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勇者プレイヤー達登場! その影で舞う妖精な混沌神……


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




 ~ 魔竜が吹き飛ばされる前 ~


「不味い、少女が!!」


「させない!」「殺らせるかよ!」「加速装置オン!!」「間に合えぇぇぇ!!!」


魔竜が緑人の少女を飲み込もうと、大口を開き巨大陸上戦艦に突っ込んで行く中に、複数のプレイヤー達が阻止しようと急ぐ!


その中の勇者プレイヤー達が気付いていた……〝間に合わない〟と……


しかし、それでも急ぐ勇者プレイヤー達の目の前で魔竜の動きが怯んだ!


「今だ!」「押し切る!」「突貫!!」「吹き飛べぇぇぇ!」


勇者プレイヤー達の攻撃を身体に受けて、魔竜の巨体が吹き飛ぶ!


「モンスター相手なら…… 行くよ、必殺のメテオレイン!」


勇者プレイヤー達の攻撃で倒れ込んだ魔竜に、めておんが流星群(メテオレイン)で追撃!!


『グアァ!?』


翼を広げて身体を覆う魔竜に、流星群が降り注ぐ!


「めておんの奴…… 素材の事は考えてないよなぁ?」


「でしょうね……」


その様子を巨大陸上戦艦のブリッジから見て、闘商達が呟く……


「魔王側プレイヤー達が動き出しました。この反応は……!? 機神です!」


「くっ、艦を後退! 弾幕を張れ、近付けるなよ! 緑人の少女の保護は…… どうした?」


「救護班、もう一度、報告して下さい!」


『繰り返す、緑人の少女の行方は不明!』


「不明? どう言う事だ…… 説明しろ!」


『現場にいた者の話だと、一瞬の内に〝消えた〟らしい』


「消えた…… まさか! 艦から落ちたか!?」


 ・

 ・

 ・


「すごい…… 空を走ってるよ。お姉ちゃん♪」


「スピードアップするから、しっかりと掴まるんだよ」


「うん♪」


闘商達が捜している〝緑人の少女〟は、カナエと機獣化した〝はうりんぐ〟に乗り、空を駆けていた。


緑人の少女を飲み込もうとした魔竜が…… 怯んだ理由。


それは、魔竜の牙を砕いた…… はうりんぐの〝狙撃〟だった。


カナエは、緑人の少女を知っていた。


カナエとはうりんぐが出会う切っ掛けになった…… シークレットクエストのトリガーだった少女……


はうりんぐは…… 覚えていた…… 自分の元になった〝魔導ライフル〟を作った職人を…… その職人が可愛がっていた〝孫娘〟を……


その孫娘の少女が魔竜に襲われた時! はうりんぐは…… 自らの意思で機獣化し、魔竜を狙撃し少女を救出したのだ。


(私の許可した眷属なら……〝無音なる世界〟を発動中でも、動ける仕様で良かった……)


緑人の少女が〝消えた〟訳は…… カナエが神スキル〝無音なる世界〟を発動させたからだ。


全てが止まる音の無い世界で…… 機獣化したはうりんぐに跨がったカナエが少女を連れ去り、安全圏で無音なる世界を解除した。


「お姉ちゃん、どこに行くの?」


「とりあえず、安全な処かな?(イベント終了まで、フェアリーガーデンに避難させようかな?)」


緑人の少女を連れて、カナエはフェアリーガーデンに転移する中……


「その後は…… この子を助けようとした勇者と機神次第かな……」


機神戦になりそうな戦場を見て、カナエが呟く……


「プレイヤー達機神…… どんな機神()達がいるかなぁ~♪」


カナエは、戦闘が機神戦になった事で、登場するプレイヤー達のカスタム機神を見れると喜んでいた。


「他の人のカスタム機神…… 楽しみ♪」


 ・

 ・

 ・


「損傷した装甲を塞げ! 奴等を中に入れるなよ!」


「敵機神から砲撃!」


「ぐっ!? 例のコピー砲台機神か…… 攻撃力だけは同じ様だな。厄介な…… 此方も機神を出せ! 敵の砲台機神を黙らせろ!」


魔王側プレイヤー達が、カナエのホエール1を襲撃した武装集団が使用していた劣化コピーの砲撃特化型機神で巨大陸上戦艦に砲撃を始める。


「竜の攻撃で風穴が開いた、今がチャンスだ! 乗り込んで制圧しろ!」


魔竜の攻撃でダメージを受け後退を始めた巨大陸上戦艦を見て、魔王側プレイヤー達が機神も持ち出して攻め始める。


「う~ん…… あんまり目立ったカスタム型機神はいないなぁ……」


その様子を…… 安全圏まで退避したカナエと緑人の少女は見ていた。


「両方とも…… ポーン型機神が多いね。やっぱり…… 基本型が使いやすいのかな?」


大規模なプレイヤー達の機神戦に、カナエが夢中になっていると……


「お姉ちゃん…… 何かが、こっちに来るよ」


緑人の少女が、カナエ達の処に〝飛来する者〟に気付いた。


「「見つけたぞ!」」


カナエ達の前に、二人のプレイヤーが降り立つ!


「その少女を離せ! 獣人魔王!」


と、天使の翼を持つ白銀の騎士甲冑のプレイヤーが言い……


「どっちが強いか、俺と勝負だ! 獣人魔王!」


と、ドラゴンの様な角と翼、尻尾を生やした軽装のプレイヤーが叫ぶ……


カナエの前に……〝白銀の天勇者〟と〝挑戦者の魔王〟が降り立つ……


混沌神(カナエ)の前に、勇者と魔王が現れた。




次は、カナエのピンチ!?…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] このままだと非戦闘員が巻き込まれますな。 勇者側は、少女を助け出す為なら戦闘も辞さない系のおバカ臭い。 魔王側は、なんも考えてなさそう。 なんてはた迷惑なお客人達か(呆れ)
[気になる点] 白銀の天勇者( -_・)?う~む、聞かん奴だな流石に前例の勇者達が半数以上がアホばかりなだけにすぐには信用できんな(ー_ー;) その少女を離せ!なんて言ってるが何時もの勘違い臭いぞ(…
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