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ヒーローVS勇者と獣王VS暗黒騎士


今年最後の投稿です。


今年もお世話になりました。




「神に等しい勇者の俺に敵うと…… 思うな!」


ドゴーン!


帝国勇者が雷を放ちながら、ジノに迫る!


「神の強さなら…… 知っているさ」


『カオスストーンフラッシャー!!』


「があ!?」


ジノの胸部から放たれた光線が、雷ごと帝国勇者を弾き飛ばす!


「断言しよう。お前は…… 魔神より、か・な・り! 弱い」


「なめるなぁ!」


『遅いよ♪』


帝国勇者が斬撃で凪ぎ払う瞬間! ジノが一瞬で間合いを詰めると、帝国勇者の腹にドロップキックを叩き込む!


「ゴファ!?」ドゴーン!


吹き飛ぶ帝国勇者。


「立て……」


「ぎ、貴様ぁ! 何故、俺の前に立ちはだかる!」


「理由か?」


帝国勇者が剣を構う直す……


ジノが帝国勇者の言葉に一瞬考えた…… 帝国勇者(コイツ)を殴る理由…… ジノの脳裏にある光景が浮かんだ。


あの可愛くて愛らしい魔王の姿が……


「お前が…… 彼女を悲しませるからだ」


「はっ?」


「それが…… 無性にイラつく! だから、お前をボコる!」


「ふざけるな! そんな理由で俺の邪魔をするゴブア!」


帝国勇者の顔面にジノの拳が刺さる!


「それだけで、お前をボコる理由に…… 充分だ」


「ぐっ…… 許さん…… 貴様は殺す!」


「その前に俺がお前をボコる」


帝国勇者が斬り掛かり、ジノが受け止めて殴り返す! 帝国勇者がガードして互いに弾き飛ばされた……


「勇者である俺の」


「この世界を楽しむ者の」


「「邪魔をする!」」


「悪の貴様を」


「あの娘を泣かせた…… お前を」


「「今、此処で倒す!」」


「うおぉぉぉ!」


帝国勇者が必殺の一撃の構えをとる!


「やるぞ…… ベル」


『カオスパワーイグニション! いくよ! マスター!』


ジノの胸部の混沌石(カオスストーン)からベルを通して、ジノの両足に力が集束される!


「死ね!【ゴッドブレイブザンバー!!!】」


「トウ!」


帝国勇者が勇者職の必殺技を放った…… ジノが後方に飛ぶ!?


ジノが後方に宙回転しながら飛ぶと…… 空中で反転した!?


「『【カオスインパクト…… ブレイカぁぁぁ!!!】』」


ジノが必殺のキックを帝国勇者の必殺技に叩き込む!


「ぐう! なめるなぁぁぁ!」


ビキ…… ビキビキ……


帝国勇者がジノを押し返そうと堪えるが…… 剣の限界を超えた。


パキャン!


帝国勇者の剣が砕け散り、ジノが後方の空中に舞う!?


ジノは、さらに空中で反転をし…… 帝国勇者に必殺キックを放った!


「グハァ!?」


ジノの必殺キックが帝国勇者に突き刺さる!


「うおぉぉぉ!『【カオスクラッシュ!!!】』」


「ぐ、ぐあ!?」


帝国勇者が吹き飛ぶ! ジノが着地した瞬間ベルが……


『バーストエンド』


「ぎ、ぎゃあ!?」ドカーン!


帝国勇者が…… 爆散した。


 ・

 ・

 ・


 ~ デンライ ~


デンライと暗黒騎士(どくやくし)が鋭い斬撃の応酬を繰り返していた。


「てめぇ…… 何を企んでる!」


「薬師の俺がまともに斬り合うか! お前は、もうおしまいだ」


暗黒騎士(どくやくし)の身体から…… 煙幕が発生する!


「む!」


『主よ。この煙幕……【魔薬】じゃ』


「あはははは! さあ…… 獣王! 魔物かアンデッドになれ!」


「舐めてんのか?」


「な、何故!? 平然としている!」


『主と我に魔薬は…… 貴様の魔薬は効かん!』


獣呀の元になった魔神…… それは、魔神の魔薬により産み出された【神造魔神】だった。


人型の合成獣(キメラ)を極限まで強化して、魔薬漬けにした狂戦士が神を殺し、真に魔神化した…… 狂気の産物の女性。


おのが快楽の為に死合う彼女の血肉は…… 高純度の魔薬を含んでいた。


その血肉を喰らい、ジノの血肉に含まれた混沌を喰らう事で生まれ変わった獣呀には、暗黒騎士(どくやくし)魔薬(まがいもの)など…… 効くはずがない!


「クソが…… まだだ! まだ、俺には【コレ】が在る!」


暗黒騎士(どくやくし)が薬瓶を取り出して、一気に飲み干す!


「また強化薬か」


「ごふぁ…… 今の俺は、約20倍のステータスだ! 死ねぃ!」


『貴様が…… の!!』


ザシュ…… ブシャー!


「がは!? 何! 俺が見えないだと!?」


『ふむ…… 作られし身体が魔薬(まがいもの)の大量摂取で限界の様じゃの?』


「な、ばかな……」


「てめぇが、てめぇの言う通りに聖女の楯の別人格なら…… てめぇ自身でリンク切った事になる」


「何を…… !?」


「気付いたか……」


『今の貴様は、緑人と同じ…… 死に戻りは無い!』


暗黒騎士(どくやくし)の身体は……【人造生命体(ホムンクルス)】。


本来の肉体とのリンクを切った暗黒騎士(どくやくし)の扱いは…… 緑人かモンスター(NPC)扱いで、死に戻りはしない。


「くっ!」


暗黒騎士(どくやくし)が薬瓶を投げながら、デンライに斬り掛かる!


『悪足掻きを』


「てめぇの興味本意で犠牲にした者の…… 痛みを感じながら、消えな!」


「ふざけるな! やっと自由に…… 独りになれたんだ!」


『なら、永遠に独りになるがよい!』


「死にたくない…… もっと知りたい…… もっと…… もっと…… 効率的な…… 大量破壊を……」


「獣王……『【戦襲連呀】』」


デンライが獣呀で、千の必殺の斬撃を放った!


「ぎゃあぁぁぁぁ! 俺の身体がぁぁぁぁ!?」


斬撃を受けた暗黒騎士(どくやくし)の身体が…… 四散して消滅する!


暗黒騎士(どくやくし)の身体が徐々に消滅して、残るは頭部だけになった時…… 暗黒騎士(どくやくし)の頭部が消えた!?


「『!?』 てめぇは!」


「クソがぁ…… もっと早く助けろ! クソ勇者!」


「うるせぇ! 文句なら、あの仮面野郎に言え!」


暗黒騎士(どくやくし)の首をぶら下げて現れたのは…… ジノに爆散されたはずの帝国勇者だった!


「聖女の元に急げ!」


「俺に指図するな!」


「待て!」


「待つかよ」


暗黒騎士(どくやくし)の首を持って、帝国勇者は転移した。




次は、カナエ対ストーカー… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。


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― 新着の感想 ―
[一言] ジノさん…もしかしてリアルタイムで電車の人見てたな(同士) 帝国勇者…ゆ゛る゛さ゛ん゛!
[良い点] いや~今年最後のお疲れ様、毎回楽しみに読ませてもらってます、正月もゆっくり休んで羽を伸ばしてください良いお年をヽ( ̄▽ ̄)ノ [一言] しかし勇者これ以上言っても張った押してもわからんな…
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