立ち上がれ戦士達よ…… 月面都市だった脱出船防衛戦
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『あの砲撃を防ぐとは…… あんた、やるなぁ』
『え~と……』
『俺だ俺。アシュだ』
月面都市だった脱出船から、宇宙空間戦に改良されたポーン型機神を引き連れた18メートル級の重装機神が現れる。
月面のサイボーグ勇者アシュの専用機だ。
『チッ、敵だ!』
武装面はアシュと同一なのか? 機神の目から光線を放ち、迫り来る邪神機を撃ち落とした。
『くそ…… 敵は多いが、絶対に俺達の都市を護り抜くぞ!』
アシュのかけ声に…… 月面都市の機神部隊が、ライフルを構えて一斉に砲撃を始める。
『後ろに通すな! ぶつかってでも止めろ!』
『こなくそが!』
弾幕を張るも…… 数の不利から、月面都市の防衛部隊が押され始める。
『不味い! 特攻型だ!』
自爆特攻型の邪神機達が、月面都市に特攻を始める!
『させね! ワイヤーナックル!からの…… スイングハンマーだ!!』
飛ばした有線式のロケットアームで、アシュが特攻型邪神機を掴み…… 他の特攻型邪神機に叩き付けた!
『敵後方に高エネルギー反応!? 遠距離砲撃だ!!』
『私に任せて! バリアシールドビット…… フル展開!!』
ユウの専用機ウィンディ機体から、バリアシールドビットが飛び交う!
『また防いだ!? でも、このままでは……』
『遠距離砲撃なら…… 此方にも在るぞ! ドラグーン!!』
ギンガの機神にドラゴン型の支援機が現れて、武装を換装する!
『くらえ…… ドラゴニックキャノンブラスター!!』
ギンガの機神から、換装した背面ウイングのツインキャノンと胸のドラゴンヘッドから閃光が放たれる!
『敵後方に爆発を確認!? 凄い……』
『なんて威力だよ……』
『やっぱり…… 私とギンガの機神がパワーアップしてる。でも…… 何故?』
ギンガとユウの機神が性能アップした理由…… それは、二人が持つ〝混沌神の加護〟と二人が乗る機神が〝フェアリーガーデン製復元機神〟を素体とした機神だと言う事が原因だった。
カナエの〝神域〟たる小妖精月が近く、加護持ちのユウがフェアリーガーデン製復元機神を素体した機神に、加護持ちのギンガとユウが乗った事で……
二人の機神の性能が数倍にアップしたのだ。
『考え事は後にしな! 新手が来た!』
魔神バショウハンが喚び出した大量の魔神仕様邪神機が、月面都市に迫って来た。
『こいつめ! どうだ? ぎゃあぁ!?』
『おい!? くそが…… この邪神機…… 機神を喰らうぞ!?』
月面都市防衛のポーン型の攻撃で、損傷した魔神仕様邪神機がポーン型に喰らい付き…… 補食した!?
『損傷箇所が…… 復元していく…… 喰らった機神で再生するの!?』
『くっ、距離を取って倒せ! 近付けるなよ…… 食われるぞ!』
『やめろ…… 来るな! うわあぁぁ!?』
『この! アイビーム!』
ポーン型を補食しようとした邪神機に、アシュ専用機が目から光線を放つ!
『チッ、ポーン型の部隊武装じゃ…… 魔神仕様は倒しきれない』
ポーン型を庇いながらも、戦闘するアシュの背後に忍び寄る魔神仕様邪神機を閃光が突く!
『狙撃!? 誰が?』
狙撃ライフルを持ったナイト型の量産機神と…… その機神と〝同じカラーリング〟をした各量産機神部隊が現れた。
『出撃に手間取りましたが…… 間に合いましたね?』
『その声は…… オール1さんか!?』
『俺も居るぞ! フィンガーレーザー! マルチミサイル!』
10本の指先からレーザーを放ちながらミサイルをバラ撒き、30メートル級の機神が現れる!
『アレは?』
『めたるさんの〝多重武装スーツ〟だな…… 機神に見えるが、実際はパワードスーツを何重にも重ね着した姿だ』
『あのサイズのパワードスーツ!? どれだけ重ね着してるの!?』
『めたるまんに邪神機が集まりだした!? 喰うつもりか!』
『スーツの武装が尽きたか…… ならば、喰らうが良い! 爆脱!!』
複数の邪神機に喰らい付かれためたるまんのパワードスーツが…… 赤く光、邪神機ごと爆砕した!?
『めたるまん!? 自爆で邪神機達を巻き込んだのか……』
『めたるまん……』
『心配無用! 武装が尽きたスーツを邪神機ごと爆破したまでだ』
爆煙の中から、一回り小さくなった形状が少し違うめたるまんが現れる!
『みなさん、月帝様からの通信です。地上から上がった巨大戦艦と共同戦線を張るとの事です』
『地上組みが来たぞ』
邪神機や魔物達を払い除けて、古代超巨大戦艦が月面都市の横に来た。
『大丈夫ですか? 我等の艦が前に出るので、民間人が居る月面都市は後方に下がって下さい』
『了解です。私とめたるまんが防衛部隊に残りますから、アシュと勇者さん達は、敵の転移陣を叩いて下さい』
『不味いぞ…… 敵が此方の動きに気付いた! 特攻型の大群だ!』
大量に迫る特攻型邪神機に、地上と月面の勢力が構えた瞬間!?
『メテオレイン!』
突然現れた隕石群に、特攻型邪神機達は避ける事が出来ずに衝突して爆砕していく……
「間に合ったね。ガイ?」
「てめぇが、操縦するって駄々を捏ね無かったら、もっと早く戦えたんだよ!」
「まあまあ…… 二人とも、次が来るよ!」
隕石群を喚び寄せたのは…… めておん、ガイ、チャドの3人が乗る機神だった。
次は、あの男が戦場に…… かな?
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後……
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