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特殊クエストの報酬と新たな火種!?


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。


「で、あのローブ男が探していたのは……〝これ〟ですか?」


小妖精月(フェアリームーン)に戻ったカナエ達の前に…… あのローブ姿の青年が調べていた情報端末がある。


ジノが、青年に腹パンした時に奪い取ったのだ。


「何の情報が入ってるんだか…… 確認出来るかい?」


「レイ、お願い出来る?」


「お任せ下さい…… これは…… 地殻変動前の主要都市の詳細な地図データですね……!? 魔神の勢力地の詳細なデータが追加されてます」


「神々の争い時代の詳細な地図データ…… つまり、古代遺跡の地図データか?」


「しかも、軍事基地の場所がまる分かりのですね……」


「このデータは…… 危険だな」


「古代兵器の奪い合いが…… 始まりますね」


「とりあえずは、雇い主に報告だな」


 ・

 ・

 ・


 ~ 新世界運営 開発室 ~


「そう…… 解ったわ。ありがとう、報酬は送って置いたから…… また頼むわね」


「カナエちゃん達かい?」


「ジノさんからよ。天変地異前の地図データを探る者が現れたわ……」


「目的は、古代兵器か…… 邪神の復活か…… どちらにしても、新世界に新たな騒動が起きるね」


「一応、最高神達には報せる事と…… 過去のデータから古代兵器をリストアップするわ」


「邪神はとにかく、大量破壊兵器とバイオ兵器の流出は押さえないとね」


「私達が始めたとは言え…… 宇宙が出来てからは、最高神達にほぼ任せきりだったツケが回って来たわ……」


「仕方がないよ…… 新世界は、そこで生きて楽しむ者達の世界だからね。私達が干渉し過ぎると…… 新世界の無限の可能性を閉ざす恐れがある」


「そうね…… だけど、今回はネオアースが消えない様に、危険物処理の手助けをするとしましょうか♪」


「ああ…… そうしよう♪」


 ・

 ・

 ・


ピコーン♪

「おっ…… リアルから? 運営から郵便物……」


「私にも来ました。え~なになに…… 今回の報酬は…… マンションの権利書……って、何ですか?」


「あぁ…… 今社宅として使ってる分譲マンションの最上階…… 角部屋の権利書だ……」


「私達の報酬で…… 同じ部屋番号って事は……」


「俺達、二人に住めって…… 事だな」


「二人に……(ぽっ)」


ジノ言葉に、真っ赤になるカナエでした。


 ・

 ・

 ・


 ~ 帝国 最高議事 ~


「すみません…… 遅れました……」


「遅いぞ!……って、何だ…… その顔は?」


議会中に入室したローブの人物に注目が集まる…… その人物の顔はミイラの様に包帯が巻かれていた。


「失礼…… 新たに生み出した魔獣が中々の出来でしてね……」


「またか…… 味方を襲う様な物では使えんな。魔獣騎兵団団長殿」


「ご安心を…… コレは、私自身の耐性を上げる為にわざとですので……」


「わざと受けたと…… それでその様か? どうやら、我等が帝国に新たに加わった新騎兵団の団長殿…… 愚か者らしい」


「コレは…… なるほど、皆さんは…… 我等、魔獣騎兵団が気に食わない様ですね…… ですが! お忘れの様ですね。魔獣騎兵団は、新皇帝陛下の御意志で誕生した事を……」


「くっ……」


「そこまでだ…… 先の皇帝陛下と宰相が急死した混乱をおさめ、新たな皇帝に成られた【あの御方】に、我等、皆、忠誠を誓ったはずだが…… まさか、その誓いを忘れて…… 内々で争うつもりでは、あるまいな?」


「総団長……」


「いえいえ…… 戦闘総団長殿、その様なつもりはございませんよ。ね?」


「くっ…… 次は、遅れるなよ」


「はぁい……」


「では…… 議会を続けよ……」


 ・

 ・

 ・


 ~ 帝国 皇帝の間 ~


「へぇ…… じぃじ負けたんだ」


玉座につまらなそうに座る少年が呟く。


まだ、あどけなさが残る顔をした少年…… 彼が帝国の新たな皇帝である。


「本人は、相手が逃げたと言い張ったけど…… ご自慢の顔に傷を付けられた時点で、負けたも同然。しかも、あの頃の地図データも取られたしねぇ」


少年が座る玉座にもたれ掛かる様に、妖艶な女性が現れる……


「じぃじのお顔にキズを付けたの!? 凄い! 戦いに行っても良い?」


「あぁ…… 私の可愛い坊や。今はダメ! その姿と【新しい身体】が定着(・・)するまでは動かないで、ここで遊びなさい…… ほら、新しい【遊び相手】が来たわ」


「はぁ~い…… でも、簡単なかくれんぼの鬼ばかりで厭きちゃうなぁ~…… もっと、ちゃんとかくれてよ」


少年が左手を柱にかざすと……


「がっ……」バッシャーン!……


柱から、血を吐いた男が現れて倒れると……【赤黒い水飛沫】が上がる。


「あっ! また、動かなくなっちゃった…… もぉ~! つまんない!」


また一人、物言わぬ肉塊になった者が流される…… 少年が作り出した血の池を……


その血の池は、少年を狙った暗殺者達の血が作り出した物だった。


「はぁ~…… つまんないなぁ~」


その血の池の奥で…… 新たな【遊び相手】が来るのをつまらなそうに、少年は待つ……


「次は…… 直ぐに壊れないと良いなぁ~」


と、呟きながら……




次は、カナエが古代艦をいじる… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告と評価の星付けも、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] 体が十全じゃないカナエにマンション最上階? もしもの災害時逃走経路とか、足代わりとしているスパイダーが通路の邪魔になってないかとか、買い物の荷物運び込みとか色々心配に……。
[良い点] な~るほど物品ならぬデータかどれだけの危険物、お宝が眠っているやら(-.-)y-~ [気になる点] 帝国もま~だ腐ったままなのか新皇帝のガキもどうせあのカス勇者の一粒種か?そういうのは血筋…
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