古代超巨大戦艦攻略イベント 魔王幼女マコと勇者娘達と玩具箱の子供達
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スレイブ勇者達が消えて、カオスがカナエを瓦礫から救い出しマコの前に立つ……
「これを」
「グリちゃん! ありがとう。ヒーローさん」
スレイブ勇者の少年に奪われたグリモワールをマコに渡すと、マコが嬉しそうに笑った。
『マスターの反応を感知…… ロック解除…… マスターとパーティーのダメージを確認…… ヒールリカバリーシステム起動』
グリモワールから緑に光るの粒子が溢れ出して、傷付いたマコ達を包み込む。
「これは……」
「グリモワールの機能の1つだよ。持ち主…… 今はマコちゃんの事だね。マコちゃんの魔力を使って、持ち主のマコちゃんとそのパーティーメンバーをHP回復と状態異常を回復して浄化をするの」
「ぱ…… ぱーてぃーめんばー? ぱーてぃー…… おたんじょうび?」
「マコさま、この場合のパーティーメンバーは、マコさまと一緒にいる私とウーなどのお友達の事です」
「この世界を一緒に冒険する友達チームの事ね。誰とチームかは…… ステータスから確認するか、エリさんか、グリモワールに聞くと良いよ」
「はい」
『マコ、先の様な事がある…… 此処からは我に乗れ』
「うん」
マコを背に乗せたウーが、何かを嗅ぎ付けた様に匂いを嗅いでから……
『ガルルルルル……』
「ウーちゃん!?」
ウーが建物に唸った!
『何奴だ…… 其処に隠れているのは解っているぞ。出てこい!』
ウーの言葉に反応して、建物の影から現れたのは……
「ちょっ、ちょっと待って! 確認するけど…… 貴方達は攻略側?」
カナエの見覚えがあるタワーシールドの影から、マコ達を覗くのは……
カナエの試練をクリアした……【冒険勇者】のパーティーでした。
「こうりゃく?」
「悪い人と戦ってる方達ですよ」
『お主…… 勇者だな?』
「貴方は…… 魔王…… なの?」
「「「「えっ!?」」」」
勇者娘の言葉に、勇者娘のパーティーメンバーが驚く!
「アレが!」
「どう見ても……」
「巨大な犬のヌイグルミですよね……」
「いいな…… 私も乗りたい」
マコの低年齢フィルターで、見た目が可愛らしい巨大ヌイグルミの姿に固定されてるウーの姿に…… 勇者娘パーティーは、なんとも言えない感じになる。
『我を愚弄するのか!』
「い、いいえ! ちょっと…… なんと言えばいいのか……」
「何だ? 揉め事か?」
勇者娘パーティーが困惑していると…… エン達、クラン【トイボックス】の低年齢パーティーが現れた。
「ヒーローさん、こんにちは」
「「「「「こんにちは」」」」」
「ああ、こんにちは…… みんなは、此方に来たのか?」
「俺達は、死に戻りした人達の話を聞いてから来たんですけど……」
「此方が正解ルートみたいなんですよ」
エン達の話を聞くと…… モンスターの射出口から進入組は、行き止まりのモンスターハウスで大半が死に戻ったらしい。
「空からは砲撃で無理ですから、城塞から進入する事になったら…… PK騒ぎですから」
「みんな…… ギスギスしてます」
エン達の話によると…… スレイブ側のプレイヤー達にPKされて、感化した低年齢プレイヤーが…… 安全エリアでPKをしようとしたりしたらしい。
「直ぐに、衛兵さんとプロプレイヤーさんに捕まりましたけどね」
「そのせいで、パーティー参加組とソロ組がちょっと揉めたりして……」
皆が疑心暗鬼になってるらしく、パーティーメンバー以外を信用できない状況みたいだ。
「で、騒動の元になったPKを退治に来たんだけど……」
「それなら…… その子がほとんど倒した後だ」
「マジか!?」
「出遅れたね」
「それで…… このお姉ちゃん達と、どうしたのですか?」
リン達が、マコ達と勇者娘パーティーメンバー達を見る。
「そのPK騒ぎのプレイヤークランが、スレイブの勇者クランでな…… リーダー格の低年齢プレイヤーが盗賊系の闇堕ち勇者職の少年だったんだ……」
「その勇者を倒したら……」
「勇者職の私達が来てしまいまして……」
「それは…… 間が悪いな」
「狼さんの立場なら警戒するよね……」
「私達は…… 鍛えてくれた人から、魔王にも色々な魔王がいると知ったから…… 敵対する気は無いんだけどね……」
『フン…… 信用できんなぁ。我等が戦った勇者達は、卑劣な者供だったからな……』
ウーが、勇者娘達を睨む……
よほど、スレイブ勇者達にマコが攻撃された事が悔しかったのだろう。
「私は、ユキ…… お名前は?」
「えっ、え~っと…… マコはマコだよ……」
「マコ? マコちゃん、私と…… 友達になろう?」
「と、ともだち……?」
「うん、私もね。テイムしてるの」
ユキが【モンスターカプセル】から、白い兎モンスター【うータン】を呼び出す。
「うさぎさん♪」
「この子は…… 妖精さんが連れて来てくれたの」
「カナちゃん?」
「マコちゃん、エリちゃん、ウー、この子達は大丈夫。私と……」
「俺達が保証する」
『みんな、良い子だよ♪』
カオスとベルが、カナエの言葉に同意する。
「ウーちゃん、エリちゃん…… わたし…… ユキおねえちゃんとお友だちになりたい」
「ウー、マコさまの願いを叶えましょう」
『うむ…… マコが選んだ者だ。我は従う…… だが! 勇者の娘達は近付くなよ』
「ええ…… 解ったわ」
「う…… モフモフが……」
ドッゴーン!!!
話し合いがまとまり始めた時に、砲撃の轟音が響いた!
「何だ!?」
「ヒーローさん、アレ!」
シュウが指差す先に、赤黒い影が砲撃を縫う様に迫って来る…… あの襲撃邪神機だ!
「来たか」
「ええ…… 私達の出番ね」
「「「「「「『!?』」」」」」」
「カナちゃんが…… おねえちゃんになった?」
襲撃邪神機の姿を、みんなが確認した時…… カナエの姿が光輝く!?
カナエの姿は…… 小妖精から何時もの姿に戻っていた。
次は、カナエ、ジノ対襲撃邪神機!?… かな?
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後…
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