邪神降伏!? 獣が大剣片手にやって来る!!
何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。
台詞が安定して無いとご指摘が…… 獣呀の台詞をちょっと変更しました。
「とりあえずは、めておんが敵陣に魔法を、チャドは補助してくれ」
「了解、ガイは機神の操作を頼んだよ」
「ちぇ、僕も機神を動かしたいのに……」
「自分の機神を転んで大破させたお前に、誰が機神を任せるかよ」
めておん、ガイ、チャドが乗る機神は…… 神国の聖女と帝国勇者が起こした騒動のさいに、神国からの魔法国への合成魔物の侵攻を防いだ事で…… 報酬として渡された機神である。
当初は、各々に機神を渡たされるはずだったが……
近接戦闘が苦手なチャドが、ガイの機神に合体する支援機を望み。めておんが貰った機神で転倒し、魔法学園の施設を半壊させた事で…… チャドの支援機を複座式に改良して、合体時にガイの機神に3人が乗る事に決まった。
「さあ、初めての宇宙戦だ。チャド、強化頼む」
ガイの機神は、魔法国では珍しい量産機神のポーン型後継機神〝ナイト型〟だが…… 各部の関節部等のパーツを魔法国地下ダンジョンで作られた魔導機神の量産型ウィザードの素材に変更されていた。
それによって、チャドの強化系補助魔法の効果が上がる事になり…… 機神を一時的にとは言え、飛躍的にパワーアップする事に成功していた。
「ディフェンスアップ、アタックアップ、スピードアップと…… 敵陣にターゲットロック! めておん君!」
チャドの支援機と合体して、ガイのナイト型機神背後に装備された2本のキャノン型強化ウィザードロットが光ると……
「いくよ! メテオレイン!!」
邪神の配下の魔物と邪神機達に、隕石群が襲い掛かる!
めておんの魔法の照準をチャドが合わせる事で…… 味方への誤爆を防いでいた。
『ふむ…… 流石は勇者と言った処ですか。ですが、まだまだ居ますよ♪』
魔神バショウハンの言葉に合わせる様に、転移陣が複数現れた。
『これは!? 魔物に転移魔法を使う奴が居るぞ!』
新たに現れた転移陣から、再び複数の魔神仕様邪神機達が現れるが……
「その動き…… あの女と同じで不愉快だな……」
『我の基になりし魔神を素体とした邪神機…… アレが我の産みのお袋殿の姿かと思うと…… 確かに不愉快じゃな…… 消えよ!』
複数の転移陣とそこから現れる魔物と邪神機が…… 一瞬にして切り裂かれて消える!?
「産みのお袋とか言いながらも…… 容赦ねぇな」
『我で切り裂いた主には言われとうない…… ところで、主よ…… 宇宙なのじゃが…… なんともないのじゃな?』
大剣モードの獣呀を担いだデンライが…… 何時もの姿で〝宇宙空間〟に現れた。
「俺…… 状態異常無効と環境適応スキルカンストしてるからな……」
『もはや…… 主の方がラスボスと言う者なのじゃ?』
「いやいや、俺程度…… ラスボスにならねぇよ…… あの人達と勝負にならないし……」
『そうじゃな……』
デンライと獣呀が話している間に、新たな転移陣が展開され始めた。
「とまぁ…… 話は後にして、あの不愉快な邪神機達を潰すぞ!」
『了解なのじゃ。我には新たな〝お袋殿がくれた力〟があるからの♪』
「な!? 新たなお袋だと…… まさか!? カナエさんか?」
『うむ♪ 〝親父殿の娘なら私の娘です〟と言うて、お袋殿と呼ぶ許しと新たな力を授けてくらされたのじゃ♪』
「何時の間に…… カナエさん…… たらし過ぎだろ!」
『お袋殿に授かりし力の初披露と行くのじゃ…… 主よ。唱えよ……〝大神魔獣武装〟と!』
「だいたいの予想がつくが…… 唱えてやらぁ!〝大神魔獣武装〟!!」
デンライが唱えた瞬間、デンライの背後に曼陀羅の様な紋様が現れ…… デンライを心臓の位置にして20メートル級の獣の顔した鎧武者が現れた。
『ぬ…… 日ノ本の武人型の機神ですか…… ですか、今さら機神が増えた処で…… お前達、殺ってしまえ!』
現れた巨大な鎧武者に、魔神仕様の邪神機達が迫る!
『はあぁぁぁ…… チェストォォォォォ!!』
何時の間にか鎧武者の手にしていた大剣で、邪神機達が一刀両断されて爆砕した。
『な!? その力は…… その機神は何なのだ!!』
『黙れぃ!』
『!?』
『そうして、聞けぃなのじゃ! 我が名は、【神魔大獣機神 デンライガー】!! 元とは言え、我がお袋殿を利用した罪…… 混沌なる神の力を受けし主と我が剣で断つのじゃ!!!』
「お前…… デンライガーって…… 何時の間に機神化する様になったんだよ!?」
『お袋殿に……〝お袋殿、頼むのじゃ! 我を…… 我を機神にしてくだされ!!〟って、頼んだら……〝その心意気、感動した!!〟って…… 笑顔で引き受けて下されたのじゃが?』
「一番頼んじゃ駄目な奴じゃないかよ!? カナエさん、何してんだよ!!」
『お袋殿が言うに……〝フェアリエの人化と同じ様なスキルだから大丈夫! 後、獣呀は私の眷属になったから…… 無理矢理変な事したらダメよ♪〟と、言っていたのじゃ』
「俺の知らない間に…… 相棒が盗られていた!?」
『おのれら、訳の解らぬ事を…… む!? 魔物の動きが…… 貴様が原因か!?』
邪神の配下の魔物達が、デンライのスキル〝獣王の気配〟に怯え出した。
『くっ! だ、だが、我等には始祖の機神が有る。その内部から軍勢を呼べ良い!』
『俺程度に怯える様じゃ…… 邪神の軍も終りだな』
『負け惜しみを……』
その時、始祖の機神の胸部に爆発が起きる!?
『な!? いったい何が!?』
『ほらな…… 来たぜ』
爆発の中から、逃げる様に飛び出した邪神達と…… それを追う様にして機神が現れた!
『覚悟するのじゃ。邪神の軍勢よ! お主達は……〝お袋殿の怒り〟に触れたのじゃ…… 触れてはならぬ。混沌なる神の逆鱗になのじゃ……』
邪神達を追って現れた機神は……
【カオス・F・ブレイブ】だった。
「逃がさないよ…… 邪神、貴方は…… 私の全てを持って叩き潰す!」
その身に…… 怒れる混沌なる女神を乗せて…… 邪神達を睨み付けるのだった。
次は、その頃、地上の戦場は…… かな?
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後……
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