表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る【本編は…… 一応、完結しましたが! 外伝、始めました♪】  作者: チキンとり
外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
380/467

激戦!? 獣の女王VS鬼女の姫武者


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




『む、その動き…… 同じ操作システムか?』


クイーンが目の前に立つ妖精型機神の動きを見て、他の機神との違いに気付いた。


「同じかどうかは知らないけど…… 私達の機神は特別なのよ」


機械的では無い滑らかな動きで、刀を構える妖精型の侍機神の背に……


『うむ、やはり……〝あの方〟の匂いがするの』


クイーンには、妖精な混沌神の幻影が見える様な気がしていた。


「あの方? モナの事?」


『モナ? なるほど…… あの方の加護を受けた蒼人が作りし機神か、ならば!』


クイーンの機神の特殊武装装甲ユニットが展開する!


『ライガーの真の力を…… 見せるに値する相手だと言う事じゃ!』


展開した武装装甲から伸びた〝鋼の爪〟が、ツグミ機を襲う!


『くっ!? ちょっ、凶器攻撃じゃない! プロレスなら反則でしょう!』


迫り来る鋼の爪攻撃を刀で弾きながら、ツグミが抗議するが……


『リング上で無いから、プロレスのルールは関係無いの。それに、刀持ちに言われる筋合いは…… 無い!』


『チィ!』


クイーンの両手足から繰り出される爪撃に対し、刀1本で挑むツグミ機が、徐々に装甲に傷を付けられ始める。


『ふむ…… 通常の量産型と武装以外の違いは、あまり無いようじゃの』


ツグミ機の鎧甲冑型の武装装甲ユニットを削り取る様にして、クイーンの猛攻が続く!


『関節などの可動域も量産型と変わらぬか…… ふむ、あの方の加護持ちとは言え…… まだまだ未熟者の様じゃな』


『この! モナを馬鹿にするな!』


『何!?』


クイーンの猛攻を掻い潜り、ツグミの刀が鋭い突きを放つ!


『…… その刀…… 中々の業物じゃの』


ツグミの放った突きを、クイーンが機体の胸部装甲にかすめては、バク転で距離を取り…… かすめた突きで刻まれた傷から、ツグミの刀を警戒している。


「モナは…… がんばってくれたんだ…… スキルのLvも低いのに、私達の無理に一人でがんばってくれたんだ…… そのモナが作ってくれたこの機神は……」


ツグミは、モナの手伝いをしたガルジとテッシンに注意されて、初めて知った……


初心者に機神の改良の難しい事を……


(だって、モナは…… 私が手も足も出ない装備を作れるんだから)


機神も簡単にできると、そう思っていた。


「いいか、ツグミ。機神を弄るには…… それ相応のスキルLvと知識と経験が必要不可欠なんだ。儂等だって、ちょっとした改良に数時間かかる事もあるからの…… モナの嬢ちゃんには、ちゃんと詫びて感謝するんじゃぞ」


(うん、お父さん…… 感謝してるよ。だって)


『強いんだぁ!!』


ツグミ機の背面の装甲が展開して急加速する!


『な!?…… ぐう!!』


急加速してツグミ機のショルダータックルを受けて、クイーンの機神が弾かれた瞬間!


『まだまだ!』


空中に弾かれたクイーンの機神に向かい、ツグミの追撃斬撃が放たれた!


『くっ、やばいの!』


クイーンが両手足の爪で斬撃を防ぐも、空中に斬撃で弾かれては、急加速で距離を詰められて…… クイーンの方が防戦一方になりそうだったが……


『鋭い太刀…… じゃが!』


『くっ!?』


ツグミの斬撃をすり抜けて、クイーンの蹴りが放たれた!


『機神と自身の動きにズレがあるの』


ツグミ達の機神は…… イベントに間に合わせる為に、リクエストされた特殊武装など以外は、量産型をそのまま使用している為に……


関節部などの可動域が狭く、ツグミ達の動きを完全に再現する事できていない。


『惜しいの…… 機神の性能がもう少しだけあれば…… 今の攻撃で、我を倒せたかもしれん』


『それでも……』


『うん?』


(解ってる…… 私が1番〝下手〟なのは…… カノンやカンナみたいに機神を動かせないのも…… だけど!)


『モナが用意してくれた〝切り札〟で、私達が勝つ!』


ツグミの宣言と同時にクイーン向かい、地面から攻撃が飛ぶ!


『な!? これは……〝糸〟か?』


飛び退けたクイーンの居た場所に、機神サイズの糸玉ができる。


「行くよ……〝みんな〟」


ツグミが刀の切っ先をクイーンに向けると、地面から1メートル級の〝スパイダー〟達が現れる。


そのスパイダー達は……


モナが最初に放ったミサイルレインに紛れて、モナ機の格納庫から地面に放った〝土蜘蛛型スパイダー〟達だった。


「さあ、お母さん直伝の〝操糸術〟の力…… 特と見よ!」


ツグミ機の腕部武装装甲が展開すると…… 中から〝特殊スパイダー〟が現れる。


『その武装…… お主の母の名は?』


『千鶴だけど?』


『なんと!? 鬼の娘もまた鬼か……』


目の前に迫るスパイダー達とツグミ、その背後に映る千鶴の幻影に……


クイーンは冷や汗が止まらないと感じるのだった。


(これは……〝弟と妹〟に挨拶できぬかもしれんの……)


カノンとカンナに声をかけれずにイベントが終わる……


(それは…… 嫌だの……)


そんな事を考えながら、クイーンは構えるのだった。




次は、カンナVSキング…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


ブックマークに誤字脱字報告と、この下の広告の下にある評価の星付けも…… お願いします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >ふむ、あの方の加護持ちとは言え…… まだまだ未熟者の様じゃな >この! モナを馬鹿にするな!  いやいやいや。  馬鹿にはしてないじゃん!  落ち着こうよ。  まだ駆け出しだって言った…
[一言] 今さらだがやっぱり血筋はバカに出きんな Σ(゜Д゜ υ) 新世代のメンメンの血筋なんて色濃く受け継がれてんじゃんΣ( ̄ロ ̄lll) そしてそんな奴らの無茶振りにがんばったモナ君、君もよくが…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ