〔クリスマス閑話 デンライ編〕聖なる夜に…… 獣の王すら震える乙女達の戦い!?
デンライ編の閑話も、どうぞ♪
~ 白いサンタが子供達の為に返り血を浴びてる頃…… ~
「お兄ちゃん、そっちに行ったよ!」
クリスマスイベントの雪だるまダンディーを追うデンライと……
「先輩、こっちです♪」
「いいえ、私の方に色違いがいますよ! きっとレアイベントモンスターですよ。センパイ♪」
「え、あっ、ちょっ…… ちょっと、待ってくれ……」
「お兄ちゃん!」
「先輩!」
「センパイ……」
「あのなぁ……」
「主は、モテモテじゃなぁ♪」
「まったくね♪ 獣呀ちゃんは参加しないの?」
「フッ…… 主が最後に選ぶのは、相棒たる我よ」
「アラ? 正妻の余裕ね♪」
デンライと獣呀は…… 勇者のパーティーに居たリアル妹でリンの姉の【アニタ】と、その親友のシュウとユキの姉の【ナツハ】に、エンの姉【キリカ】にさそわれて……
3人の監視官のミントスとクリスマスイベントに参加して居たが……
久しぶりに兄に甘えたいアニタと、先輩に恋心を持ち、一緒に居たいナツハとキリカの間で……
デンライは、板挟みになっていた。
「おのれ…… 己…… 例え、同士が消えたとしても…… 我等の思いは一つ! リア充死すべし!!」
揉め始めたデンライ達に向かい…… 黒い影が迫る!
それは、ジノによって潰されたPKプレイヤー集団〝黒いサンタ〟の生き残りで、PKの中でも名の知れたトッププレイヤーだった。
「主、危な……「「「きゃー!」」」い?」
「リア充、死ね……いィィィ!?」
黒サンタのPKプレイヤーは…… その瞬間、時が見えた……
(あっ…… 俺…… 死んだわ……)
口では、悲鳴を上げながらも…… それぞれに武器を構えて、必殺の一撃を放つのがゆっくりと見えた。
(絶対に避けられない攻撃…… そして、何よりも……)
「鬼と悪魔だ……」
自分を攻撃した3人の表情を四散して消えるPKプレイヤーが最後の呟く……
その言葉は…… デンライには、聞こえていた……
「お兄ちゃん!」
「「先輩!」」
「「「怖かったよ(です)~」」
「ああ……」
「アラアラ…… 恋する乙女は強いわね♪」
「強い…… 怖いの間違いじゃろう……」
今日は、この3人娘に逆らわないと誓うデンライと獣呀だった。
実は…… リンの姉はブラコンでシスコン気味です(笑)。
後……
シュウ、ユキの姉と、エンの姉の名前がやっと出ました(笑)。
外伝…… がんばります。