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元魔王の混沌神と勇者パーティー


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




ジノさんから連絡を受けて……


海底探査する為にホエール1の改修を急ぎ水中装備の探査部隊を用意して、受け渡しの為に冒険屋に移動すると……


「ここ…… 魔を感じます」


中高生ぐらいの冒険者の少女達が冒険屋にいました。


「参ったなぁ…… あの子……【勇者職】だ」


冒険屋の二階、関係者限定カフェテラスから様子を伺うと……


「片手剣に盾で軽鎧が勇者の子だね。後は、うわぁ…… 聖騎士に賢者と忍者…… あっ! 銃士もいるよ。勇者の子…… 何職だろ?」


カレー料理を食べる5人娘を観察しながら、ジノさん達が来るのを特大モンブランを食べながら待っていると……


「う~ん…… 気付かれてるかぁ~」


勇者娘と忍者娘が…… 私のいるカフェテラスを警戒しているのを感じて、ジノさんにメールを送って冒険屋を出た。


「付いて来てる…… どうでしようか?」


忍者娘が…… 私を尾行している。


(狙いは…… 私? でも、何故?)


元魔王とは言え…… 今の私は違うし、あの勇者パーティーと面識が無いし、思い当たる事も無い。


「狙いが何か解らないなら、本人達に聞くのが1番だけど…… ねぇ」


街中での騒ぎは避けたいから…… 王都を出る事にした。


(王都の外まで追って来るかな?)


索敵をしながら、人のいないフィールドに進むと……


「追って来た…… だけど? 忍者の子だけかぁ……」


(一人で、どうする気かな? まさか!? 仕掛けて来る?)


忍者娘の反応が消えると…… 索敵に反応が4人増えた!?


「勇者パーティー!? どうやって…… 召喚魔法? でも、魔法の反応は無かったけど…… ね!」


背後に現れた忍者娘に魔法を撃ち込み! 間合いを取ると…… 忍者娘を庇う様にして、聖騎士娘が盾を構えて立ちはだかる。


「チッ!」


私は、障壁を展開すると魔弾が飛んできた! 狙撃されてる。


「もう、抜け駆け禁止でしょ!」


私が、狙撃を対処している内に、残りの勇者パーティーが現れた。


「一人の時に不意討ちするなんて…… PKかな?」


「「「「「ちがう!」」」」」


「違う? 私の事を付け回して、王都を出て人気が無い処に出た瞬間に不意討ちって…… PKじゃない」


「う…… うるさい!」


「魔王が王都で何を企んでる!」


「魔王(元なんだけど)?」


「誤魔化さないで! 貴女から【アイツ】と同じ様な気配がするのよ!」


どうやら、勇者娘の魔王感知に引っ掛かったらしいけど…… アイツって、誰だろ?


「アイツって、人の事は知らないけど…… 今の私が魔王として暴れる理由は無いけど」


「信じられるか!」


「日ノ本のぼうけん屋もダンジョンでしょ! 王都の中にダンジョンを作る気!」


「日ノ本のぼうけん屋は、元の建物がダンジョン物件だからだよ。近くの神社の猿神様達に聞けば証明してくれるよ?」


「…… 魔王の言葉が信用出来るか!」


聖騎士娘が斬りかかって来た!


「貴女…… 騎士失格ね!」


神衣が攻撃に反応して、魔王に成り立ての時のゴスロリドレスアーマー形態にチェンジする! 聖騎士娘の斬撃を手の平で作った魔弾で弾き返す。


「くっ!?」


「「「「!?」」」」


変化した私の装備を見て、勇者パーティーが驚いてる。


「まさか…… CM魔王!?」


「実在したの……」


「ど、どうするの!?」


「えっ!? もしかして…… クエスト?」


「CM魔王…… 魔王、名前を教えなさい!」


「フッ…… フッハハハ…… 勇者をかたる者達よ。その勇気の使い道を間違えるな! 間違った勇気…… 人、それを蛮勇と言う…… 急に襲い掛かる賊達に名乗る名は…… 無い!」


「馬鹿にして…… 許さない!」


聖騎士娘がさらに突進して来る。


「貴女…… 盾職でしょ? 仲間を守りが疎かです」


聖騎士娘の攻撃を回避しながら、軽装の忍者娘と銃士娘に魔弾を放つ!


「くっ! なんで!? そんな数の魔弾を1度に放てるのよ!」


賢者娘が障壁を張るけど…… 魔弾を防ぎきれてないな?


「多重魔法を覚えてないの? 魔法職で賢者ならば、複数の魔法を同時に使える様になりなさい」


「えっ…… きゃ!?」


(先ずは、回復役を一人)


障壁を掻い潜り、賢者娘を吹き飛ばして気絶させると!?


「忍者なら…… 暗殺以外にも、相手の行動を阻害する技とかを覚えなさい」


「がぁ……」


忍者娘が私の背後に現れた!? けど、私の背後に設置済みのトラップに引っ掛かって、麻痺して倒れる。


「次は…… 貴女達は後で、銃士の子かな?」


「ひっ!?」


勇者娘と聖騎士娘の攻撃を避けながら、銃士娘に近く…… 銃士娘が射って来るけど、焦りからか? 照準が合わない。


「銃士なら、接近戦も出来る様に練習してね?」


「えっ…… は、はい!」


「良い子ねぇ。今はお休み」


銃士娘を魔法で眠らせて、斬りかかって来た…… 勇者娘と聖騎士娘の剣を掴む!


「「なっ!?」」


「盾職がちゃんと守らないから…… 3人戦闘不能になるのよ。貴女は斬る事よりも、守る事を練習しなさい」


聖騎士娘の背後に回り、意識を刈り取る。


「後は…… 貴女一人ねぇ」


「ま、負けない!」


「貴女…… この子達のリーダー?」


「何を!?」


「勝てない時は…… 引くのも勇気だよ。1度だけ、本気を見せてあげる」


私は、手加減無しの魔弾を勇者娘に放つ……


「くっ!? きゃあ~!」


魔弾を当たる直前で爆発させて、爆風で勇者娘を吹き飛ばした!


「うぅ……」


フラフラになりながらも、立ち上がる勇者娘に……


「ちゃんと技も使える様に練習して、決断する勇気を持てば…… 貴女は、私が知ってる勇者の中で最強の勇者になるよ」


「えっ……」


「がんばってね♪」


そう言って私は、呆気にとられた顔の勇者娘に、回復薬を詰めた魔法バックを渡して、私は転移して冒険屋に戻りました。


その後…… 王都周辺でCM魔王が指導してくれる噂が流れて、王都周辺にプレイヤー溢れ返る事になるのを……


私は、まだ知らない。




次は、海底探査… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] おおーい?カナエ君、君が知ってる勇者は前回紹介した迷惑物二人だけだろ(*゜Д゜)そして新登場の女勇者君も人の話くらい聞きなさいじゃないとめておんみたいに確認なしで隕石落としするバカになっちゃ…
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