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探偵はカフェに… 迷探偵カナエ? くの一は見ていた!

ユキがテイムしたモンスターは…


ユキちゃんが集まったモフモフ達を、一体づつ撫でながら確認した後。


ユキちゃんは……


真っ白な【ダンジョン(ラビット)♀】

サモエドな【ベビーコボルト♀】

真っ白なサイベリアンな【ベビーケット・シー♀】


をテイムしていました。



ここは……【冒険屋】カフェレストランの地下…… シークレットバー…… 一部の常連と【特別な客】のみが入れる場所。


今日は、常連が【特別な客】として訪れたみたい…… シュナウザー顔のバーのマスター【バーテンダーコボルト♂】とアメリカンショートな【バーテンダーケット・シー♀】が迎える。


「やぁ、居るかい?」


マスターがカウンターの奥を見る…… そこには、ジノさんがグラスを傾けている。


「依頼か? レオン」


近づく人物にジノさんが声をかける……


「やぁ、ジノさん。多分…… そうなるけど、まだ来る人達がいるから奥で話そう」


「わかった…… マスター、キャティちゃん、個室借りるよ?」


「こちらに、どうぞ……」


【バーテンダーケット・シー】のキャティちゃんに案内されて、奥の個室へ。


「ジノさん、何飲んでたの?」


「烏龍茶だ……」


しばらくすると、個室にデンライ、テッシン、ガルジ、マイル、ミントス、千鶴、イズナ、セルフィナがやって来た。


「テストプレイを思い出すな。この顔触れは……」


「イズナちゃんとフィナ姫は、居なかったけどね」


「これで…… 全員?」


「まだ、カナエさんが来てない」


コンコン……「お連れ様がお着きです」


個室の扉がノックされて、来客を知らせる。


「どうぞ」


ガッチャ!「遅れましたか?」


個室の扉が開き、カナエが顔を出す。


「いや、大丈夫ですよ。じゃあ、全員集合したので、集まって貰った理由を説明するね」


王国の王として、レオンは話を始めた。


最近、帝国の動きが怪しいらしく……


(ジノさんやみんなに探って欲しいんだって…… 私は?)


「報告では…… 元のデンライの国のジャングルで、帝国の亜人部隊が何かを探して居るらしいんだけど…… カナエさんは、精霊と仲が良いみたいだから…… 何か知らないかな?」


「帝国の亜人部隊?」


「オークとゴブリンなんだけど……」


「オークとゴブリン…… あっ、私のダンジョンだ」


「カナエさんの…… ダンジョン?」


「私の作ったダンジョンの入口…… あのジャングルにあるの」


「ダンジョン作ったの!?」


「うん、オープン初日にオークとゴブリン、ローパー?とか言うモンスターのプレイヤーがいっぱい来たよ。今は消費アイテムの鍵がないと入れないけど…… 鍵探してるのかな?」


「カナエさん…… そう言う事は早目に報告して下さい」


みんなが、出来の悪い子供を見る様に私を見る…… 子供じゃないよ!


「カナエさんのダンジョンに現れた亜人プレイヤーは、ジャングルに帝国の前線基地を作る為だろうな…… ダンジョンの鍵を探す理由が解ら無いけど」


「たぶん…… 私のせいかな?」


「どうして? カナエちゃん?」


「作ったばかりのダンジョンで、ボス眷属が低Lvだったから……【憑依合体】して倒したんだよ。【クイーン】装備で……」


「「「「「「えっ!?」」」」」」


「着たの? アレを……」


「勇気あるわ…… 私は無理!」


「「「アレか~」」」

「あ・ん・た」

「レ・オ・ン」

「セ・ン・パ・イ」


想像しようとした旦那(彼氏)達を、妻(彼女)達の恐い声が威圧する。


妻(彼女)達が恐い笑顔だ……


「ウッ、ウン! とにかく、帝国が動き出したみたいだから、みんなも警戒してくれ。ジノさん、調査依頼出すから頼むよ」


「了解。とりあえずは…… ジャングル調べるか?」


「ジノさん! ジャングルなら…… たぶん、直ぐわかるよ」


「? どうするんだい?」


「ダンジョンから、テイムモンスターにジャングルの映像を届けて貰います」


「できるの?」


「とりあえず…… やってみますね」



「…… 撮れたみたいです。召喚しますね」


私は……【くの一(見習い)マウスガール】の【ちい】を召喚!


「「「「きゃ~♪ 可愛い!」」」」


ミントスさんと女子達が、ちいを見て大興奮!?


「お、落ち着け…… とりあえず、ジャングルの映像を見るぞ」


ちいが懐からビー玉ぐらいの水晶を取りだし、設置を始める。


「たぶん、私の眷属目当てだと思うんですよ…… 欲しがってたし……」


水晶が光り、映像が空中に映る。


『…… い! 前線基地はいいのか? 帝国の依頼だろう?』


「やっぱりか」「シッ!今は見ましょう」


『うるせぇ~! 王国よりもダンジョンだ!』


『お前だって、鍵を探しているじゃねぇか?』


『へっ! わかってんだろ? 俺の目的……』


目的…… 私かアグラに復讐かな?


『わかってるも何も、ここに居る全員、そうだろうが』


『『『『『ダンジョンボスに鞭打ちして貰う為に!!!』』』』』


「「「「「「!?」」」」」」


『抜け駆けは…… 無しだぜ?』


『お前こそ、わかってるよな?』


『フッ、行く時は…… 一緒だぜ!』


『『『『『『!? おやびん!』』』』』』


『探すぞ! お前ら!!』


『『『『『『へい!!!』』』』』』


その後の映像は…… 鍵を探すだけのオークとゴブリン達を映していました。


「カナエちゃん……」

「カナエ嬢ちゃん……」

「カナエさん……」

「カナエ……」


「「「「「「何やったの!?」」」」」」


映像を見た後、カナエ以外の全員がカナエに振り向きざまに声重なるが……


その事よりも……


映像の必死なオークとゴブリン達の姿に、カナエの背筋が急激に冷たくなるのだった。



年齢は18歳以上、見た目は子供のカナエです。


次は… 帝国の動向かな…


ご意見、ご感想をお待ちしてます。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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