機神の墓場に待つ者は…… 邪神機集合機神【百鬼邪竜ナインヘッドレアメタルドラゴン】登場!?
何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。
暑さのせいで…… なかなか頭の中で話がまとまらなかったです…… m(_ _)m
『はい! と言うわけで、白天龍さんに見送られて…… やって来ました。せ~の』
『『『機神の墓場!!』』』
『此処は、地下世界のドワーフ国にあるマグマの海の中にある巨大な大瀑布の中にあります。見て下さい! 本来、瀑布とは大きな滝が布を垂らした様に白く見えた事で、そう言う様になったのですが…… 見事にマグマの濃いオレンジ色が広がっております! とても生身では居られない暑さです!』
赤に近い濃いオレンジ色のマグマが…… 途切れる事無く、2000メートル上から流れ落ちていた。
『さて…… 遊びは終わりにして、探しましょうか?』
『『『『『はい』』』』』
マグマの滝に囲まれた地なので、外気温が信じられないほどに高く危険な為、モナ達は機神に乗っていた。
『みんなも、30度以上の時には無理せずに、日陰で休んだり、こまめな水分補給をするんだよ』
『誰に言ってるの?』
『なんとなく、言わないといけない気が……』
『お~い、モナちゃん、ツグミちゃん、行くよ~』
『『はぁ~い』』
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『この場所……』
『うん……』
『かなり……』
『広いね……』
通称〝機神の墓場〟と呼ばれる場所は…… 北海道と同じくらいの広さがあった。
『飛んで探そうか?』
『龍さんの話だと、かなり強い邪神機が出るらしいよ』
『単独行動は危険かもね……』
『こう言う時は、高台を探しましょう』
『先ずは、地形の確認ですね?』
『ちょっと待って、高台の方に何かの反応があるよ』
『確認した方が…… 良さそうね』
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『アレかしら?』
『鳥の巣?』
『それにしては…… でか過ぎるけどね……』
『これって……』
『ええ…… かなりヤバイかも知れない……』
センサーに反応があった高台に、モナ達が着くと……
其処には…… 機神達の残骸で出来た全長が2キロ以上の〝巣〟が現れた。
『『『『『『『『グルルルルル……』』』』』』』』
その巣には…… 巨大な〝機械の竜〟が居た。
『ニ、四、六…… 八首のドラゴン…… ヤマタノオロチ?』
『それは無いと思う…… 過去のイベントボスだったけど、竜じゃなくて大蛇だった』
『じゃあ、ヒドラかな?』
『『『『『『『『グルルルルル……』』』』』』』』
『ねぇ……』
『うん……』
『此方を見てる……』
『うん、見てるねぇ……』
『『『『『『『『グッウオォォォォォ!!!』』』』』』』』
モナ達を見付けて、巨大な八首の機械竜が咆哮と熱線を吐く!
『いきなり高火力熱線!?』
『みんな、無事?』
『機体は無事ですけど、今のでバリアビットの半数が大破しました…… 次は防げません!』
『なら…… 射たれる前に、射つ!』
空中で変形したカノンの機神の狙撃が、機械竜の頭を射抜く!
ズッドーン!
『やった! 直撃♪』
カノンに射抜かれた頭の首が倒れるが……
『ちょっと待って、様子がおかしい……』
『な! 頭が再生した!?』
倒れた首がすぐに立ち上がると…… その先には、カノンに射抜かれた筈の頭が無傷で生えていた。
『形状が違う? まさか…… 別のパーツに換装した!?』
そう…… この機械竜の名は、邪神機集合機神【百鬼邪竜ナインヘッドレアメタルドラゴン】……
その名が示す通りに…… 邪神機達の集合体が竜になった存在である。
『くっ、巣の残骸は、予備のパーツか!』
『倒すなら…… 一気に倒さないとダメなヤツかな?』
『何か弱点は?』
『普通のモンスターだったら、お酒に弱いらしいけど……』
『邪神機の集合体じゃねぇ……』
『ねぇ…… アレって、翼かしら?』
『うわぁ…… あの巨体で飛ぶの…… 翼広げてるし……』
『飛んだら…… 不味いよね?』
『『『『『うん……』』』』』
『翼を破壊して! はやく!!』
『くっ、首が邪魔!』
『不味い! 竜の身体が浮き始めた!?』
『ちょっと…… 胴体が変形してる?』
『な!? 胸部から…… 竜の顔が…… 不味い! 退避~~~!!!』
機械竜の胸部が開き…… 他の竜の頭の3倍以上の竜の頭が現れる!
『モナちゃん!』
『ダメ! 間に合わない!?』
巨大な翼で羽ばたきながら、胸部の巨大な竜の顔が…… モナの乗る機神に向かい口を開く……
『ゴゥアァァァァァ!!!』
巨大な竜の口が激しく光と…… 逃げ場の無い広範囲を消し飛ばす超火力熱線が、モナの乗る機神を包み込んだ!
『『『『『モナちゃん!?』』』』』
「おい…… その汚い口を閉じろ」
ドッゴン!!!
強烈な衝撃音が響き…… モナの乗る機神に向かって熱線を吐いていた竜の口が…… 閉じられた!
「ちょっと…… 遅いわよ」
「すまない……〝姉さん〟。貫通しない様にと、加減したら…… ちょっと遅れた」
「ちゃんと加減出来る様に、はやく〝その姿〟に慣れなさい」
「わかったよ……」
竜の口が閉じられた事で、モナの乗る機神の姿が見える様になると……
モナの機体の前に、白いドレスアーマーの少女が機械竜に向かい合っていた…… その背には〝妖精の羽〟が煌めく。
そして……
モナを消し飛ばそうとした機械竜の口を蹴って閉じ、妖精の羽を煌めかせる少女を姉と呼ぶのは……
長いマフラーを背に靡かせて、黒い手甲と脚甲した青年だった。
「さて……」
「あなたは…… 私と」
「俺が……」
「「全力で潰して(あげるわ)(やる)!!!」」
モナ達のパーティーに…… 混沌神と破壊神の〝妖精と勇者〟が参戦した。
次は、あの姉弟が大暴れ!?…… かな?
ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。
後……
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