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カナエ、始めてのダンジョン!〔閑話 それぞれの戦い〕


累計PV約3万!?


ありがとうございます!



~ 時間を少し戻して…… カナエ達が突入直後の第3パーティー ~


「行ったわね…… カナエちゃんとリンちゃん、大丈夫かしら?」


「ジノさんとデンライが守るわよ♪」


「ジノさんは…… 解るわ~。子煩悩だもの♪ でも、デンライ君は?」


「リンちゃんは、デンライのリアル妹よ。知らなかったの?」


「え~!? あんな妹ちゃん居たの! 私がリアルで会ったの失礼な娘よ?」


「それはデンライの直ぐ下ね…… リンちゃんは末子よ」


「妹ちゃん二人居たの? 知らなかったわ」


「リアルでも、あんな感じの可愛い娘よ。それじゃあ、ミントス。そろそろ行くわ…… 後は、お願いね?」


「もう行くの? 二代目ね…… きっと、あの娘でしょうね?」


「たぶんね~♪」


「仲良かったじゃないの? それでも殺るの?」


「だからよ…… 昔馴染みに逢って来るわ♪」


「しょうがないわね…… 仲良く遊んで来なさい♪」


「ええ、そうするわ…… ミントス」


「うん?」


「ありがとう…… 行ってきます!」


「!? ええ、行ってらっしゃい♪ 後は任せて!」


ミントスに力強く頷き…… 千鶴はPKに逢いに森を行く。


「貴女が…… 二代目?」


「この世界では…… 始めまして、初代【人斬り鬼女】さん」


森の中…… 開けた場所に、彼女は立っている。


千鶴に似た侍装束に長い髪を後に縛って刀を持つ…… 鬼人の少女。


「この世界に来て…… ずっと探してた。貴女を…… 嬉しいわ。やっと殺り合える♪」


「はぁ~、そんなに私が急に道場辞めたの…… 怒ったの?」


「ち、違うわよ!」


「やっぱり、貴女ね…… PKで人の通り名使うの辞めなさい」


「うるさい! 自分だって、PKした癖に!」


「私はPKK…… 人の通り名で悪さするなら…… 痛い目、見てもらうわよ?」


「の、挑むところよ! いざ、勝負!」


二人が同時に、刀を抜いて斬り込む! 激しい斬撃の応酬が始まる……


「ゲームの中まで、私を追いかけて来たの?」


「現実で勝ってなくても、ゲームならスキルで実力も、埋めれる!」


少女の斬撃が速度を増す! 斬撃の一つが千鶴の頬を掠める……


「どうかしら? 私の早さは?」


「確かに、リアルで打ち合ってた頃より早いわね。でも、この程度?」


「つ、強がりを、兄さんと先輩の痛みを思い知らせてやる!」


「!?」


少女がさらに速度を上げる!


「何か勘違いしてない? どうして、二人が出てくるのよ?」


「惚けるな! 二人の気持ちを知りながら、よりによって…… 先輩のお父さんと結婚した癖に!」


千鶴を斬ろうとした少女の動きが停まる? 無数の糸が斬りかかった少女の身体を停めた!


「何を勘違いしてるのかと思ったら…… 大好きなお兄さんと先輩の事で頭に血が登ったのね?」


「放せ! この卑怯者!」


「あら? この世界での私の本業は、服作りよ♪ 人斬りじゃないわ」


「この!?」


糸が少女の口を塞ぐ!


「ちょっと頭を冷しなさい。賞金首なら王都の牢獄に死に戻るから、蒼のギルドに行きなさい…… 大好きな先輩に逢えるわよ♪」


「!?」ピン♪…… ゴトッ!


糸が鳴って…… 少女の首が落ちた……


「相変わらずね♪」


久し振りの妹分の元気そうな姿と勝負に、上機嫌な千鶴は頬を緩めながら、ミントスと合流するのだった。


 ・

 ・

 ・


~ 突入後の第2パーティー ~


「うっ! 瘴気がヤバイ!?」


「聖水使え! 速く!」


「消えちゃえ! 【ホーリーウインド】!」


「【ファイアランス】! アンデッドが居るわよ!」


カイン達第2パーティーは、瘴気を浄化しながら順調にマップを埋める。


「何割埋まった?」


「4割…… 5割になったよ♪ ジノさんからマップデータ送られて来た!」


「中央部埋まってるじゃん!? ジノさん達はや! はやすぎるよ!」


「後…… 2割でクエスト達成ね」


都市の中間ぐらいまで進むカイン達……


「待って! 瘴気が溜まってる処が在るわ……」


「この状況でそれは…… フラグだよな?」


「レアモンスターとか?」


「モンスターハウス?」


「ボスモンスター?」


「正解は……!? アンデッド大量発生!!」


「浄化、浄化して! 速く!」


焦ったロゼが上級聖水を投げる!


「おい…… ロゼ、何投げた?」


「カナエちゃんに貰った…… 上級聖水?」


「効きすぎだろ! 効果がおかしいだろ!?」


「かなりの範囲が浄化されたわ…… 上級聖水って、こんな効果だけ?」


「たぶん…… 違うと思うぞ……」


『浄化してくれたの…… お兄ちゃん達?』


「「「「!?」」」」


カナエ印の上級聖水の効果に困惑したカイン達に、子供の声で話し掛ける者が現れた。


「誰だ! 子供!?」


「ね、ねぇ…… あの子…… あ、足が…… 足が無いよ……」


「ゴーストか!」


「きゃ!? 増えてるわよ!」


「囲まれた!?」


『ありがとう…… お兄ちゃん達のおかげで、僕達は開放された。これで…… やっと痛いのと苦しい思いをしないですむよ……』


『『『『『『『ありがとう……』』』』』』』


感謝の言葉の後…… 笑顔を浮かべた子供達は無数の螢火なり…… 消えた。


「あの子達…… 瘴気の元かな?」


「たぶんな……」


「痛みと苦しみを感じるみたいだったね……」


「なぁ! 瘴気溜まり…… 全部、俺達で浄化しないか?」


「「「賛成♪」」」


カイン達はマップを埋めながら、瘴気溜まりを探して浄化しては、生け贄の子供達の魂を開放した。


『『『『『『『『ありがとう……』』』』』』』』


「マップも埋まったし、この子達で最後かな?」


「ああ……」


何処か誇らしげな顔で、子供達の魂を見送るカイン達……


ピコーン♪

〔【称号 魂の開放者】を、獲ました〕


祝福する様にシステム音が鳴るのだった。



次は… ちょっと空くかも知れません



ご意見、ご感想をお待ちしてます


後…


文章とストーリーの評価も、お願いします

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