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テストの依頼報酬は… 極秘プロジェクト!?と物産展の始まり


フェアリーガーデン製量産機神のロールアウト後……


テスト機の前に…… 人化幼女姿のフェアリエ、その頭に乗る小人妖精な(カナエ)、エミリーとエナ姉妹で集まっていた。


「主、やっぱり駆動部は全取っ替えだな……」


「あの二人の全力に応えるには…… 今の3倍の性能が必要かと……」


「そこまですると…… フレームが持たないね。内部骨格フレームを1.5倍の太さに代えて…… ここに可動部を増やそう。で、改良型の駆動部モーターと新型のスラスターを…… どう?」


「なるほど、姿勢制御以外の推進力を下半身に持っていくのか……」


「それだと、下半身を失うと動けないので…… 肩と背にサブの推進装置を付けましょう」


「じゃあ、その方向で」


「次に、追加装甲武装ユニットですが……」


「【騎士】【武者】の近接戦闘特化型は、【ファイター】を元に開発していますが……」


「そのニ機は、【ボーイ】型に配備するからな……! ボーイ型の推進装置をさっきの逆にしよう! 背に主推進装置を付け、サブを下半身に…… よし!」


「なら、ボーイ型の脚部は太めにしよう」


「彼等なら、盾役に回る事が多そうですからね…… 基本装甲も増やしますか?」


「ダイレクトリンクのデータから…… 邪魔にならない範囲で…… こんな感じで…… どうだ!」


エミリーがデータを打ち込むと、立体的なモデルデータが現れる。


「おお…… ガッシリしたな?」


「良いですね♪ 元のガールシリーズが軽装ですから、こっちの方が彼等にお似合いですね」


「ガールズよりも、一回り大きいから…… 騎士と武者の互換性が無くなるけどね……」


「それなら、ガールシリーズの騎士と武者を【レディバロン】と【姫侍】として作ろう」


「それいいね!」


私達は、量産機神の起動テストデータを元に…… 参加者の報酬の準備をしていた。


「ラズリさんとアンさん以外のデータから、格闘技のデータを得たので…… 股関節部の可動範囲の拡大を提案します」


「う~ん……」


「可動部を増やして見ては?」


設計図に可動部を増設して、空中に浮かぶモデルデータを動かして見る……


「より滑らかに動く様になりましたね」


「それで、あの二人の追加装甲武装は?」


「【白雪】の追加装甲武装ユニットは……」


「「「ユニットは?」」」


「コレだ!」


追加装甲武装ユニットのモデルデータが現れる。


「「「!?」」」


「コレって……」


「本人の希望でね。後……【灰被り】には、運搬移送武装ユニットを作るからね。さあ、始めようか♪」


「「「はい!」」」


私達は、テスト機の奥に在る…… 先行試作量産型機神の改修を始めた。


 ・

 ・

 ・


 ~ 物産展当日 ~


『これより、物産展会場の特殊フィールドに出店者の先行入場を開始します。特殊フィールドは時間加速されているので、お忘れ物が無い様にお気を付け下さい』


「みんな、準備は…… O.K?」


「「「「「はい!」」」」」


ピコ~ン♪

〔物産展会場に行きますか? はい/いいえ〕


私は、はいを押すと…… 回りの風景が変わった!?


「ひろ!?」


かなり広い場所に移動した。私の出店場所は…… 何処?


「俺達は…… 建物の内だな。カナエさんは?」


「ちょっと待って…… 機神関係は屋外みたい」


私達は別れて、それぞれの出店場所へ……


「此処かぁ~♪」


「ここかぁ~♪」


立ち並ぶ機神達を見ては、テンション高く叫ぶ私とユキちゃんに……


「ユキちゃんのカナエ化が止まらない……」


頭を押さえたターニャが続く。


「あっ! ターニャ、ポーンの新型が在るよ!」


企業メーカーの出店場所に基本モデルのポーンと後継機が並ぶ……


「ないとにるーく、びしょっぷ?」


「ナイトがポーンの後継機で…… ルークが高火力重装甲型、ビショップが魔導武装型かな?」


他にも…… 有名メーカーの新型スポーツカーが変形する機神やコラボモデルが並んでる。


「あっ!? ジ○だ!」


「○ンダ○じゃないの?」


「きっと、コラボくじの宣伝ね…… でも、ちょっと大きいわね?」


「18メートル級ぐらいだからね~♪」


「そうなの? カナエおねいちゃんのロボットのほうがすきぃ♪」


「ありがとう(ユキちゃんは、良い娘だ) まあ…… あのサイズだと…… カスタムするにしろ修復するにも、かなりの素材が必要だからね~」


「とか言いながらも…… 欲しいでしょ?」


「それは…… 欲しいよ! けどね…… 動力が核なんだよ」


「それは…… 怖いね……」


「行こう……」


うちの子達の事を考えると…… 危険物はいらないよ…… ほんとうだよ……… 本当は欲しい(血涙)!


「このスペースか……」


企業スペースを抜けて、一般参加スペースに行くと…… 先行したスパイダー達が展示スペースの設置をしていた。


「じゃあ、展示しようか?」


「「「「「はい!」」」」」


 ・

 ・

 ・


 ~ ??? ~


「おい…… ヤツは…… どうした?」


「あん? あの【まがい者】の事か?」


「そうだ…… 魔神(われら)に到れぬ…… 恐怖に飲まれた魔人の事だ……」


「アレなら、棄てたぞ。身体が崩れるほど崩壊を始めた様だからな」


「身体が崩れる? 何処に棄てた?」


「適当な【門】に放り込んだ。不味かったか?」


「まあ…… 良い。奴等の遊びで処分するつもりだったが……」


「なら、私が行く♪」


「ほう……」


「私の子…… 手足にガタが来たからね…… 新しいの奪って来るよ」


「好きにしろ…… ただし……」


「わかってる。一暴れしたら戻るよ」


そう言った人物は獰猛な笑みを浮かべ…… 邪神機に乗り込むと発進する。


向かう先に最高の機神(えもの)がいる事を願い。




次は、出店の話… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ウ~ンこれは分かりやすく魔神の泥棒さんかなはてさてどんな防犯対策かな?自爆装置かAI搭載か鍵ロックか?まあ間違いなく悲惨な目に会うだろうねー
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