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蒼のギルドへ…… カナエ、ギルドが遠く感じる。




お爺さんを見送り、カナエは貰ったプレートを確認した。


〔【ドラバーン家のエンブレムプレート】〕


王建8機族【竜機の紋章】


ナインアール王国を建国した【10機体】の竜を司る貴族。竜に認められし者が、守護騎士団の団長として赤竜騎士になる。


この【エンブレムプレート】があると、ナインアール王国の騎士団施設に通行許可がおりる。アルバと連絡が取れる。


(ひょっとして、お爺さんって…… 偉い人?)


お爺さんを呼びに来た騎士に一礼し、カナエは【蒼のギルド】を目指す。


(凄い…… ファンタジ~♪ 中世な街並みで馬車をひく大蜥蜴や、自分より大きいハンマーを担ぐドワーフ!! 弓矢を背負った美人さんは…… あっ、あの長い耳! エルフだ♪)


「おい…… そこのチビ猫! お前、プレイヤーだな。俺逹が仲間にしてやる。って、おい! 無視してんじゃね! お前だ、お前! そこの黒猫のチビ獣人!!」


(えっ、黒猫って…… 私の事?)


カナエがファンタジーな世界に圧倒され回りを見回していると、いきなり絡まれる。


その姿を見ると…… 世紀末ヒャッハーなチンピラ風のプレイヤーが数名。


(どうしよう……)


「ねぇ、あの子……」「ジジイ竜騎士と居た……」「ゴスロリ黒猫……」「(;´Д`)ハァハァ……」「ヒーラー?……」「イベント?……」


(何? ざわざわしてる…… なんか騒がしい?)


カナエは焦りながら回りを見ると……


(人混みが出来てる!? 何で? 囲まれた…… ヤバイ!?)


「ちょっと!その子は、わた「待ちたまえ!少女と幼女の保護は、ワレワレの使命!!よって、その黒猫幼女神は… ワレワレが」うるさい!黙れ!!わたくしの物よ!渡さないわ!」


ヒャッハー逹に向かって、巻き髪のお嬢様?と黒ローブ集団が抗議して、揉め始める。


(ヤバイな…… これ以上騒ぎになると、兵隊さんのお世話になるかも…… うん? あれは……)


カナエの目に…… 騒ぎで子どもがよろけるのが写る!


「危ない!」


カナエは、咄嗟に【浮遊】で滑り込む!


倒れる前に、なんとかキャッチ!


(ありがとうGMお姉さん師匠、練習のおかげです)


カナエは、スキルのLvが上がったおかげで、浮遊中の移動が可能に魔力操作で速度もアップしていた。 


「大丈夫?」


カナエは、抱き抱えた子どもを降ろしながら…… 怪我してないか確認する。


(この子…… 白猫の獣人だ! 可愛い♪)


「こっち……」「えっ? あっ…… ちょっ!?」


カナエの言葉に頷き、そう言うと…… 獣人の子供がカナエの袖を掴み走り出す!? 


浮遊状態のカナエは、獣人の白猫ちゃんに引きずられるかたちで(実際には、浮いてます)狭い路地に入る!


「「「待ち……!?」」」


 背後から、怒号が聞こえたけど…… カナエは、それ処じゃない!!


(白猫ちゃん速すぎ! 見た目5~6歳の子なのに!?)


全力疾走中の獣人に引き摺られる街中は…… 普通のジェットコースターより恐い!!


(止めて! 塀の穴とか生け垣の合間とか…… 無理だから、ぎゃあ~!?)


カナエが必死に身を屈めていると…… 少し先に西部劇に、よく見るドア?の付いた建物が見えた。白猫ちゃんがカナエを連れて滑り込む!


「お帰り~シロ? 後ろの嬢ちゃんは、お客か?」


其処に居たのは…… 立派な髭のおじさん?ドワーフでした。



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