遺跡発掘場の調査とジノとカナエのアレコレ…
何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。
「何故、あのモンスター達が遺跡を襲う…… 発掘してるのか? いったい何を……」
動植物が融合した怪人の様な人型モンスターが、遺跡の古代補給基地を掘り返していた。
「破棄された施設のはずだが……」
面倒事になりそうだと…… そう思いながらも、ジノの頭に、この前のオフ会とそれに関する出来事が浮かぶ……
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~ オフ会の数日前 ~
「ジノさん、カナエにホワイトデーのお返し…… 用意したの?」
ターニャがジノに話を振る……
「まだだが……」
「そんな貴方に……」「朗報です!」
ターニャの後ろから、野生の開発者【麗華】が飛び出した!?
「何だ…… 急に?」
「今度ね~♪ リアルで、有名デザイナーのアクセサリーブランドとコラボする事が決定したの!」
「ふ~ん…… で?」
「もぉ~! オフ会で、コラボアクセサリーをカナエにお返しすれば良いでしょ?」
「そう言うの詳しくないしなぁ…… リアルでは初対面の男からアクセサリー渡されるって、引かないか?」
「カナエちゃんなら(ジノさんラブだから)、大丈夫よ」
「今回渡さなくても、限定販売だから買って置いて、リアルで仲良くなったら渡したら?」
「う~ん…… 一応、見て見るか……」
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「初めまして……」
買うか?買わないか?は、置いといて…… アクセサリーを見に、ターニャの案内でオフ会の前にアクセサリーショップに行ったら…… カナエの両親がいた。
カナエの両親から、長い眠りから目覚めた娘にたいする想いを聞いた……
「私達は…… 娘に想いのままに生きて欲しいの」
「君の中に娘にたいする好意があるなら…… あの子の希望を叶えて欲しい」
カナエの両親の言葉に…… ジノは、カナエに対する想いを自分自身に問う…… その結果。
「確かに…… 私の中に娘さんに対する好意があります。ですが…… 私からは想いを伝える事は無いでしょう……」
「何故です?」
「私は不器用な人間なので…… ちゃんと愛する事が出来る自信がありません…… それに私よりも、娘さんに相応しい相手が現れるかも知れません。そうなった時を思うと…… 今のまま、近くで見守る関係が良いかと……」
「ですが…… あの子が貴方を選んだら?」
「娘さんが…… 本心から、私を選んでくれるのならば…… 私は応えようと思います」
「そうか…… ならば、指輪を用意する事をすすめるよ。あの子は、大好きを諦めない子だ」
「覚悟してね♪ あの子の全力は凄いから……」
そう言って、笑顔で去ったカナエの両親のすすめるままに…… コラボペンダントと指輪を買って、オフ会に参加したのだった。
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カナエの裸抱き付き添い寝事件後……
何故か、ホテルで朝食を食べていたカナエの両親、ターニャに……
「凄かったでしょ…… カナエ(あの子)の全力?」
と、笑顔で言われて…… ハメられたと思ったが、隣で真っ赤になったカナエが可愛かったので……
(まぁ…… 良いかぁ……)と、許す事にした。
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『で、彼女の両親から公認の同棲生活の為に、ジノさんは、せっせと働くのでした♪』
開発者(麗華)の通信で、ジノは回想から戻された。
「人使いが荒い、悪い開発者に使われてな」
『その悪い開発者さんから、朗報です! 愛しの混沌神が来たわよ♪』
麗華の言う通りに、カナエが転移して来た。
「お待たせしました?」
「大丈夫だ。まだ、動きは無い」
『カナエちゃんも来た事だし、今回の特殊クエストを出すわね』
ピコーン♪
〔特殊クエスト【発掘場の襲撃者】が発生しました〕
神国で古代遺跡発掘場が【謎の人型モンスター】に襲撃されました!
人型モンスターを撃退か、又は、人型モンスターの目的を調査せよ!
この特殊クエストを受けますか? はい/いいえ
『報酬は奮発するから、お願いね♪』
「わかりました」
「了解…… 目的を突き止めるぞ!」
『O.K♪ マスター、変身だよ♪』
ジノの姿が、忍者の様な姿の仮面ヒーローに変わる。
「じゃあ、援護よろしく」
「はい」
ジノの姿が影に消えた……
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遺跡の奥…… 古代の補給基地指令室で、情報端末を調べるローブ姿の青年が眉をひそめる。
「やはり…… 残されていたか……」
青年が手にした情報端末を見ながら、考え込む。
「さぁて…… 掘り返して見るべきか? 隠すべきか……」
考え込む素振りをしながら…… 部屋を見回して、1つの影に目を止めた瞬間!?
ドゴーン!
影が爆発した!
「盗み見とは…… 礼儀に反するのでは?」
「襲撃者の言葉では無いな」
爆煙の中から、仮面ヒーローのジノが現れる。
「確かに…… では、襲撃者らしく。貴様を消すとしよう」
「出来るかな? バトラー!」
ドカーン!! 指令室の壁を突き破り、バトラーに乗ったジノが施設の外に飛び出す!
「逃がさん……」
ジノが飛び出した先には…… 人型モンスターが溢れかえっていた。その後方にローブの青年が転移で現れると……
「そのネズミを始末しろ……」
「「「「「グゥオォォォ!」」」」」
青年の指示で、人型モンスターがジノに飛び掛かる! が、ジノは構わずにバトラーをフルスロットルで突っ込んだ!?
「グゥオ! ガア!?」
ジノに飛び掛かる人型モンスターが、ジノに触れる前に吹き飛ぶ!?
「私の前で、ジノさんに汚い手で触れさせません!」
かなり離れた場所から……【はうりんぐ】を構えたカナエが次々に狙撃で、ジノに迫る人型モンスターを吹き飛ばす!
「くっ! 其処ガァ!?」
青年がカナエの狙撃に気付いて、何かをしようとしたが……
「余所見とは…… 余裕だな?」
ジノが青年を腹パンした!
「グゥ…… 貴様……」
「コイツは貰うぞ。バトラー!」
「逃がァ……ぎゃん!?」
逃がさない様に立ちはだかった青年の顔を…… 跳んだバトラーの後輪で轢いて、ジノは逃走した。
後に残された人型モンスターは…… 顔面を轢かれて転げ回る青年を見守るのだった……
「おのれ~…… よくも私の顔を…… 必ず見付け出して…… 八つ裂きにしてやる!」
青年の怨みの声が…… 遺跡と化した補給基地に木霊するのであった。
次は、青年が何者か判明する… かな?
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後…
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