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新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る【本編は…… 一応、完結しましたが! 外伝、始めました♪】  作者: チキンとり
外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
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風雲荒れるは…… 京江戸城!?


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




「は、母上が…… 囚われている……」


「正確には、愛華が邪悪なる者達を封じているのですが……」


「チヨマルちゃんのお母さんが封じている?」


「あの日…… 愛華は自分達に起こる事を予見したのです」


「「「「予見?」」」」


「母上は、神獣さまのみこ…… そのまとめやくたるみかどのむすめ。さきをみるのちからをもつのじゃ……」


「はい…… 迫り来る邪悪に時間が無いと…… 愛華は自分を囮にして、将軍様とチヨ姫を逃がしたのです」


「母上……」


「では、将軍さんは無事なの?」


「はい、将軍様は…… 今も、愛華を救おうと挑んでおられます」


「挑んでる? 邪悪なる者達がいる場所が解るの?」


「はい…… 愛華は穢れに侵されながらも、自分と邪悪なる者達を…… 混沌神様の御力で封じているのです」


「混沌神様の御力…… その場所は?」


「はい、その場所は…… 京江戸城です」


 ・

 ・

 ・


~ 京江戸城 本丸前正門 ~


「将軍様! 突入した者達の半数が傷付き…… 再突入は不可能です」


「くっ…… 愛華の場所の特定は?」


「それが…… 侵入者達の妨害が激しく……」


「それに今の京江戸城は、我等の知る京江戸城ではありません……」


「愛華が使いし力…… 混沌神様の御力か……」


邪悪なる者達の襲撃を予見した将軍の妻にして、チヨ姫の母の愛華は……


自分を囮にして、将軍とチヨ姫を逃がす為に……


かつて、とある聖女を閉じ込めた妖精の特殊結界〝迷宮牢獄(ラビリンスプリズン)〟を使ったのだが……


邪悪なる者達によって、穢れに侵され愛華の迷宮牢獄は…… 暴走した。


「今や京江戸城の本丸は…… 正門より先は大迷宮と化してます」


「しかも、邪神の穢れの影響か? 魔物まで現れています……」


「将軍様……」


「お主は……〝蒼人〟の……」


「我等…… 蒼人(プレイヤー)に依頼を出して、攻略させては…… どうでしょうか?」


京江戸の武将になっていたプレイヤーの提案を受けて……


日ノ本で……〝二つ〟の緊急クエストが発生した。


一つは、ダンジョンと化した京江戸城から囚われ奥方の愛華の救出……


もう一つは……


その救出に向かうプレイヤー達を襲撃しろ…… とのPK向けの裏クエストだった。


「くそ! モンスター以外にもPKがいやがる!」


「チィ、あの時の国崩しの続きかよ……」


「くっ…… 死んでも緑人達を守れ!」


日ノ本の象徴たる京江戸城は…… 蒼人(プレイヤー)と緑人(NPC)の思惑が絡み合う魔境と化していた。


「教官、PKが現れたせいで…… 緑人達の不信感が私達に向けられ始めています」


「不味いな…… 急ぎPKだけでも狩らないと、緑人達の戦争になる恐れがある。どうにかしなければ……」


教官と呼ばれたプレイヤーは…… 過去を思う。


(あの【オロチキュウビ】と戦いで、プレイヤー達が一丸となって守ったはずの京江戸なのに…… それだけ…… あの戦いが過去になってしまったのか……)


かつて、プレイヤー達が脅威から守った場所なのに……


(それだけ新入りが増えたと言う事か……〝あの斬り屋〟なら…… どうするかな?)


面倒だ…… 近付く奴は…… かたぱしから斬る!


「ふっ…… そう言うだろうな」


「教官?」


「なんでもない…… PKがいるダンジョンだ…… パーティーメンバー以外は敵だと思えよ!」


「はい……」


教官の近くのプレイヤーが…… 教官に斬りかかる!?


「貴様!」


「確かに敵ですよ…… パーティーメンバー以外と教官だけね♪」


「貴様等…… PK側に付いたのか?」


「教官…… 俺達は傭兵プレイヤーですよ」


「より条件の良い方に雇われるのが、当たり前じゃないですか……」


「義理だ人情だと…… 古臭い…… ちょっとばかり有名だからと、うざいんだよ」


「これからは俺達が牛耳るからよ」


「あんた達みたいな古参は邪魔なんだよ」


「消えてくれ」


「くっ……(せめて…… 数人は道連れに…… 障子!?)」


敵になったパーティーメンバーの後ろに、障子戸が現れるのが、教官に見えた。


「うりゃあ!」


「があ!?」


「何だ!」


障子戸から飛び出し大剣が、教官の敵になったパーティーメンバーを吹き飛ばす!


「ここが…… 京江戸城の中…… 本当にダンジョン化してる」


「チヨマルちゃん、大丈夫?」


「モナ姉上、ありがとうなのじゃ」


障子戸からは…… 次々に子供達が現れる。


「で、カンナちゃん…… 何で、いきなり吹き飛ばしたの?」


「なんか…… 嫌な感じがしたから……」


「うわぁ…… カンナの〝超直感〟…… この人達、PKだ」


「ほんと…… こうゆう時のカンナの直感は当たるんだから」


「チィ…… 所詮はガキ達、始末してやる」


「始末…… ああ、ゴミクズの始末ね…… カンナ、暴れて良いよ」


「了解…… いくよ~♪」


大剣を構え、カンナが斬り込む!


「さて、サポートサポート……」


(あの動き、まるで【狂剣】の様だな…… それにあの男の子…… 私と同じ様なスナイパータイプか…… 私も、狂剣とならば同じ様に戦えたのかな…… 次は誘ってみるか?)


教官は、PK側に付いた元のパーティーメンバー達を簡単に圧倒するカノンとカンナの動きを見て……


よく戦場を共に駆け抜けた…… 狂剣と呼ばれるプレイヤーを思った。




次は…… モナ達の京江戸城攻略…… かな?


ブックマークに誤字脱字報告と、この下の広告の下にある評価の星付けも…… お願いします。


後……


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。



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― 新着の感想 ―
[一言] >風雲荒れるは…… 京江戸城!? >「今や京江戸城の本丸は…… 正門より先は大迷宮と化してます」  これだから、ついつい“風雲”と“○○○城”でアスレチックダンジョンだと思ってしまいますわ…
[一言] 全く持って嘆かわしい(ʘᗩʘ’)かつてはガキンチョ達のやらかしで緑人から追い出され掛けた日ノ本でまた空気の読めない輩がぞろぞろと(ب_ب) 混沌神と破壊神が出張続きで取り締まりが緩んで来た…
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