掃討戦…クマカマシン大疾走!探偵も走る!
~ 帝国軍 ~
「ギャアァァァァァ! 熊だ! 熊が来る!?」
「熊型の車が攻撃して来るぞ!」
「俺に任せろ!」
「機神と巨人達が前に出た!?」
ビィィィィ…… バッシュウ! ドッゴ~ン! ドッカ~ン!
「な、なんで熊が光線やミサイルをぶっ放っして来るんだよ!?」
「あの熊…… 軍事車両か?」
「俺…… この光景…… 怪獣映画で見た……」
「奇遇だな…… 俺はヒーロー物で見た……」
「おい、土属性の魔法使い集めろ! 壁だ! 壁を作れ! 車両なら登れない壁を作るんだ!」
「穴も掘って落としてやれ!」
~ クマカジャー ~
『マスター、前方に魔法による落とし穴と壁が現れました』
「!?ストップ! ストップ! みんな! とまれ~!」
キ、キィィィィ!!!
「どうした?」
「見て! 魔法で壁と穴を作って立て籠ってるよ」
「どうする? 砲撃で壊す?」
「魔法…… 撃つ?」
「試してみようか?」バッシュウ! ドッゴ~ン!
「壁壊れ…… 新しい壁が出てきた!?」
「壊しても、魔法で次の壁が出てきたね……」
「どうしよう…… この先の転移陣壊さないと、敵が増えるよね?」
ピッピ!ピッピ!
『みんな!』
「「「「「べあー司令!?」」」」」
『みんな、お困りの様だね……【獣】モードを試してみて♪「司令、機神とドラゴンの死骸、ダミーの回収に成功しました」うん、ありがとう。みんな、がんば!』ピ!
「「「「「【獣】モード……?」」」」」
「とりあえず、試すか? チェンジ【獣】!」
レッドが乗るレッドヒグマの前輪と後輪が収納され、金属製の熊の前足と後ろ足が現れる…… レッドヒグマは、熊の顔した車両から熊型のアニマルロボットに変形したのだ。
「ロボットのくまさんだ♪」
「これなら、穴をジャンプしたり、壁登りも出来そうだね」
「よし!行くぞ!みんな!」
「「「「チェンジ【獣】!」」」」
・
・
・
~ 帝国軍 ~
「熊が来た!」
「熊車両か? 穴に落としてやれ!」
「違う! 熊だ! 鋼鉄の熊が穴を飛び越え、壁を登って来る!」
「奴等…… 動物型の機械生命…… 宇宙から来た金属生命体か!?」
「普通に戦隊メカじゃねぇ……」
「巨人達と機神がメカ熊と戦闘を開始! 支援しろ!」
「回復を、回復を早く!」
「蒼人の巨人達の半数が死に戻った! あの鋼鉄熊、近代兵器と近未来的兵器を搭載してズルイぞ!」
「もう嫌だ! 俺は逃げる!」
「敵前逃亡は重罪だぞ!」
「知るか! 俺は帝国には戻らん! スレイブに行くんだ! スレイブで奴隷を買って、奴隷ハーレム作るんだ!」
「待って!」
「止めるな!」
「誰が止めるか…… 俺も行く」
「俺もだ!」「俺も」「連れていてくれ」
機神と巨人達がクマカマシンと戦う中…… 大半の帝国軍が逃亡を始めた。
彼等は…… 一目散に走る! 後ろから巨人達の怒号や助けを求める声、時には悲鳴の様な音が戦場の騒音に消えた……
彼等は…… 走る! 王国の追撃を、帝国の追っ手から逃れ、自由を勝ち取る為に!
そして……
彼等は…… 知らない…… その先の密林に、魔王のダンジョンがある事を……
・
・
・
~ クマカジャー ~
『【レッドフレイムクラッシュ】!』ドッゴ~ン!「ぐっふぶっわちゃ!」
レッドヒグマが炎を纏い、巨人を体当たりで吹き飛ばす!
『【環月爪牙】』ガッキュイィ~ン!
ブラックツキノワが鋭い爪と牙で機神を切り裂く!
『【ミサイルレイン】』ドドドドドドッゴ~ン!
「「「「「ギャアァァァァァ!」」」」」
グリーングリズリーがミサイルの雨を降らすと…… 機神と巨人達が爆発と爆風に巻き込まれて行く。
『白くまさん、お願い……【ホワイトブレス】』ヒュゥゥゥゥ
白くまさんことホワイトほっきょくが吐く超低温扇風が…… 機神と巨人を氷付けの彫刻にする。
『【ビックジャイアントタイヤアタック】♪』ゴロゴロゴロゴロ!
「ひいぃぃぃ!逃げろ!」「ウッギャ!」
イエローパンダが出した、巨大なタイヤが帝国軍を転がりながら踏み潰して行く!
その光景を見ている…… 3人の姉さんズ。
「アニタ…… 勇者さんも負けたみたいだし…… 逃げようよ?」
「今回は、私達の負けよ。撤退しましょう」
「う~…… 私のドラゾンちゃん…… 覚えてなさい! 次は勇者様とドラゾンちゃん達の仇取って「それは無理」!?」
「仮面のヒーロー…… どうして、ここに?」
「依頼でね……」
「依頼? 私達が狙いか!」
「ヒーローの癖に、女の子の私達を襲うの!」
「そうだ! そうだ!」
「妹達が帝国側にいたら、連れて来てくれと依頼されてね。あっ、依頼主のデンライから伝言。俺の親友の国を亡ぼそうとは…… いい度胸だな。覚悟は、出来てるんだろうな? だそうだよ」
「いやぁぁぁぁ!! お兄ちゃんが王国いる…… に、逃げるよ!!」
「どうせ…… リアルで怒られるんだ…… 先輩に会いに行きましょう♪」
「先輩が王都に…… ヒーローさん、連れて下さい!」
「ちょっと…… 親友の私とお兄ちゃん、どっちが大事なのよ!」
「「断然、先輩!!」」
「う、裏切り者~! 親友より恋! 恋なの!?」
「当たり前だ! さ、きりきり歩け! 先輩…… 今、会いに行きます」
「ヒーローさん! 道案内、お願いします! ひさしぶりの先輩だ…… エヘッ、エヘヘヘ❤」
「いやぁぁぁぁ!!!」
親友に引きづられるアニタを連れて、ジノは王都に帰るのであった。
次は… 戦争終了かな?
土日用事があるので、投稿出来ないかもしれません。m(_ _)m
ご意見、ご感想をお待ちします。
後…
誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。




