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多くのヒーロー達は…… 黒子に徹する? 混沌神な妖精軍の暗躍!?


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




 ~ 勇者側蒼人(プレイヤー)と〝呼び出された緑人〟の回復術士…… ~


「ぐっ! ちきっしょーが! おい、回復しろ!」


「無理です。魔力が尽きました……」


「チッ…… なら、盾になりな!」


「えっ!? やあ!」


蒼人(プレイヤー)が、呼び出した緑人の回復術士の少女を盾にする様にして、前に突き飛ばした!?


迫り来る攻撃に少女が震えながら、目を瞑る……


「…… あれ? 痛くない……」


「お姉さん、大丈夫ですか?」


「えっ?…… あっ、ヒーローさん?」


緑人の回復術士の少女に迫る攻撃を打ち消して、赤い〝ヒグマ〟なヒーローと緑色の〝グリズリー〟なヒロインが現れた。


「しっかりと掴まってね? レッド、いくよ♪」


「えっ? ちょっと…… きゃあ!?」


「な…… おい、ちょっと、待ちやがれ!」


「待たない。人を盾にするぐらいなんだから、見捨てられる覚悟があるよな?」


「NPCだろうが! プレイヤーの俺を助けてくれよ!」


「俺達には〝人〟だよ…… じゃあな」


緑人の回復術士の少女を連れて、ヒーローとヒロインが立ち去る。


その背に蒼人(プレイヤー)の罵声を浴びながら…… だが、直ぐに静かになるのだった。


 ・

 ・

 ・


『救出に成功しました』


「お疲れ様、護衛班と合流して次に向かってね」


『『了解』』


フェアリーガーデンでカナエは……


「おねえちゃん、コレ…… なに?」


「うん…… さっきいた場所の地図かな……」


緑人の少女の質問に答えながら、カナエが空中に標示された〝地図(マップ)〟に、特殊な印のマーカーを操作して配置していく……


その姿は、将棋やチェスをしている様だった。


「この青いうごくのは?」


「それは〝勇者〟達だね」


「じゃあ…… 赤いのは?」


「そっちは〝魔王軍〟で…… 黄色いのが〝傭兵〟達に、オレンジが〝PK〟達だね」


カナエが見ている地図には、このイベントの各勢力の位置がリアルタイムで標示される……


戦略シミュレーションゲームの様に各勢力の動きが解るのは…… くノ一マウスガールの【ちい】を始めとした〝忍部隊〟の活躍があった。


実は…… カナエと白銀の天勇者(ギンガ)が追いかけっこしてる間に、超小型の監視カメラとGPSを搭載した〝スパイダー〟を各勢力に張り付けたのだ。


「次は…… 魔王側かな?」


超小型スパイダーから送られる情報を元に、カナエが黒いマーカーを配置していく…… 黒いマーカーは、〝フェアリーガーデン〟の勢力だった。


「この白いマークは…… 何ですか?」


緑人の少女を後ろから抱きしめる様に、元闇の女神が覗き込む。


「それは〝保護対象〟かな」


女神が指差す〝白いマーカー〟は、蒼人(プレイヤー)に呼び出された緑人で…… 蒼人(プレイヤー)に〝見捨てられた緑人〟を示すマーカーだ。


「みんな…… だいじょうぶなの?」


「〝ヒーロー〟さん達が駆けずり回ってるから、大丈夫♪」


 ・

 ・

 ・


「ぐっべら!?」


物凄い勢いで、PKプレイヤーが吹き飛ぶ!? その顔には〝拳〟の跡が刻まれていた。


「ゲスが……」


プレイヤーをPKした後、プレイヤーが呼び出した緑人を襲ったPKプレイヤーを……【ヨクユウバイオレット】の一撃が吹き飛ばしたのだ。


「今ので…… この辺りのPKは最後よ。行きましょう」


「あ、あなた方は?」


「私達は【ヨクユウジャー】……〝混沌なる女神の使い〟よ♪」


「女神様の?」


「さあ、安全な場所に案内するわよ」


 ・

 ・

 ・


「戦闘力の無い緑人の保護は、順調ですね」


「希望者は、呼び出した人の処に送って」


「大半は…… 戻る事を拒否してますけどね……」


「わたしも、こわいから…… やぁ!」


地図(マップ)を確認しながら、カナエは緑人の少女とお茶を飲む。


「アレ? マコちゃんのマーカーが…… 無い!? えっ、ちょっと、ウソ! 何処に行っちゃったの!?」


『カナ姉さん! マコちゃんが〝魔王(ボス)フィールド〟に入っちゃったよ!!』


「何だって!?」


『どうしよう……』


「〝勇者ロイド〟達を召集! マコちゃんの救援に向かいます!!」


「「「「「了解(ヤー)!!」」」」」


召集した〝勇者ロイド〟に、マコの救援を指示すると…… カナエも急いで、マコに通信を試みる!


『もしもし? カナおねえちゃん?』


「マコちゃん!? 大丈夫? 恐い目に会ってない?」


『うん♪ ミントスおねえさんといっしょなの♪』


「ミントスさん? ミントスさんが一緒なのね? 怪我は?」


『わたしは、だいじょうぶだけどね。ミントスおねえさんをイジメた人がいたから、〝うるばーん〟と〝ぐんそう〟がたたかってるの』


「ウルバーンと軍曹が戦ってる……って、魔王と!?」


『う~んとねぇ…… まおうさんのこぶんさんたちとたたかってるの』


「魔王軍と戦ってる!? マコちゃん、私達を〝呼んで〟! 今直ぐに!!」


『うん、〝よぶ〟ね♪』


「皆、後はお願い」


「行ってらっしゃいませ。カナエ様」


カナエが立ち上がると、魔導ライフル形態に戻った〝はうりんぐ〟が、カナエの手元に飛ぶ。


はうりんぐを掴むと、カナエの足下に〝転移陣〟が現れた。


「じゃあ…… カナエ、行きま~す!」


勇者ロイドを引き連れて、マコの元にカナエは転移した。


転移したカナエが最初に見たのは……


手榴弾を口に入れられて、頭が爆発する〝オーガ〟系モンスターだった。




次は、混沌神な妖精が〝女帝の魔王〟の前に…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] 量産型ボン太くんが、やべー攻撃しとる。 これはアレか? 他のボン太くん達は、爆発を見ながら凛々しい顔して敬礼中かな?
[一言] やれやれ予測道理、民間人が巻き込まれ出したかこの事が色々しれまわれば明日からマトモに街中歩けんだろこのバカども(´д`|||) 指名手配、出禁リストブラック、何人乗るやら( -д-) 女帝…
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