カナエ、始めてのダンジョン!〔同行メンバーと、古代都市へ〕
カナエ達の装備の【(カ)】または【〔カ〕】は、カナエのオリジナル品です。装備の何処かに、小さくカの印が在ります
回復アイテムを量産してると!? ジノさんからコール! メンバーが決まったみたいです。
「え~っと…… キーアイテムに装備強化…… 回復アイテムと…… 隠し玉に…… 忘れ物は…… 無いよね?」
「大丈夫、みんな居ます」
「じゃあ、行こうか♪」
「はい!」
「はい、参りましょう」
集合場所の兵舎に着くと…… 女性?が3人に男性?5人居ました。
(私とリンちゃんを含めて…… 10人…… 12人じゃあ無いの?)
「みんな、揃ったね?」
レオン夫婦と蒼のギルドメンバーが来ました。
「今回の俺からのクエストに参加しくれて、ありがとう! クエストは事前に説明した通りだ! 国家機密クエストの為、クエストを受けて直ぐに転送する!」
ピコーン♪
〔《王命クエスト 封印されし古代都市》〕
レオン王の依頼で、【古代都市】を【帝国】に知られずに調査、攻略せよ!
【クエスト達成】
【古代都市】のマップを、7割り制作。または、最深部攻略。
【クエスト失敗】
調査パーティーの全滅。または、【帝国】の侵攻開始。
【クエスト達成報酬】
・一人、50000G
・王国内に、プライベートエリア授与
・報酬アイテム授与
〔クエストを受けますか? はい/いいえ〕
はいを押すと!? 地面に魔法陣が!
「みんな、頼んだよ!」
レオン王の声の後には…… 見た事がない部屋の中でした。
「じゃあ、移動しながら…… 軽く自己紹介するか? 俺の名は、ジノとサポートのバトラー。こっちは、カナエちゃんとサポートのせつなちゃんだ。入口までの道案内兼最深部攻略組の第1パーティー担当。よろしくな」
「同じく、第1パーティーのデンライとリン。それに、リンのサポートのくまタンだ。よろしくたのむよ」
「俺達は、レオンさんとパーティー組んでいた。カインです」
「セイルだ」
「ロゼです」
「リスディよ。私達は、サポートユニット無しで護衛兼調査担当の第2パーティーね」
「私は、ミントス。護衛兼入口防衛担当の第3パーティーよ。よろしくね❤」
「千鶴よ。私も第3パーティーね。ミントス! 久しぶり、よろしくね♪」
「防衛、二人で大丈夫ですか?」
「大丈夫よ♪ 私の索敵スキルLv高いし、ミントスが一緒だからね♪」
「私は、メインが【テイマー】職なのよ。パーティー枠潰しちゃうから、メンバー少ない方が助かるの♪」
「テイムモンスターって、パーティー枠を食うんですか?」
「中型からね。小型なら食わないけど…… 私の子達は大型が多いの♪ だから、プライベートエリアが欲しくて…… 参加したのよ」
「ミントスさんもですか? 私達もなんです♪ レオンさんが王様になったから、私達だけでパーティー組む事が多くなって…… そろそろ拠点が欲しいねって、そしたら、レオンさんが依頼してくれました」
「そうなの? じゃあ、お互いに頑張って♪ クエスト達成しましょう❤」
カインさんは、槍と大盾持ちの人族?騎士で、セイルさんが剣と盾の人族?軽装冒険者風。
ロゼさんは、杖と短剣の魔法使い系装備で耳がちょっと尖ってる? エルフ系かな? リスディさんは…… 見るからにエルフ系で、軽鎧に弓と鞭?装備。
ミントスさんは、フード付きマントの下は…… フリフリのフリル付きの道着でした。
千鶴さんは、何時もの割烹着では無く…… 着物に袴の侍姿! 手と足に武者の籠手と脚甲を着け、胸に弓道の胸当てを着けてる…… 腰には、刀が二本差し!
(か、格好いい!)
ジノさんの案内で【古代都市】を目指す……
「せつなちゃんとくまタン、可愛いね♪ やっぱり、サポートユニットにすれば良かった~」
「ロゼさん達は、サポートユニット居ないんですか?」
「私達は、最初からパーティー組む約束していたから、武具にしたの。おかげさまで戦闘は上手く行ったわよ…… けどね。実物見ると…… 可愛いから欲しくなるわ」
「俺も…… 次は、サポートユニット貰えるクエストを探そうぜ」
「そうだな…… ミントスさんと千鶴さんとデンライさんは?」
「私は居るわよ❤ 今回は、大型の子達のお世話頼んだの。とっても可愛い子よ❤」
「私も、戦闘向けじゃあ無いから…… 今回は、お留守番ね♪」
「俺は…… 黙秘で!」
「なんです? それ(笑)」
談笑しながら進む道中のモンスターは……
戦闘を避ける為に、みんな索敵スキル全開+私の作った魔除けアイテムを使用! あっという間に、古代都市近くの渓谷に着きました。
「ここから降りるぞ! 急だから気を付けろ!」
渓谷のちょっとした隙間に古い階段が見えた。
「ジノさん、この下…… どんな感じですか?」
「そんなに長く無いし、モンスターも入口まで出なかったな?」
「一本道なの? ここも警戒した方がいいかしら?」
「ちょっと待って下さい…… ちょっと遠いですが…… 誰か居ます」
「!? 凄いわね…… 私は判らなかったわ…… 敵か判る?」
「え~っと…… マーカーは、赤! 敵かPKですね…… 一人です」
「一人? 帝国の斥候か?」
「いや待って、そっちの方角は…… 国境が密集してる地帯だから…… たぶん、PKだな」
「情報が在るPKは…… 2つ。 一人なら…… 二代目【人切り鬼女】だな」
「あら♪ なら、私の相手ね? ミントス、ちょっと行って良い?」
「一人で大丈夫?」
「ちょっと待って、殺るならば、俺達の突入後にしてくれ」
「成る程…… 陽動ね? 了解♪ 先ずは入口に行きましょう」
古い階段を少し降りると、急な坂道になり、気を付けて降りると…… 渓谷の中程に門が現れる。
「ここが…… 入口?」
「ああ、この石盤に開け方が書いて在った。カナエちゃん、ここに立ってくれ」
「はい」
「石盤の方を向いて…… !?」「うお!?」「なに!?」「首飾りから、光が!?」「開くぞ!」
首飾りからの光が石盤を照すと、門がゆっくりと開く……!? 開い門の隙間から、黒い煙が吹き出した!
「!? 【瘴気】だ! みんな離れろ!」
「浄化を! 速く!」
カナエが上級聖水をバラ撒くと!? 黒い煙が消滅した!
「凄いわね。その聖水……」
「今の【瘴気】の濃さは…… アンデッドの巣だな。やはり、ダンジョンだ」
ジノさん達の話だと死霊系のダンジョンは、【瘴気】で満たされてるケースが多いらしいです。
「みんな、対策は?」
「俺達は大丈夫です」
「私とリンちゃんは…… はじめてです…」
「二人は大丈夫だよ。全属性持ちでしょ? 聖水も在るみたいだし」
「聖水…… 効きますか?」
「効くわよ。品質によるけど…… 死霊、瘴気を浄化できるわよ」
「う~ん…… みんなさん、持てるアイテムに空きが有りますか?」
「私、ストレージ持ってるよ」
「私も、持ってるわ」
「私とミントスも、持てるけど?」
「俺達は、余裕無いな」
「俺とデンライもストレージ持ちだが…… カナエちゃん、何でだい?」
「みなさんで分けて下さい」
ストレージから、私の作った上級聖水の半分、500本を取り出した。
「えっ!?」「ちょっ!?」「すご!」「えっ、上級…… えっ!?」
よし! 死霊ダンジョン攻略だ…… やるぞ~♪
次は… 突入かな…
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