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古代超巨大戦艦攻略イベント 魔王幼女と混沌神な妖精


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




呼び出されたら…… 幼い女の子が自由落下中でした。


「とりあえず……」


女の子に妖精の粉を使って【浮遊】を付与して、Fフィールドを展開。


「砲撃が邪魔だね」


女の子の回りの砲弾を魔弾で撃ち落とし、女の子を守ると……


「ウーちゃん、エリちゃん」


大きな狼とそれに跨がる少女に手を振る。


「これはこれは…… 可愛らしい魔王ちゃんね♪」


 ・

 ・

 ・


 ~ 魔王幼女マコ ~


ウーちゃんの背中から落ちたら…… ピカってなって、妖精さんが出てきた。


「妖精さん?」


「妖精? なるほど、そう言う事か…… 私は妖精のカナ。魔王ちゃんのお名前は?」


「カナ……ちゃん? マコはマコだよ」


「マコちゃんね。よろしく」


ウーちゃんとエリちゃんが来たから、カナちゃんが「安全な場所に行きましょう」って、キラキラと飛んで行くのをウーちゃんに乗って付いてく。


「ここなら…… とりあえず、安全かな」


「お店と人がいっぱい!」


「ここは…… 安全地帯ですか?」


『フン、こんな事をするよりも、皆で、アレを攻めれば良いだろうが』


「そう言って、また返り討ちになるの?」


『くっ!』


「せめて…… マコちゃん達の装備を、どうにかしないとね」


「そうび?」


「そこからか……」


「すみません…… マコさまは…… なかなか人里に入れないので……」


マコのゲーム開始の初期位置は、森の中の遺跡だった。


サポートユニットのエリを連れて、森を歩いていたら…… 魔王種のウーに出会い、マコをウーが気に入りテイムされた。


それ以来、ウーが戦闘と移動をエリがマコの世話をする関係になり…… マコが魔王になった事で、ウーが人里を避けた結果……


「それで…… 初期装備のままなのね」


「はい……」


「? この服じゃあ…… ダメなの?」


マコが初期装備のワンピースのスカートを掴む。


「その服よりも、物が当たったりしても痛く無い服があるから…… 買い物しようか?」


「うん♪」


『フン、我が戦うので、マコには「ウー…… マコさまのあ・ん・ぜ・ん・が、第一です!」…… チッ……』


「ウー…… シンプルな初期装備よりも、可愛い装備のマコちゃん…… 見たくない?」


『…… 今回の事もある…… 安全が第一だからな……』


ウーの尻尾が…… 激しく揺れた。


 ・

 ・

 ・


「ここだよ♪」


「え~っと…… よう……せい……?」


「妖精工房です。マコさま」


「ダイヤ、この子達に合う装備を用意して」


「かしこまりました」


「ウーちゃん、エリちゃん、服がいっぱいだよ♪」


ダイヤが持って来た装備品に、マコの目が輝く。


「とりあえず、制限の無い装備品をお持ちしましたが…… ご予算はどのくらいでしょうか?」


初期装備のマコ達を見て、所持金が少ないと感じたのか? ダイヤが確認すると……


「よさん……?」


「お金、Gの事ですよ。マコさま」


「おかね…… ごーるど…… いっぱいあるよ♪」


『この前、我が生意気な竜を倒したからな』


ウーが倒した竜は巣持ちで、かなりの財産を溜め込んでいたそうだ。


「じゃあ、好きなの選べば良いよ。でも、動き回るならスカートじゃない方が良いかもね」


「わたし…… うまく歩けないの……」


「マコさま……」


『マコ…… 気にするな! 我が背に乗っていれば良い』


マコは、生まれて間もない頃に…… 大事故に巻き込まれて、足が麻痺する怪我をした。


長い治療で傷は完治したが…… 足を動かす事を知らずに育った為に、歩く事が出来なかった。


「うまく立てないし…… 歩けないから…… リハビリにって、ゲームを買って来てくれたの」


「じゃあ、歩く練習もしないとね♪」


「カナちゃん?」


「カナさん!」


『貴様!』


「私もね…… 少し前までは、身体が動かせなかったの」


「「『!?』」」


「ほんとうに……?」


「ええ…… 今も一人での長時間の動きは無理…… でもね。この世界なら自由に動けるの♪」


玩具の着せ替え人形サイズ妖精姿のカナエが、マコの回りを自由に動き回る。


「わたしも…… できるかな?」


「大丈夫、出来るよ。それにね…… 新世界(こっち)で練習すると、あっち(リアル)で身体が動きやすくなるの」


「わたし…… がんばる!」


「それじゃあ、装備を選びましょうか?」


「うん♪」


みんなで相談しながら、マコの装備を選ぶ。


「マコちゃんは、テイマーでしょ?」


「ていまー?」


「マコさま、ウーみたいな子とお友達になる職業です」


『マコには、我がいれば良い。他はいらぬ』


「ウーちゃん、わたしは…… 友だちがいっぱい欲しいよ」


『マコ!? 我だけでは不満か?』


「まぁまぁ、さっきの戦いを見ると…… ウーだけで、マコちゃんを守りながら戦うのは…… 無理でしょう?」


「確かに…… マコさまを乗せたウーが戦うのは、マコさまが危険です」


『くっ…… マコを危険に晒すのは、我も本意ではない』


「ウーの代わりに戦う子がいれば、ウーはマコちゃんの守りに専念出来るよ。私に心当たりがあるから」


『しばらくは…… マコの足代わりに専念するとしよう』


 ・

 ・

 ・


「どう…… かな?」


新しい装備をしたマコが恥ずかしそうに、カナエ達を見る。


『マコ、良いぞ♪』


『お似合いです。マコさま♪」


「これなら、大丈夫だね♪」


マコは…… 長い黒髪をツインテールにして、小さい悪魔の翼の付いた黒いロングコートの中に赤いミニスカエプロンドレスと黒いロングブーツを身に纏っていた。


スカートの下は…… スパッツである。


「装備も決まったし…… 新しい友達を作りに行こうか?」


「「『ともだち?』」」


首を傾げるマコ達を連れて、カナエは妖精工房を後にした。




次は、マコ達に仲魔が増える… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[良い点] うんうんうん分かりやすくカナエの妹分な魔王になりそうだな(;´_ゝ`) しかし前衛タイプのオトモならヤマアラシ(毛ばり機関銃)アルマジロ(弾丸ボール)ゾウ(ムスタング)な感じか( -_…
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