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新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る【本編は…… 一応、完結しましたが! 外伝、始めました♪】  作者: チキンとり
最終章 妖精少女の夢は月光に…… 新世界を優しく煌めき照らす編
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邪神の復活に月が嗤う


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。


昨日は用事があり…… 書けませんでしたm(_ _)m。




「アハ…… アハハハハハハハ……」


帝国の玉座で、幼き皇帝が狂った笑い声を上げる。


「坊や?」


「母上…… この世界に、父上がお戻りになられました」


「ああ…… 本当に…… あの方が…… 真なる絶対神様がお戻りなられたのですね」


「参りましょう母上、父上がお呼びです」


「ええ、あの忌々しい巨神で…… 絶対神に刃向かいし愚かな者達子孫の国を、消し去ってあげましょう」


「そうだね…… じぃじ?」


「御意に」


幼き皇帝とその母と家臣の姿が闇に消えると…… 帝国全体に転移陣が現れ……


「何だ!? こいつ等…… ま、まさか…… 魔人なのか!?」


帝国中に現れた転移陣から、魔神が作り出した戦闘魔人が溢れるのだった。


 ・

 ・

 ・


 ~ 月面の魔王達と魔神ロザウィン ~


「穢れが…… 鎧に…… 挑戦者、気を付けろよ」


「素手は、ヤバそうだな…… 本気(マジ)殴りで行くか?」


「これが真なる神の力…… 穢れこそが世界の真理、その世界の真理の渦に…… 飲まれるが良い!」


「「ぐっ!?」」


穢れを纏いし魔神ロザウィンが、身の丈以上のバトルアックスを片手で軽々しく振り回すと、穢れが渦を巻いて魔王達に襲い掛かる!


「あぶな!?」


「魔神の中でも上位の魔神だぴょん?」


「月なのに…… これだけの穢れが…… いったい何処から?」


「感知系スキルに反応…… これは? 魔物達を転移させてる転移陣から穢れが噴き出してる!?」


「地上から穢れを呼び込んだのか…… 月の裏側が奴等の本拠地か?」


「不正解♪ 我等の本拠地はこの世界の裏側です♪」


「誰だ!」


「私の名は、【ナイトメア】♪ 魔神【ナイトメア・ゲート】…… 不幸なる魔王様達に、絶望と言う悪夢へ案内致します♪」


シルクハットにタクシード姿の魔神ナイトメア・ゲートが現れた!


「手出しは無用だ…… ナイトメアよ」


「それはこちらの台詞です♪ ロザウィンさん…… 我等の絶対神が御降臨ですよ」


「なんと!? 貴様等! 絶対神【アドラギース】様が御降臨だ…… 下がれ!!」


「穢れが……」


「集まって行く……」


「絶対神…… 邪神が復活するのか!?」


濃密な穢れが集まって形作って行く……


その濃密な穢れが人の姿を成した時、黒い光が穢れから溢れ出す!


「結界と壁を出す! 私の後ろに早く!!」


教祖の魔王が結界とアンデッドで壁を作るが、黒い光が容赦無くアンデッドの壁を吹き飛ばした!?


『上位なる神の言っていた蒼人とは…… この程度なのか? つまらぬな……』


穢れの中から、一人の男が現れる。


「こいつが…… 邪神!?」


「身体が…… 空間が重い!? ヤバイよ!」


「いきなりラスボスぴょん…… 負けイベントぴょん?」


『姿を見せただけで…… 所詮は、魔人にすらなれぬ雑種の魔王か? 相手をする価値も無い…… 残りわずかなこの世界で、絶望し震えて居るが良い!』


「待っ!?」


邪神を中心に、穢れが巨大な渦を巻いて消えた。


 ・

 ・

 ・


「父上…… 御待ちして下りました」


幼き帝国の皇帝が片膝付き、邪神に頭を垂れる。


『フム…… この忌々しい巨神に対抗する為、お前と言う種を神に焦がれていた王女の魔神【クラリセナ】に生ませたのだ…… その力で、この忌々しい巨神を浸食してやるが良い!』


「ハッ!」


皇帝の身体から穢れが噴き出し、その穢れが10メートルくらいの人型になって行く……


『さあ…… この世界を新たに我等の世界へと作り替える為、始まりの破壊神になれ……〝始祖の機神〟よ』


人型になった穢れから、あの襲撃邪神機が現れる!


『父上に逆らった最初の機神…… その素体(からだ)、貰うよ♪』


襲撃邪神機から無数の触手が伸びると、壁に貼り付いて浸食を始めた。


「いかにあの始祖の機神とて、この量の穢れの内部からの浸食…… 耐えられるはずが無いでしょう」


「今頃は…… 地上も、帝国から魔人共が溢れているでしょうからね…… 気付いて、月を見上げた時には…… 手遅れですよ」


『さあ…… あの忌々しい最高神とその加護下に居る者達を一掃し、我等が真なる世界を再生するのだ!』


始祖の機神を通して、穢れが月に溢れ出した。


 ・

 ・

 ・


「王! レオン王、月が……」


「ああ…… 嗤っている…… 今すぐに兵を集め、各国に伝令! 緊急事態だ…… 月が…… 月が割れて、降って来るぞ!!」


溢れ出た穢れは、亀裂となり月面に邪悪に嗤う顔を刻み……


地上が混乱し始める頃、月面都市では……


「月が崩壊するだと…… おのれ、邪神め…… 月ごと我々を消し去るつもりか!」


「今すぐに、月面都市の市民をシェルターに! 緊急脱出装置を起動します…… まさか、我々の代で使う事になるなんて……」


「仕方が無い…… 今は市民の安全が第一だからな」


「はい、緊急脱出装置起動! 月面都市を発進させて、月から脱出します!」


邪神達の始祖の機神浸食で…… 始まった月の崩壊から、月帝達は月面都市を護る為に脱出装置を起動し、宇宙船となった月面都市が月面を離れる中……


「始祖の機神が…… おのれ…… 邪神…… 許さん!」


邪神達は、一人の少女の怒りを買っていた事に……


まだ、気付いていなかった……


その少女のロボットに対する執念を……


『愚かな者達よ…… 忌々しき巨神の力で滅びるが良い!』


その事を知らない邪神が嗤う……


直ぐ側に、自分達が知らない〝新たな神〟が怒り狂っている事を知らずに……




後書き忘れてました……


次は、崩壊する月で最終決戦…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


誤字脱字報告と、この下にある評価の星付けも…… お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] >「始祖の機神が…… おのれ…… 邪神…… 許さん!」 おのれゴル○ム(じゃしん)……ゆ゛る゛さ゛ん゛!! つまりこうですね? ロボラ○ダーになったりバイオライ○ーになったり。 実質、…
[一言] あーらら(゜ロ゜)随分な展開だが予想してた展開が四割ほど当たったかΣ(-∀-;) よもや新婚旅行気分でウキウキな所で一番行きたかった始祖の機神を目の前でぶんどるとは( -д-) 邪神だけに神…
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