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因縁が片付いたと思ったら… フラグだった様です


「じゃあ、名残惜しけど…… いったん、お別れね」


親友が私から離れながら、そう言った。


「うん…… 運営さんだもんね」


運営側の彼女が、あまり私と仲が良いのは…… 良くないよね。


「そんな顔しないの! またすぐに会えるから♪」


「え!?」


「またね♪」


そう言って、彼女は消えると…… 私達以外止まっていた時が動き始めた。


「で、帝国勇者(アレ)が動かないけど…… なんで?」


現実(リアル)で逮捕されたはずの帝国勇者のアバターが、親友にひっ叩かれて…… 縛られた状態で顔面スライディングして、土下座の体勢からピクリともしない。


「アカウント無しで消えない…… バグか?」


「また呼ばないと……」


「ぎゃあ~!?」


「「「!?」」」


「毒薬師の身体が影に!?」


「闇移動! 誰が?」


「不味い! 狙いは勇者だ!」


帝国勇者の上半身は、影に飲まれた。


「力が抜ける? 限界突破のタイムオーバー!?」


「くっ! 間に合わないぞ!」


影から、聖女を引き剥がしたジノさんが叫ぶ!


「させません! 必殺の【ロケットショットガングローブ】!」


影に飲まれて行く帝国勇者に向かい、私は、右手の指先を揃えた状態で狙いを定めて叫んだ!


ドッゴン!


次の瞬間…… 私の右手にはめていた【ショットガングローブ】が飛んだ!


バン!


帝国勇者の下半身に命中したショットガングローブが散弾で、帝国勇者の下半身を吹き飛ばしたのを確認した処で…… 私の意識が途切れた。


 ・

 ・

 ・


 ~ ??? ~


「ふっ…… ふははは…… あはははははははは…… 手に入れた…… ついに、手に入れたわ。【堕ちた聖人】の身体を!」


「我等の悲願……」


「多くの同胞達が散ったが…… 彼等は我等に希望を残した」


「しかし…… 半身が失われている…… 大丈夫なのか?」


「心配は…… 無い。ロデスが残した術式と玄黯の資料と設備がある」


「なるほど…… その身体から、【あの方】の新たな身体(うつわ)を作るのですね」


「そう…… 我等の全てをかけて、最高の身体(うつわ)を作るのよ」


「コイツは…… どうする?」


「堕ちた聖人の仲間か……」


「魔王こわい獣王こわいヒーローこわい……」


「いい感じに…… 壊れているな」


「久しぶりですね…… 我等の同胞が誕生するのは」


「では、始めよ」


「「「「「その恐怖を喰らいて、同胞(まじん)に生まれ変わるがよい」」」」」


 ・

 ・

 ・


 ~ 王国 冒険屋 ~


「…… 見覚えがある天井だ。また…… 気絶するとは……」


あの後、【神格化】の反動か? 気絶判定を受けて…… ログアウト。


気絶判定が取れたので、ログインして目覚めたら…… 冒険屋の私の部屋?でした。


「…… この部屋…… こんなに広かった?…… え!? ベッドでか!」


目覚めた私が部屋を見回すと…… 部屋全体が巨大化してる!?


「マスター、お目覚めですか?」


困惑する私に話し掛けて来たのは、何処かで見覚えがある…… 巨人の幼女?


「え…… マスター? もしかして…… フェアリエ!?」


「はい、マスター」


「その姿は……」


フェアリエの姿は、光の加減で七色に光るプラチナブロンドの長い髪の幼女。


服装は、ロッテ達が作った通常装備のアーマードレスのアーマーを外したドレスを着ている……


「ここは…… フェアリエの部屋?」


「ここは、王国の冒険屋のマスター部屋です」


「…… 何時の間に…… 冒険屋が巨大化したの?」


「冒険屋は巨大化していません。マスターが小型化しました」


「え……」


「マスターが意識を失ったので、私が【人化】して此処まで運びました。ベッドに寝かせたマスターが小型化を初め…… マスターとリンクして、私もこの姿になりました」


フェアリエの言葉に、改めて部屋を見回す…… 全てが巨大に見える。


「私…… 小人になった……」


たぶん、今の私は…… 身長が25㎝も無いだろうな……


私も、登場作品が違うけど、家名?が同じな○ャムちゃん○リスちゃんのファ○姉妹の仲間入りか? カナエ・○ァウと名乗り、コックピットで耳元で怒鳴らないといけないかな?


「つまり…… 一般的な妖精(フェアリー)の姿になってるって事か……」


「マスター?」


「まあ…… とりあえずは、みんなの処に行こう」


ベッドから起きて、立ち上がる…… 自動サイズ調整のおかげで、起きたら裸のお約束は…… 回避成功!


「じゃ、行こう」


ドアに向かって浮遊する…… 「(ちょっと遠いな……)はっ!? ドアが開けれない!」


私は…… 巨大なドアノブが回せず、ドアノブの上に崩れ墜ちる。


「マスター、お任せ下さい」


崩れ墜ちた私を頭に乗せて、フェアリエがドアを開けた。


 ・

 ・

 ・


フェアリエの頭に乗って、みんなの元へ向かう……


「きゃ~❤」


「へっ…… ぐえ!?」


みんなのいる部屋に入った瞬間…… 誰かに鷲掴みにされた!?


「可愛い❤」


「ちょ! ちょっと!? 出る! 色々(内臓が)出ちゃう!?」


薄れそうな意識の中で、鷲掴みにしている相手を見ると…… 冒険者の姿をした【親友】でした。


(何故いる!? やめて~、振らないで! 出ちゃう! いろいろと、出ちゃう!?)


初死に戻りの危機は、巨乳と幼女の次は…… 親友の手でした。




次は、掲示板… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。



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[良い点] (感想欄ジー……) 妖精姉妹はオーラ闘士だったか。 つまりもう一体妖精が出て来て【親友】ちゃんへ主人公交代! それで、てんとう虫みたいなロボ?に乗って戦う流れだな!(違う) [一言]…
[一言] 最後の鷲掴み、危うく某VRMMOの妖精さんみたいな状態になるところだった (魔法はチートだけど肉体が貧弱過ぎてすぐミンチになるやつ)
[良い点] アーハイハイ確かにブッ殺せとはいったが生ゴミが残るとはな〰️(゜ロ゜) その生ゴミ使って魔人?魔神?復活とはね〰️(゜ロ゜) そんな生ゴミ使ってもゴミはゴミだろ(  ̄- ̄) [気になる点]…
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