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神獣の社と(元)王の思い

今回は…


戦闘しません。




私をまんまと呼ぶ、このモフモフの塊?は……


【??? 種族 神獣(幼体)Lv1】


神獣……!? 神獣だよ! どうしよう…… 神獣のママになるの私?


「おお、精霊さまに人がたくさん…… それに、童もおるのう」


「あなたは…… あの時のオークさん?」


「はい、精霊さま。あの時に世話になりました。今は長のオーク郎です」


「そう♪ じゃあ、オーク郎さん。こっちの獣人さんはね……」


精霊さんがオーク達に事情を説明し始めると…… (クイクイ) モフモフの神獣が、私のスカートを引っ張る。


「まんま!まんま!」


「な、何! どうしたの?」


「腹が空いたべか? 童、まんま食うか?」


「へっ、まんまって?」


「飯の事だ」


「なんだ、そう言う事か…… びっくりした」


腹ペコの神獣ちゃんに、ストレージからビスケットを取り出して渡す。


「まんま! うまうま♪」


「わらべちゃん、良かったね」


「この子…… どうしたの?」


「精霊さまが連れて来たんでねぇのか? 気付いたら、社に居ただ」


「社? 神獣の社か?」


「んだ、悪さしねぃし野良仕事手伝うで。時折まんま食わしてるだ」


「行ってみるか? 墓参りも其処だしな」


神獣ちゃんを連れて、神獣の社へ……


「此処が、神獣の社?」


「なんか、神社仏閣みたいな所ですね」


「王都の神殿と同じで、共同墓地でもあるがな……」


「デンライさま! 御神体の【神獣の卵】が!」


「ど、どうした!」


「割れてます!」


「!?」


慌てるデンライ君と一緒に社の中に入る。祀られている色んな卵?が幾つかあるけど……


(あった! 真ん中から、パックリ割れた…… 卵が一つ)


「神獣は?」


「見当たりません!」


「捜すぞ! 急げ!」


「ちょっ、ちょっと待って!」


慌てるデンライ君と獣人達を止める。


「この子! この子が【神獣】です!」


私はスカートを掴んで付いてきた。モフモフの塊神獣を抱き上げて、みんなに見せる! 私が抱き上げたモフモフを見て、獣人とオーク達は何度も見た後…… 声にならない声をあげた!


「許してけれ! 神獣さまとは知らなんで…… 野良仕事手伝わして罰当たりな事……」


一斉に土下座を始めるオークと膝ま付く獣人達。何かわからずに首を傾げるモフモフ神獣……


(カオスだ……)


「神獣ちゃんは、嬉しかったみたいよ」


「本当けぇ? 精霊さま、神獣さま?」


オーク郎さんの言葉に、頷くモフモフ神獣と精霊さん。


「みんなで何かするのが、楽しいんだって」


頷く神獣に、ほっとするオーク達。


「デンライさま…… 精霊さまに、此処があなたの物だと聞きました。お返ししますので、オラ達も住民にして下され」


「いや…… 此処は、もう…… あんた達の物だ。精霊と神獣に護られたオークの里だ。俺じゃあ、護れなかった…… このまま、あんた達に住んでもらった方が良い。まぁ…… 時々は墓参りさせてくれ」


「…… わかっただ。あんた達の代わりに、オラ達が墓守するだ。任せてけろ!」


「!? ありがとう!」


神獣の社は、転移スポットでした。


転移スポットは、登録すると…魔法やアイテムで転移先に選べる様になるって! 転移スポットを登録すれば、一度行った場所には一瞬で移動! それって…… 〇ーラ? いや、テレポーテーション?


「デンライ君、国を復興しないの?」


「カナエさん…… 俺は、護るのは苦手だから…… そう言うのは、レオンが得意だ。だから、カナエさんも気を付けてくれ。大規模なプライベートエリアを持った特殊職は、エリア攻防があるから」


「エリア攻防?」


「そう、特に防衛戦! 敗けると…… 俺みたいに、プライベートエリアが奪われるよ」


「!? そうなの!」


そう言えば……【空中城塞都市】に、あの勇者が近付いた時に…… そう言うアナウンスが流れたような…… 防衛力を急いで強化しないと!


「まぁ、今回のクエストをクリアすれば。良い事…… あるかもよ?」


「何それ?」


「帰ってからの、お楽しみです」


そう言って、デンライ君は獣人達の所へ……


(なんだろう?)


「逢うの二回目だから、これあげる♪」


「えっ、ありがとう…… そう言えば、名前聞いてない」


「わたしたち精霊は、名が無いの。つけてくれる?」


「え~っと、ちょっと待ってね」


「(う~ん…… たぶん、木の精霊だよね? き…… 木…… 樹……)じゅ…… じゅり? ジュリで、いいかな?」


「ジュリ? わたしジュリ! ありがとう♪ カナエ」


(あれ? 私、名乗ったっけ?)


ピコーン♪

〔【称号 精霊(ジュリ)の友】を獲ました〕


あっ、称号来た! ボーナスは……


〔精霊との遭遇率アップ。MP消費10%ダウン。植物系素材アイテムの品質アップ〕


ジュリに貰ったアイテムは……【???の種】


(種? 帰ったら植えてみよう……)


「そろそろ、帰るか?」


ジュリがジャングルの外に送ってくれたので、行きと同じく馬車に乗り、ジュリとモフモフ神獣、オーク郎さん達に手を振り王都に帰る。


防衛力強化…… 何しよう?



次は… 城塞の強化?


ご意見、ご感想をお待ちしてます。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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