運営の思惑と新世界機神○○○○の始まり!?
実在するイベントが在ると、ご指摘をいただきましたので…
サブタイトルに【機神】を追加しました。
ご指摘ありがとうございます。
~ 模擬戦の少し前…… ~
「おい! 千鶴、何のつもりだ!?」
糸に巻かれたデンライが逆さ吊りで、吊るした千鶴に抗議するが……
「うるさいわね… 裸の少女を棺桶に隠した変態が!」
「!? な、何の事……」
「ネタは上がってるのよ。観念なさい!」
「ち、千鶴…… 実は、俺のサポートユニットの大剣が…… 人化していたんだ! 信じてくれ!」
「信じられるか! この変態が! あっ、カナエちゃんからコールだ。もしもし、デンライを確保したわよ?……… なるほど…… 任せて♪」
「お、おい…… 千鶴…… その手は何だ?」
「大丈夫大丈夫…… ちゃんと仕上げるから♪」
「や、やめろ! ブッ飛ばすぞ~!? ギャアァァァァァ……」
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ストレージから出て来た獣呀が見たのは……
「何じゃ!? 主、その姿は? プッ…… か、カッコいいの…… ヒャハハハ「貴女が、あの獣呀?」ハ…… はっ!?」
キングアニマル姿のデンライを見た獣呀が…… 腹を押さえて笑い転げていると、笑顔の千鶴が獣呀の後ろに現れた!
「何じゃ! お主は!? や、やめい! 主、主、たすけ…… アァァァァァ……」
キングアニマルに続き…… クイーンアニマルも、生まれた瞬間でした。
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~ 模擬戦後のカナエ達に戻る ~
「アレ? ターニャからコールだ…… もしもし?」
『カナエ、何やったの? 貴女の機神に付いて、運営が来てるわよ』
ターニャから、私達の出店スペースに運営さんが来てるって連絡が…… 急いで出店スペースに戻る!
「お待たせしました……!?」
「こんにちは、カナエちゃん♪」
待っていたのは…… 新世界開発者の【麗華】さんでした。
「此処だと…… アレだからね♪ 相談用の特殊空間に行こう」
私達の周りが、前にGMお姉さんの時のターニャと使った空間になる……
「此処なら…… 大丈夫」
「あの…… 私、何か…… 違反しました?」
「えっ!? ああ、違うの! どちらかと言えば…… 運営側の方からのお願いがあるの」
「「「「お願い……?」」」」
「カナエちゃん達の作った量産機神…… 新世界の正式採用機神にして良いかな?」
「正式採用……」
「「それって……」」
「マスターが作った…… ガールズ型、ボーイズ型、犬型、雀型…… そして、妖精型と……」
「それらの追加装甲ユニットに武装が、新世界の運営ショップで売られる…… と言う事です」
よくわからない私とターニャに、フェアリエとフレンが説明を始める。
「もちろん! 著作権とかの使用料とかは、ちゃんと契約して支払うよ。で…… どうかな?」
「ひとつ… 条件を付けて良いですか?」
「良いけど…… どんな条件?」
「フェアリーガーデン製と運営正式採用型を別けたいです!」
「別ける? どうやるの?」
「先ず、フェイスタイプを運営正式採用型はバイザー型にして、素材面をマイナーチェンジして性能を下げます。次に…… 追加装甲ユニットもマイナーチェンジした【ファイター】【ガーター】のみで、お願いします」
「理由は? 聞いても良い?」
「元々…… 量産型を作った理由が、もうじゅう戦隊メンバーの普段用にですからね…… それに、フェアリーガーデンで、一から作った機神とデータから大量生産した機神とは…… 思い入れが違いますからね。私が生産したタイプは、フェアリーガーデンに配備しますし…… あっ! コックピットも通常の物にして下さいね♪」
「なるほど…… 謎の空中要塞の軍用機神を解析した一般機神として売り出す事にするわ」
「良いですね♪ 後…… ベアマシンの対話学習型A.Iをオプションで売りましょうか?」
「本当? 意外と機神の運転で難しいって苦情があったのよ…… 運転サポートA.Iは助かるわ♪」
「あっ、ポーン型の乗り心地が気になったから…… 機神用のマルチシート作りますね」
「そんなに酷かった?」
「普通に酔うと思いますよ? コックピット周りの簡易重力制御が必要事項では?」
「この後で、試乗して見る…… 場合によっては仕様変更する事になるね」
「試乗して無いのですか?」
「機神系の担当者は、旦那なの…… リアリティーを追求し過ぎたかな?」
「なるほど……」
その後は…… 5人で話し合い、簡易型のガールズ型、ボーイズ型、簡易小型サポートA.Iユニット型になった妖精型、犬型、雀型と簡易追加装甲ユニットの【剣士】と【盾士】の運営ショップ販売が決まりました。
「あっ! それとね。キングアニマル&クイーンアニマルだけど…… 期間中借りるね♪」
「ああ……【試し切り】ですね?」
「【試し切り】?」
「そう♪ 模擬戦の目玉で、キングアニマル&クイーンアニマルに挑戦企画したいの…… 大丈夫?」
「私は大丈夫ですよ♪」
「私は…… 解らないわ。クランリーダーに確認して下さい」
「O.K♪ 確認するわ。それじゃ、簡易型の事…… 楽しみにしていてね」
「はい、お願いします♪」
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~ 模擬戦会場 ~
『赤コーナー! 模擬戦絶対王者…… キングアニマル&クイーンアニマルの入場です!!!』
「「「キング!キング!」」」「「「クイーン!クイーン!」」」「「「「「ワー!!ワー!!ワー!!」」」」」
あまりの人気に、機神プロレスの初代ペアチャンピオンになってしまったデンライと獣呀の姿が…… 模擬戦会場に在りました。
「ウオォォォ!!!」
『キングアニマルが吼える!? 出た! 必殺ダブルファング!! 決まったァァァ!!!』
カンカンカン……!!!
キングアニマルの豪腕ラリアットとクイーンアニマルのトラースキックで挟む…… 必殺技が炸裂!
高らかに手を上げるキングアニマル&クイーンアニマルの姿から…… 新世界に多くのプロレスクランが誕生する事になるのだった。
次は、リン達用の普段用機神の話… かな?
ご意見、ご感想をお待ちしています。
後…
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