古代超巨大戦艦攻略イベント… 難易度、やさしいの助っ人準備と…
何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。
低年齢プレイヤーと保護者プレイヤー、ダメージ表現フィルター(欠損などの表現がギブスや包帯、絆創膏などで表現される)設定プレイヤー達が参加する……
【難易度 やさしい】のイベントサーバーに、助っ人で参加する為に準備開始です。
「主さま、このポーションは使えませんね」
イベントで販売する回復アイテムを準備していると……【初級ポーション】の箱を確認したロッテが一瓶取り出して、そう言う。
「どうして?」
「効果をご確認下さい」
ロッテの言うままに、効果の確認をすると……
【フェアリーガーデン製 初級ポーション】……
混沌神の本拠地【フェアリーガーデン】で作られた【初級ポーション】で…… 混沌神の加護により普通の初級ポーションよりも効果が高く、特殊な効果を持つ。
使用すると最大HPの10%回復し…… その後30分は、15秒ごとに最大HPの10%回復する。一定の確率で万能薬と同じ効果が発生する事がある。
「これは…… ダメなやつだね」
「回復アイテムの製造に関しては、もふもふ村と楽園島に任せましょう」
「そうするしかないねぇ…… 私の関係者が作るとおかしな効果が付きそうだから」
「販売するアイテムの準備は、わたし達がいたしますので…… 主さまは、ご自分の準備に集中して下さい」
「うん、ありがとう。任せるね」
支援販売の準備をロッテ達に任せて、私は機神プラントへ……
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~ フェアリーガーデン 機神プラント ~
「エミリー、エナ、準備出来てる?」
「準備万端だぜ! あるじ♪」
「解体した【ブレイブ】の改修パーツの製造が完了しました。何時でも組み立て可能です」
「では、ブレイブの組み立てと、フェアリエと【ジャンヌ】の動力部換装を始めようか?」
「「はい!」」
ブレイブの磨耗した装甲と駆動部をさらに強化したパーツに換装して、新たな動力部……【神魂ドライブ】を組み込んで組み上げる。
本当は、私が乗る予定だったが……
「マスターに何度も敵対して来た愚弟には、マスターを乗せる資格がありません!」
と、フェアリエの激しい拒否があり…… 私が乗るのは断念して、ジノさん専用機神になる事になりました。
「ジノさんが馴らしていたからかな?」
組み上げて見ると…… 全体的に黒い色になっていた装甲がグレーになっていた。
「色以外は、ヒーローロボットっぽくなったな」
ブレイブが組み上がったので、動作チェックにジノさんを呼んで、試運転してもらう為にジノさんが乗り込むと……
「カラーリングが…… 変わった!?」
ジノさんがブレイブを起動させると…… ブレイブの装甲に色が付いた!?
装甲が黒に変わったブレイブに戸惑っていると、ジノさんから通信が入る。
『どうした?』
「起動したら、ブレイブの装甲に色が付きました」
『うん? 試してみるか…… ベル』
『了解、【バーニングストーム】』
ブレイブの中で、ジノさんが変身した様だ? すると……
「今度は赤くなりました! 装甲の一部も変わってます!」
『そう言う事か』
どうやら…… ブレイブはジノさんの姿に合わせて、【フォームチェンジ】する機神になった様です。
「生物素材を組み込まなかったのに……【鬼竜姫】と同じく形体変化するなんて…… ダイレクトリンクの影響ですかね?」
『合身での、カナエちゃんの神力が流れた影響かも知れないな?』
その後は…… ブレイブの調節をしながら、フェアリエとジャンヌの動力部換装をして、馴らしながらイベントの開始を待ちました。
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~ 王国 異界の谷 ~
4つあるダンジョン化した谷の1番難易度が高い谷を…… 巨大な狼が突き進む!
『ピギャー!』
その狼の前に、大小様々なヌイグルミの様なモンスターが立ちはだかる!
『ウオォー!』
立ちはだかるモンスターに吼える狼も…… またヌイグルミの様な姿だった。
ヌイグルミの様なモンスター達と大きなヌイグルミ狼の戦いが始まるが…… 絆創膏などのエフェクトが飛び交う表現がされていた。
ヌイグルミ達の乱闘劇は…… 大きなヌイグルミ狼の勝利で終わり、目がバツ印になったヌイグルミモンスター達が消えて行く……
「もぉ~! ウーちゃん、メっでしょ!」
大きなヌイグルミ狼の背中から、狼を叱る声がした。
『マコ、アヤツ等が向かって来たのだ……』
「でも、ケンカはメっでしょ!」
大きなヌイグルミ狼の背中に幼女が跨がっていた。
「ウー、待ちなさい! マコさまを乗せたまま、戦ってはいけません!」
「エリちゃん、はやいね♪」
「マコさま…… 勝手に行ってはいけませんと、お教えしたはずですが……」
「エリちゃん…… ごめんなさい」
大きなヌイグルミ狼に跨がる幼女は…… プレイヤーである。
リアルでも、見た目通りの幼女な彼女の年齢フィルターで、モンスター達はヌイグルミの様な姿に変わっているのだ。
「ウーちゃんがケンカしたから…… あたらしいともだちができないよ!」
幼女が叱る大きなヌイグルミ狼…… この狼は、【魔王種】である。
【魔王幼女】…… 魔王種の【狼魔王フェンリル】をテイムに成功した彼女は、テイマーの魔王職になり、新世界の最年少魔王になってしまったのだ。
『マコよ…… 次のイベントとやらで、人の友を作れば良いのではないか?』
「…… できるかな?」
「マコさま…… 私達も手伝いますから、やってみましょう」
「うん♪」
こうして、魔王種とサポートユニット、一人と一匹を連れた魔王幼女はイベントに参加する事になるが……
彼女達は知らない……
イベントに、魔王から混沌神になった助っ人がいる事を……
果たして、カナエとマコは出会うのか? それはまだ…… わからないのである。
次こそが、攻略イベント開始… かな?
ご意見、ご感想をお待ちしています。
後…
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