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夢中の時は一瞬に…… 第一回勇魔大戦イベント終決!? 勝ったのは、誰だ?


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




 ~ 仮面ヒーローカオスと教祖の魔王 ~


「はあ…… たあ!」


巨人化したカオスが、蛇の骨格標本の様な骨触手を切り裂いた!


『ヌウ…… 何!? ちょっ、ちょっと、タイム!タイム!』


「…… どうした?」


色んな骨格標本をくっ付けた様な巨大骨格怪獣が、慌てる様な仕草で戦闘の中断を申し出る。


『獣人の魔王様が……』


「獣人の魔王が、どうした?」


『女帝の下に…… 顕現された……』


「はぁ!? 何でだ!」


『わ、わからぬが…… 小さき魔王も一緒らしい……』


「なるほど…… おい、教祖。獣人の魔王を探す目的は…… 何だ?」


『…… ただ…… 礼を言いたいの…… あの時、どうしていいのかわからずに…… 消えてしまいたい自分に勇気をくれた画面の中の人に……』


「…… その言葉に偽りがないならば、また会うだろうな……」


『えっ?』


「俺達に戦う理由は無い。イベントが終わったら、冒険屋を訪ねるがいい…… 無理に大人ぶる必要は無いしな」


『気付いていたの?』


「俺は、〝ヒーロー〟だからな…… 子供達の声には敏感なんだ」


『うん…… 偽らない姿で…… 訪ねてみるよ…… ヒーローさん』


「そうしな…… かみさんも歓ぶと思うぞ」


『かみさん?』


「それは、次に会った時にな」


楽しげに談笑して、巨人のヒーローと巨大な骨格怪獣の姿は消えるのだった。


 ・

 ・

 ・


「はあ! 一撃必殺!!」


閃光と化した勇者の光輝く拳が、リッチ・ロードの頭蓋骨を砕いた!


『み、見事…… だ…… 勇者よ……』


大量に現れるアンデッド系モンスター達を蹴散らして、勇者【タツミ】が〝魔王種〟モンスターのリッチ・ロードを倒した瞬間だった。


『だが…… 我が……〝役目〟は果たされ……』


リッチ・ロードが〝何か〟を呟き、塵も残さずに消滅すると……


「どうやら…… 次の強敵の様だな」


魔王(ボス)フィールドに重厚な門が現れる……


「こっからが…… 本番かしら?」


「ひょっとして…… ボスパレードか……」


「「「「ゴクリ……」」」」


大量のアンデッド戦で、疲れたタツミのパーティーメンバー達が唾を飲む……


「みんな…… いくよ!」


「「「「おう!」」」」


回復を済ませて、タツミが門の前に立ち振り返ってパーティーメンバーを見る。


タツミのパーティーメンバー達も、覚悟を決めて返事を返した。


「いい感じになってきたな……」


弟子とその仲間の成長に、一人満足げに頷く男……


その男こそ、伝説の緑人勇者【ザイール】だった。


ギイィィィ……

タツミ達が門を開け放つと……


「よくぞ来ましたね…… 勇者よ」


よく見る様な城の正面入口のでかい扉の前に…… 青年が一人立っていた。


「よくぞ、魔王を倒し私の前に来た事は、称賛しますよ」


「この男…… 強い。気を引き閉めろ!」


「この先に行かせません…… と、言いたい処でしたが…… 時間をかけ過ぎましたね? タイムオーバーです♪」


ピコーン!

イベント終了の通知受信を知らせる音が鳴る……


「くっ! 間に合わなかった……」


イベント空間の空が昼と夜で渦巻を巻いて行く……


空に光と闇の最高神が現れた。


 ・

 ・

 ・


 ~ タツミ達が魔王の城に入る少し前…… ~


「さらにできる様になったな…… 冒険よ」


必殺の斬撃を放ちながら、魔剣の魔王【キル】は…… 焦っていた。


(くっ…… 配下の魔剣モンスター達の数が…… 足りない!)


魔剣の魔王キルの攻撃は…… 高密度の魔力を乗せた斬撃。


それ故に、剣の消耗が激しいのだ。


その弱点を補う為に、配下は魔剣の姿した剣のみで構成していた。


(やはり、回復役を入れて置くべきだった! しかし、俺の斬撃に耐える奴等の装備は…… いったい?)


魔剣の魔王キルは知らない…… その装備が〝(カナエ)〟に作られた成長する装備だと言う事を……


「まだまだ!」


そして、スレイブで邪神の力と戦った冒険勇者っ娘達によって…… 対邪神対魔王に特効を持った事を……


「チィ!」


手に持った魔剣モンスターが、冒険勇者っ娘と勇者コウ1に砕かれる。


(残ったのは…… 1番と2番だけか……)


苦労して育てていた配下も、1番最初に配下にした二振りだけになり…… キルは、覚悟を決める。


(今日で、魔王職は廃業だな…… また魔法剣士として出直すか…… だが!)


「魔剣の魔王キル! 最後まで剣を振るとしよう!」


「くっ!」


「今日で、決着をつける!」


ピコーン!

決着がつきそうな瞬間…… 無情にも時間を知らせる通知の音が鳴った。


 ・

 ・

 ・


 ~ タイムオーバー少し前のカナエとマコとミントス…… そして、女帝の魔王ベリアナ ~


「な、何なのよ。あんたは!」


震える腕を押さえ付けて、ベリアナが声を上げる!


「獣人の魔王って、言われてる者ですけど…… 何か?」


「獣人の魔王!? そんな…… 何で、私と敵対する気?」


「貴女達が、私の大切な物を攻撃するならね」


「大切な物…… その子……」


「マコちゃんは大切です♪」


「もう~ くすぐったいよ♪」


戦艦ミニヤマトに座るマコちゃんを後ろから抱きしめると…… マコちゃんがちょっと恥ずかしそうに笑う♪


「この新世界(せかい)は、自由だからね…… 貴女達がどうしようが関係無い。けどね」


カナエの姿が消える!?


「マコちゃんに敵意を向けた分は…… 悪戯するよ♪」


「ぎゃん!?」


ベリアナの背後に現れたカナエが……〝刻印術〟で、ベリアナに〝呪い〟を刻み付けた。


ピコーン!

「時間だ…… それじゃあ、しばらく〝その姿〟で楽しんでね♪」


マコ達とミントス達を連れてカナエは転移した。


「ま、待つぴょん!?」


〝うさみみ〟と〝うさしっぽ〟が生えたベリアナを残して……




次は、イベント後の話…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど時間切れのタイムオーバーで水入りか (#゜Д゜)y-~~ だが確実に勢力バランスを大きく変える戦いだった (ー_ー;) しかし最後の悪戯が獣人化の呪い(兎化語尾ピョン使用)って女帝と…
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