝ってくれ…… この街はもうダメだ!」


「どうした? 衛兵も襲われたぞ…… この街で何が起きている?」


「実は……」


 ・

 ・

 ・


「奴等…… 人斬りが居なくなってからは、メチャクチャだ!」


「しかも、どう言う訳か? 討伐しようとすると、消えやがるし……」


「ふ~ん…… 貴方、私が居た頃には居なかったよね?」


「えっ!? 俺はギルドの臨時職員ですよ」


「間違いないわね……」


「ああ、間違い無い…… お前がスパイだ!」


「クッ!?」ボン!


「逃がさない……」ドサ!


臨時職員に化けたスパイが床に、けむり玉を叩きつけて逃げようとしたが…… イズナの一撃に沈む。


「カナエちゃん達に連絡だな……」


身ぐるみ剥がされ簀巻きにされる裏切り者の臨時職員を見ながら、ジノはカナエにコールした。


 ・

 ・

 ・


「はぁい、イズナ、ジノさん、来っちゃった♪」


「千鶴ちゃん!?」


「千鶴さん!?」


「もう、イズナ、そこはお義母さんでしょ?」


「えっ、あ、いや、そのあの……」顔が真っ赤になるイズナ。


「と、言う訳で、イズナと私がPK狩りに行きます♪ ジノさんとカナエちゃん、ラズリちゃんは…… 討ちもらしたら…… よろしくね?」


「はぁ~解った…… 俺達は街の防衛に回る。千鶴ちゃん、イズナちゃん、任せたぞ!」


「千鶴ちゃんとイズナちゃんも頑張って!」


「こっちは任せとけ! PKヤローに地獄見せて殺れ!」


「ありがとう…… 行きます♪」


「行きます♪」


「「いってらっしゃい~♪」」


カナエとラズリに手を振って見送られ…… 千鶴とイズナがPK狩りを開始する!


「何だ!てめえ等は?」


「貴方達が…… PKさん?」


「おうよ! 俺たちゃ、泣く子も黙る!世紀末ヒッヤッハー団!…… お嬢ちゃん達、こんな所に居ると襲われちゃうぜ…… 俺達にな!」


「「「「「ヒッヤッハ~~!!!」」」」」


「囲め囲め! 逃がすなよ!」


「ヒッヤッハハハ、怖いかぁ~良い声で泣き叫べ~!」


PK達に囲まれた千鶴達の姿は…… 男装の若武者姿の鬼女が二人。


「よく見たら…… 知ってる顔がちらほらしてるわ。悲しいわ~…… テストプレイで、さんざん追い回してあげたのに~」


「私も…… ちょっと前まで、あんなに殺り合ったのに……」


「!? 鬼女だ! 二代目人斬り鬼女だ!」


「おい…… もう一人は…… 初代だ! 初代もいるぞ!」


「か、かまう事ね! 今までの借りをまとめて返してやれ!」


「「「「「う、ウォォォ~~!!!」」」」」


そこからは…… 二人の鬼女が舞う様にPKを狩る。斬殺劇……


その姿は…… 和装も相まって……


「きれい……」


神に舞う…… 神楽の様に美しい……


と、神眼で見ていたカナエは思った。



次は… カナエが同族に逢う…かな?


ご意見、ご感想をお待ちします。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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