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魔王の夜会は…… 騒がしい!?


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




「誰だ! 俺の城を傷物にしたのは!?」


「あっ、【王様】だ♪」


「王、そこは、我等の城だ」


「うるせぇ! 元は、俺の〝ユニークスキル〟で作った城だろうが!」


「そのユニークスキルで作った〝掘っ立て小屋〟を、ここまで立派にしたのは……?」


「チッ…… だが、所有者は俺だ!」


「はいはい…… どう言う状況か説明するので、【挑戦者】さんが来るまで、待って下さい」


 ・

 ・

 ・


「召集がかかるとは…… 城デザインを変えたのか?」


「おせぇよ! 挑戦者、俺達がいない内に攻撃されたらしい…… これはも~…… 報復だな?」


「ついに、クランで動くのか? 俺は、強者に挑めるならば、構わんぞ?」


「その事ですが…… 攻撃は宇宙からでした」


「「宇宙!?」」


「狙われたのか…… それとも、偶然なのか? 今のところ…… 判明していません」


「めておんの魔法では、無いのか?」


「この辺りは、教祖と女帝の広範囲結界でカバーしています。それらに反応せずに…… 魔法を撃ち、城に当てるのは…… 我等でも、難しいかと……」


「魔法ならば、感知出来る! が、アレは魔力反応が無かった…… 少なくても、魔法での直接攻撃では無いな」


「宇宙か……」


「アレ以来の攻撃が無いとは言え…… 備えなくてはなりません」


「うむ、かねてから提案にあった…… あの〝計画〟を進行する時だな!」


「アレですかぁ…… しょうがないですねぇ…… ですので、城のさらなる強化をお願いします」


「簡単に言いやがる…… けっこう疲れるんだぞ。挑戦者、素材の調達は任せる」


「任された」


【王様の魔王】は【夜会城】の中枢へ消えると……【挑戦者の魔王】も、素材を求めて消えた。


「あの二人が〝今の魔王最強〟だよね?」


「ええ…… 王は最初から魔王種で魔王職でしたから、特殊なスキルなどの塊の高Lv者…… 挑戦者は、戦闘系魔王種を〝一人〟で倒す強者ですからね」


「そして…… 面倒な性格な二人なのよねぇ……」


「挑戦者は一人で闘う事に拘り、スキルとかも割り振ってますからね。王は…… 挑戦者とは、ある意味〝対極〟ですけど……」


「効果範囲が広過ぎなのよねぇ……」


魔王連合クラン……【魔王の夜会】のメンバーは、〝7人〟


魔王達の最強格である【王の魔王】と【挑戦者の魔王】が所属するこのクランには……


最初から魔王だった【王の魔王】


魔王を倒し魔王になった【挑戦者の魔王】


商業連合の小国の王族から魔王になった【才覚の魔王】


多くの生け贄を捧げて魔王の資格を得た【教祖の魔王】


勇者に魔王認定された魔法剣士【魔剣の魔王】


逆らう者達を打ち砕く軍勢を作って魔王になった【女帝の魔王】


魔王種すら魅了し、その全てを奪った【小悪魔の魔王】……


その魔王達が〝ある目的〟の為に作ったクラン…… それが【魔王の夜会】である。


そんな曲者揃いの魔王達を束ねて、仮のクランリーダー【才覚の魔王】の指揮の元、拠点となる【夜会城】の建設に力を注いでいた。


「王が本気になってくれましたから、城の外部は大丈夫でしょう。後は、各魔王の担当する階層内部ですが……」


「あぁ~ 任せるわ…… 細かいの嫌いなのよ」


「わたしも♪ わたしがやると…… 色々ゴチャゴチャになるの~♪ なんでかな?」


「せめて、どんな風にするか…… だけでも、提示して下さいよ」


「私は、私の軍勢が戦いやすければ良いわ」


「わたしは、可愛い部屋にしてね♪」


「俺は、剣が並ぶ感じで」


「教会風に……」


「はぁ~…… 順番に行きますから…… ちゃんと確認して下さいよ」


「「「「はい」」」」


 ・

 ・

 ・


 ~ 十神学園 ~


「これより、発見された魔王の攻撃を再現する! よく見る様に……」


学園の運動場で…… 剣を構えたデンライが踏み込む!


特殊金属製のカカシが…… 細切れになって崩れ落ちる。


「すごい…… 俺達がどれだけ攻撃しても、壊れなかったのに……」


「あんな剣で斬られたら…… 耐えれない」


「これは…… 剣の性能では無い。魔法剣系の魔王スキルだと推測される…… この斬撃の対策法を各自で考える様に」


「はい! 質問です!」


「なんだ……」


「魔法剣系の魔王スキルって事ですが…… なんで? デンライさんは使えるんですか?」


その質問に全員が頷く。


「それは……〝この剣〟に特殊効果を付与したからだ」


「なら、その剣を量産したら…… 随分とボロボロな剣だな?」


「それが量産しない〝理由〟だ。実際の魔王も、剣がボロボロなったらしい…… スキル効果に剣の耐久値がもたないスキルらしい」


「剣が壊れるのを待つ?」


「ちなみに魔王は、かなり速いらしいぞ」


「一太刀必殺系の魔王……」


「そんなの…… どうすれば勝てるの?」


「あっ!、後、アンデッドを大量に召喚する魔王も発見された」


「魔王が複数!?」


「また、めておんの仕業か?」


「おい、誰か! めておんのパーティーメンバーに連絡しろ!」


「またかよ」


日頃の行いのせいで、魔王出現の冤罪が掛かる…… めておんだった。


「めておん……」


「何? ガイ?」


「お前…… 魔王増やしたな?」


「えっ!?」


「新たな魔王が現れたの」


「ネタは、上がってんのよ」


「謝るなら、速い方が……」


「めておんくん?」


「僕じゃないよ!」


「来い……」


「ガイ…… ちょっ、ねぇ!? 僕じゃないィ~」


ガイに連行される…… めておんの叫びが響くのであった。




次は、そろそろ掲示板かイベント…… かな?


ご意見、ご感想とレビューをお待ちしています。


後……


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] さてさて本職の魔王達が動き出すか( ̄~ ̄;) もうロイド勇者以外、期待出来ない状況だしここで一発本当の魔王の実力を見せて貰い勇者の責任と自覚に目覚めて貰わんと(ー_ー;) しかしめておん…
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