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勇者と魔王、大激突!? 勇魔大戦イベント開始!


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




「我が軍の勢力は?」


イベント開始前の待機用スペースで、カナエがせつな達と最終確認をする。


「私達は勿論の事…… フェアリーガーデン、小妖精月(フェアリームーン)にジノさんを始めとしたトイボックスのメンバーとマコさんとマコさんのテイムモンスター達は、こちらの勢力での参加が決定しています」


「なるほど…… 私達の開始位置は…… 小妖精月(フェアリームーン)か」


「どうやら、イベント用の特殊地形フィールド内での大戦イベントの様ですね」


「まぁ…… 実際の魔王プレイヤー達がいる場所にプレイヤー達が押し掛けたら、商業連合が大打撃を受けるかもね」


「魔王側からすれば籠城戦、勇者側からは城攻めになるのですかね?」


「それは…… 始まらないと解らないね。とりあえず、私達が〝どう動くのか〟は…… 勇者と魔王の行動を見てからかな?」


「では、何時でも出れる様に致します」


「よろしく…… 私とマコちゃん以外の魔王達は…… このイベントで、どうするのか、見せてもらうとしますか」


カナエがライフル形態の【はうりんぐ】を肩に担ぐと、イベント開始を報せる合図が鳴った。


「さあ…… 魔王と勇者…… 激突の時は来た」


 ・

 ・

 ・


「折角作った【夜会城】の〝階層〟と〝魔境ダンジョン〟が無駄になったなぁ……」


「まあまあ…… その分、それぞれの〝魔王(ボス)フィールド〟が設置出来たりとか、優遇されてますよ」


「守るのは、苦手なんだがなぁ~」


「そう言わないの! 挑戦者さんが夜会城の門番で〝中ボス役〟なんだから」


「そうよ。あんたが負けて、王が討伐されたら〝私達の敗北〟なんだからね! しっかりと、守りなさいよ!」


「解ってるけどなぁ~ 俺は、強い奴と殺り合いたいんだよなぁ~」


「心配するな…… 勇者側が夜会城を攻めるには…… 我等が守るフィールドを抜けないと…… 行けない……」


「ザコは通さないよ!」


「俺は…… 斬るのみだ」


「我等側についたプレイヤー達も、多数いますからね。振り分けますか?」


「はん! どうせ、私達の〝魔王(ボス)フィールド〟に入った奴は皆殺しなんだ…… 必要ないね」


「そうですね…… 誰が敵か信用出来ない状況ですし、我等のフィールドの前に大多数と後方に支援役と護衛を配置して置きますね」


「プレイヤーさん達は、それで良いけど…… この〝魔王召喚〟って…… なに?」


「それは、我等側の〝緑人〟…… つまり、新世界の〝魔王種族〟を召喚出来るんですよ」


「本当か!?」


「ええ、勇者側は〝好感度が高い緑人〟を喚ぶ事が出来るらしいです」


「なるほど…… 勇者が緑人を戦力に組み込むならば、魔王の我等の増援には魔王…… と言う事か」


「それは良いわ! 私の〝軍勢〟にいない魔王が選べるって事でしょう?」


「そうですが、喚ぶ時は気を付けて下さい。相手は魔王ですから…… 私達に従うとは限りませんよ」


「その時は……〝何時も通り〟にするだけよ」


「うんうん♪」


「〝女帝〟と〝小悪魔〟には、愚問でしたか…… では、そろそろ配置に着くとしましょう。皆さん、御武運を」


魔王プレイヤー達は、それぞれの守るフィールドに散会した。


 ・

 ・

 ・


「あれが…… 魔王の居城……」


「けっこう…… デカイねぇ……」


「で、彼奴等が…… 魔王側についたプレイヤー達か?」


勇者達が率いる軍勢は…… 魔王の居城【夜会城】が見える丘に陣を配置して、魔王側のプレイヤー達と睨み合っていた。


「魔王側についたプレイヤーは…… けっこういるのね…… 魔王達って、けっこう人徳があるのかしら?」


「魔王と言えば、例の〝獣人魔王〟が有名だからな。魔王側につけば、勝てる!…… って、考えたんだろうよ」


「まぁ…… 公式サイトで、あの姿を見せられたらな……」


「もし、彼女が敵ならば…… 勝てる?」


「動きを封じて、めておんの流星群なら…… どうだ?」


「たぶん…… 無理ね。彼女、手を使わずに狙撃するわよ」


「めておんが魔法を撃つ前に、めておんが射たれる…… か」


「偵察隊が戻りました。敵プレイヤー達は…… 城を中心に囲む様に配置されてる様です」


偵察隊からの情報が、勇者達の前にマップとして提示された。


「城から離れてる?」


「随分と…… 陣形が敵本拠地の城から離れてるね…… 罠かな?」


「それなんですが…… プレイヤー達が配置されてない場所は……〝ボスフィールド〟になってるらしいです」


「何!?」


「プレイヤー対決のイベントに〝ボスフィールド〟だと!?」


「ボスモンスターは!? 何?」


「それについてですが…… 死に戻った偵察隊の最後のコールでは……〝魔王がいる〟と……」


「かあ~! やられたぜ! ボスフィールドなら、フィールド外からの攻撃は無効化される…… 無論、めておんの流星群もだ」


「失礼な! それでも、フィールド前のプレイヤー達を一掃は出来るよ」


めておんが抗議の声を上げたが…… 無視されて軍議は続く。


「偵察隊は良い仕事をしてくれた様ですね…… どうやら、あのボスフィールドには、〝5人の魔王〟プレイヤーがそれぞれ守るフィールドにランダムで飛ばされるらしいです…… その5人を倒さないと城には辿り着けない様ですね」


「これまた…… 厄介な事を……」


「もう~ フィールドの事は、いいよ! とりあえず、僕の魔法でフィールドまでの道を作るから、魔王を各個撃破して」


「待ちなさい! めておん!」


軍議を抜け出しためておんが、魔王側プレイヤー達に向かう!


「来たぞ! めておんだ!」


「手筈通りに、〝対めておん防御体制〟用意! 来るぞ…… 気合い入れて防げよ!!」


「「「「「「おおォォォォォ!!!」」」」」」


「いくよ…… 流星群(メテオレイン)!?」


めておんが魔王側プレイヤー達に流星群を降らした瞬間…… 魔王側プレイヤー達が一斉に障壁を展開した!


激しい爆発と閃光、轟音が辺りを包む!


「…… おい、生きてるか?」


「…… ああ、生きてる…… や…… やった…… やったぞ! あのめておんの流星群を防いだぞ!!」


「「「「「「うおォォォォォ!!!」」」」」」


めておんの開幕流星群(メテオレイン)は、結果として防がれて……


魔王側プレイヤー達を活気付ける形になった……


「そんな……」


その様子を…… 魔法が防がれためておんは……


項垂れながら、見つめるのだった。




次は、魔王プレイヤーの力が明らかに…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] 喜報、めておん唯一の必殺技を防がれ地に落ちるww めておんのバカも仲間から周囲から神(魔法神)から注意されても拳骨落とされても止めなかった必殺技をついに破られたか(-.-)y-~ 今まで…
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