しんこんがっしん!? 空に聳える鐵の機神、その名は…
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『おのれぇ! 次々と…… 我が城を土足で荒しおって、許さん! 邪神機軍団よ! 叩き潰せ!』
邪神機軍団が、死神機神を踏みつけるフェアリエに迫る!
『量産型の邪神機ですか?』
「ふっ、見せて貰いましょう…… スレイヴの邪神機の性能とやらを!」
フェアリエが…… 両手に【はく】と【こく】が武装憑依したハンドガンモードの【妖精竜】を構える。
「マルチロックオン…… フェアリエ」
『了解、ランダムショット…… さぁ、ダンスを踊りましょ♪ ダンシングバレット!!』
フェアリエが死神機神の上で、タン!タン!とステップを踏むと…… ドコッ! 襲い掛かる邪神機軍団を踊る様に蹴り飛ばし、両手の妖精竜で射ち倒した!
「機動力はポーンより上で…… 装甲は…… ちょっと薄いのか素材の問題かな? 打たれ弱く…… 古代の自動運転システムで動かしてるせいかな? 動きが単調だね」
『この程度ならば…… 数が無ければ邪神機と言え、脅威になりませんね』
カナエは分析しながら、フェアリエで群がる邪神機軍団を、次々に舞う様に蹴っては射ち落とす!
キュピーン!
「フェアリエ!」『ハァ!』
群がる邪神機軍団を押し退けて、襲撃邪神機が剣を振りかざすが!? ハンドガンモードの妖精竜をクロスして受け止めると…… その場飛びのドロップキックで蹴り飛ばした!
『ぐっ、やるねぇ…… ボウヤが喜んでるよ』
『その邪神機は、どMですか?』
『邪神機? ボウヤを、そんな鉄屑と一緒にするんじゃないよ! ボウヤは、あの御方の正統な…… そこいらの奴等と格が違うんだよ!』
襲撃邪神機が苛立ち、回りの邪神機軍団をぶった斬る!
「フェアリエ! ジノさんが来たよ!」
『了解、何時まで寝てるの? 起きなさい! 〝姉弟機共鳴〟!』
フェアリエの兄弟機識別機能を強化した【兄弟共鳴システム】で、死神機神を再機動させる。
『あぁ? 2体まとめて、ボウヤの贄になれ!』
「させるか!〝Fフィールド合身モード展開〟!」
高出力で展開したFフィールドで、回りの邪神機軍団ごと襲撃邪神機を吹き飛ばす!
「いくよ! フェアリエ!」
「『〝神・混・合・身!!〟』」
『ドッキングフォーメーション』
Fフィールドの中で、死神機神を覆う黒い布がほどかれてマフラーの様に後ろに靡くと、中から黒い機神が現れた。
黒い機神の胸部が開いて、フェアリエが黒い機神の中に入ると!? 黒い機神の装甲が展開して変形して行く!
黒い装甲に白い部分が現れて、手足や胸部、背面に追加武装がドッキングした!
各部のドッキングが完了して、Fフィールドの中から白黒の機神が現れると……
「マスク、オン!」
ジノが乗る【マスクランダー】が、白黒の機神の頭部にドッキングして、コックピットが胸部に移動した。
「「『神混合身! マスク・F・ブレイブ!!』」」
合身を完了した【マスク・F・ブレイブ】が降り立つ!
「ジノさん、邪神機化の影響は私とフェアリエが抑えます! 遠慮なく邪神機を一掃して下さい!」
「了解した。最初からクライマックスだ!」
合身した事で複座式のコックピットになり、ジノの後部上方からカナエが話かけると…… ジノが返事をしながら構える!
ジノの動きにリンクして、マスク・F・ブレイブが構える!
『その力は…… 神力!? 何処で手に入れた!!』
襲撃邪神機がマスク・F・ブレイブに襲い掛かる! が、マスク・F・ブレイブが半身で避けて……
『パイルニー!』
膝に追加された武装のパイルバンカーを叩き込む!
襲撃邪神機の腹部にパイルバンカーが突き刺さり、腹部装甲を砕く! 襲撃邪神機の内部が剥き出しに……
『ボウヤ!? 貴様…… 許さん!』
襲撃邪神機の形状が、禍々しい姿に変わる。
『合体機神だと…… その機神は、真の王にこそ相応しい! 俺に寄越せぇ!!』
『量産邪神機の群れが急速接近!』
「了解、マルチロックオン…… ジノさん!」
「まとめて吹き飛ばす! 必殺、Fフラッシュブラスター!!」
襲撃邪神機と量産邪神機軍団を広範囲識別攻撃兵器で吹き飛ばして、マスク・F・ブレイブが突き進む!
『おのれぇ…… 全ての邪神機を出せ! なんとしても、あの機神を取り押さえるのだ!』
「懲りない奴め……」
『マスター、敵母艦に高エネルギー反応感知!』
「コレは…… まさか、自爆!?」
『何だ? 方舟のシステムが…… 暴走している!?』
「緑人達の救出は!?」
『行方不明緑人達を発見!』
「確保後、救出部隊は緊急転移! ジノさん、ガードして!!」
「くっ、Fフィールドプロテクト! フルパワーだぁ!!!」
超巨大古代戦艦の中心から、エネルギー波が放たれ…… 辺りに衝撃が走る!
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「どうなったんだ……?」
『敵母艦が特殊なバリアフィールドを展開し、私達は弾き出されました』
「回りに敵は!?」
『チッ、ここまでか…… 覚えていな!』
襲撃邪神機が撤退を開始した。
「追うか?」
「いいえ…… 緑人達の救出を優先します。今は量産邪神機達の相手を」
「了解だ!」
『マスター……』
「フェアリエ…… 見た?」
『一瞬でしたが……』
砕かれた装甲から見えた襲撃邪神機の内部に…… 見覚えがある物があった。
海底古代遺跡で回収した物に…… 酷似したカプセル型コックピットと、その中に見えた影……
(アレは…… いったい……)
スレイヴだった超巨大古代戦艦から…… 弾き出された私達は、同じく弾き出された量産邪神機軍団の殲滅戦を開始。
ピコーン!
「運営から…… イベントの通知?」
量産邪神機軍団を殲滅した時に、運営から…… 超巨大古代戦艦攻略イベントの通知が来ました。
次は、イベントの説明… かな?
ご意見、ご感想をお待ちしています。
後…
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