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新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る【本編は…… 一応、完結しましたが! 外伝、始めました♪】  作者: チキンとり
外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
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モナ、初イベント開始…… キングとクイーンに挑むは…… 混沌と破壊の子達!?


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




『で、出たぁ~! キングの確殺ドロップキックだぁ~!!』


実況アナウンスが流れる中で…… 20メートル超えの機神の胴体に、18メートル級のキングが乗るヒーロー型機神のドロップキックが突き刺さる!


「ありゃ~…… コックピットが潰れて、即死だなぁ……」


「えげつないが…… 確かに確殺だな」


コロシアムの様なイベント会場の観覧席で、ガルジとテッシン親子がキングとクイーンの試合を見ていた。


「しかし…… あの武器持ちは良いのか?」


手元のウインドウモニターに映るウォーハンマー持ちのレスラー機神を見て、ガルジが呟くと……


「それは、悪役レスラー機神で武器持ちのイベント機神ですね。今回のイベントは、機神戦が初めてのプレイヤーと機神プロレスのイベントですから…… 初心者の練習相手みたいな物ですね」


「レオンか? 運営も考えているの」


イベント試合を見ていたガルジとテッシンに、現れたレオン王が話しかける。


「レオン、今回は出ないのか?」


「ああ、今回は初心者中心のイベントだからねぇ…… キングとの試合を奪う事はしないさ」


「それは残念。イベントの目玉が減るの」


「そうでも無いでしょう? 生産をしないで、わざわざ二人が出ないイベントを見に来るなんて…… テッシン、何があるんだい?」


「ああ、ツグミと双子…… カナエさんの秘蔵っ子が出る」


「あの子達が!? もう~ そんな歳か? それにカナエさんの秘蔵っ子って…… まさか、キングとクイーンに挑むつもりかい?」


「そのつもりらしい」


「流石に無謀では?」


「どうだろうな…… ただ、あいつ等は……〝俺達の盾〟を割りやがったからな」


「!?」


テッシンの言葉に、レオンが驚きの表情浮かべるのを見て…… ガルジとテッシンは、ツグミ達との模擬戦を思い出していた。


 ・

 ・

 ・


ガッキャン!!!


凄まじい金属音を響かせて、2機の機神が交差する!


ドッ、ズザザザザ……


勢いを殺せずに、交差したシルフ型機神が地面を抉る様に滑り…… 片膝をついてた。


『『『カノン(兄)(くん)!?』』』


ブルバインと交差したシルフ型は、後方から狙撃していた筈のカノン機だった。


「ダメだったの……」


後方の特殊車両に乗るシルフ型の中で、モナが呟いた瞬間…… ガキーン!?


金属音が鳴り…… ブルバインの構える大盾に罅が入る!


『チィ…… 改造したとは言え、まさか量産型に割られるとは……』


『儂等の敗けじゃな』


ズッドン~!!…… 罅が広がり割れたブルバインの大盾が…… 金属音響かせて地面に突き刺さった。


「やっ……た……」


「かっ……た……」


ガルジとテッシンの敗北宣言に、ツグミとカンナの乗るシルフ型も疲れた様に腰を下ろした。


『中々の一撃だが……』


『キングとクイーンは、このブルバインよりも速いぞ。使い処を間違えぬ事じゃ』


『『『『はい!』』』』


 ・

 ・

 ・


「トラバインの大盾は、親ッさんとテッシンの最高傑作にカナエさんの刻印を施してなかったかい?」


「ああ、一撃ならば…… 破壊神の必殺にも耐える自信作じゃったが……」


「見事な連携プレイと…… 〝裏〟の極意にやられたぜ」


「裏…… 老師の教えかい? 双子が〝六道神鳴流〟の裏の門弟になったって聞いたけど」


「兄の方な。こっちではカノンって名で、双子の妹はカンナだ」


「儂等の娘…… こっちではツグミも、一緒に遊んで居るぞ」


「裏の門弟の兄に、俺達同期の門弟の中で最強と言われた千鶴…… その才能を受け継いだ娘と同格の妹…… これは生身の戦闘なら楽しみだったけど」


「確かに…… こう言いたいんだろう? あいつ等の戦闘能力だけなら、キングとクイーンに勝てるかも知れないがと……」


「機神の性能差がねぇ…… 初心者で量産型では、流石に無理じゃないか?」


「レオン…… ひとり忘れてないか? このイベントに俺の妹にカナエさんの双子と一緒に出るのは…… あのカナエさんの秘蔵っ子だぞ」


テッシンの言葉に…… レオンの動きが止まる。


「…… な、なぁ~、テッシン…… その子って…… どんな子だ?」


「俺と親父の意見を統合するとなぁ……」


「「カナエ(さん)の様な発想力の生産プレイヤーだ」」


「マジか…… また防衛費が嵩むのか……」


またカナエが作り出した量産機神の時の様に、カナエの秘蔵っ子の作品を買う事になりそうで……


国王として、レオンは国家予算に頭痛を感じ始めるのだった。


「カナエさんの所の最新機は持って無いと…… 国力に差が…… だけど、街の対魔防壁の強化費が……」


「ほら、レオン。出て来たぜ」


経費に頭を悩ませるレオンの肩を叩き、テッシンがコロシアムの登場口を指さす。


『新たな挑戦者の登場じゃな…… なぬ? 妖精型が〝3機〟と〝支援車両〟か?』


登場口から現れた機体を見て、クイーンが呟く。


『いや…… クイーン、気を引き締めろ……』


『キング?』


『匂う…… だろ?〝あの人達〟の匂いが……』


『!? なるほど…… あの方のお子達か…… ならば、ただの支援車両では無いの……』


キングとクイーンが警戒を強めた時に、クイーンが言う支援車両が〝変形〟した。


『『!?』』


『先手必勝! ミサイルレイン発射!!』


変形した車両から現れたモナの乗るシルフ型が、ミサイルの雨を降らせ……


『チィ、やられたぜ……』


『見事に〝分断〟されたの……』


キングの前には大剣を構えるカンナ機が、クイーンの前には鎧武者の様に刀を構えるツグミ機が立ち……


その後方で…… 機神用のスナイパーライフル構えたカノン機が〝武器庫と化した〟モナ機の上で狙撃の体勢に入る。


「さあ……」


『『『『勝負だ!!』』』』


こうして、モナとカノンとカンナの双子にツグミの初イベント戦の幕が上がったのだった。




次は、キング&クイーンにモナ達が挑む!!…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


ブックマークに誤字脱字報告と、この下の広告の下にある評価の星付けも…… お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] 人形3指揮車1の08小隊布陣と見せかけて近接2遠距離2で1人に2人で挑む形にしたのか(丿 ̄ο ̄)丿 新世代が華々しい舞台で活躍するのか( -д-)新世代の未知数パワー見せて貰おうか(#゜Д…
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