表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

182/467

死神の正体と… 遅れて来る者


あの人が戻って来る!


「進化か…… たしか…… 進化する時は来なさいって、【妖精神】様に言われたような?」


とりあえず…… 約束なので、進化は保留します。


「で…… 自分の姿の死体って、良い気持ちしないね……」


私の足元には、魔王(にせもの)が…… お腹に大きな穴を開けて、倒れてる。


「どうしようかな……【コレ】……」


「偽者とは言え…… カナエ様のお姿で…… 放置はできませんね」


「うぅぅ…… 自分の死体みたいで、触りたくない……」


魔王(にせもの)の死体を回収する為に、触れようとした瞬間!?


ピキピキ…… ピキーン!


「「「「『『!?』』」」」」


「結界を裂いた!?」


「カナエ様!」


『『ぐっ!?』』


私の結界【迷宮牢獄(ラビリンスプリズン)】を切り裂き【現れた者】の攻撃で、私をかばったゴルとジルが…… 吹き飛ぶ!?


「そんな……!?」


「カナエ様! 奴は……」


「「主さま!」」


「何で、貴方が結界から出てくる!【帝国勇者】!!」


結界を裂いたのは…… 帝国にいるはずの悪堕ちした【帝国勇者】でした!?


「当然…… 呼ばれたからに決まってんだろうが?」


「誰が……」


「私ですよ。お姉様」


「「「「『『!?』』」」」」


「誰です!」


「ねぇ…… ルーノ……」


「うん…… スーノ…… 主さまに似てる……?」


「そんな……」


「カナエ様?」


「私……」


「ふっ…… そっくりでしょ?」


「何で、(現実)私の姿を知ってるの!?」


「親切な友人が、姉同然の従姉が入院したと言ったら…… 調べてくれたわ」


「親切な友人に、犯罪行為をさせるな!」


死神PKの中身の姿(アバター)は、金色に近い茶色い長い髪に低い身長の…… 現実(リアル)の私の姿でした。


「体型まで…… 胸が無い?」


「お姉様の身長で、胸がでかい訳…… お姉様…… いくら身長が低いからって…… 胸を盛ってまで、見栄を張らなくても」


「失礼な! 条件が満たされたから、体型がリアルになっただけです!」


「なっ!? なんてセクシーな、やはりお姉様が汚らわしい男達に汚される前に…… 隔離しなくては……」


「うっ! やっぱり…… 気持ちが悪い」


「大丈夫です! お姉様の全てを私は愛しています…… だから…… 私の【愛】で包んで上げますね?」


せっちゃん達の隙を狙った一撃が…… 弾かれた!?


「!? これは…… 聖職の【固有結界】スキル!?」


「私のユニークスキルは【二面性(ダブル)】…… 今は、PKの私じゃなく……【聖女】として、お姉様の相手をしましょ」


「まさか! 神国の【聖女】!?」


「そのまさかですよ。そして」


「その聖女と【契約】した勇者が…… 俺だ!」


帝国勇者が、私に斬り掛かる!


「くっ! 結界を切り裂いた方法は【勇者召喚】か!?」


帝国勇者の斬撃を神刀で切り払い、なんとか回避しながら…… 聖女(あのこ)を警戒する。


「流石ね…… お姉様、私のとっておきを見せて上げる♪」


「「「「『『なっ……』』」」」」


「どう? お姉様がいっぱい…… 素敵でしょ?」


聖女(あのこ)の召喚魔法の召喚陣から…… 複数の魔王(にせもの)が現れる!?


それぞれ服装が違う…… CMで流れたスク水エプロンから、オロチキュウビ戦の花魁まで…… 私が着た服装を模してる……


「これは…… 流石に……」


あまりのストーカーぶりに…… せっちゃん達もドン引きしてる。


「魔王スキルまでは…… 直接コピーしたその子以外、再現出来なかったけどね。私の結界内なら問題無し…… さぁ、貴方達…… 私にお姉様を捧げなさい」


魔王(にせもの)が動き出す!?


「隙だらけだぜ…… 魔王!」


「しまっ…!?」


魔王(にせもの)に気を取られて…… 勇者を見逃した! 殺られる!?


ブオォォォーン!

「『クラッシュブレイク!!』」


「グベラァ!?」


帝国勇者がバイクに撥ね飛ばされた!


「大丈夫か?」


「じ、ジノさん……!? その姿は…」


何時も【変身パワードスーツ】の様な姿では…… 無く、別の【人型生命体】の様な姿のジノさんに困惑する。


「前に…… 特殊なジョブだと言ったね?」


「はい……」


「そのジョブは…… 特殊な種族しか成れない」


「特殊な種族?」


「俺は超人……【混沌人間(カオスヒューマン)】。テストプレイの時に魔神の研究所を発見した俺は、【神の力】を集めた【混沌石(カオスストーン)】に触れてしまい…… 死に戻るはずが……【悪運】スキルで生き残り、石を取り込み進化した…… その時に【変身】スキルを手に入れた」


「じゃあ、ジノさんは……」


「【ベル】無しで、変身出来る…… 改造型だ」


ジノさんは…… 特殊なベルト無しで、変身出来る昭和改造人間型の仮面のヒーローでした!


「じゃあ、フフ…… 仮面(マスク)ヒーローカオスですね」


「次からは…… そう名乗るか」


混沌人間(カオスヒューマン)のジノさんに…… 混沌妖精(カオスフェアリー)な私… 同じ混沌(カオス)なのは…… ちょっと…… いや、か・な・り、嬉しい❤


「このぉ~! クソ仮面野郎! また、俺の邪魔をするのか!」


「フッ…… 貴様が、悪を成すからだ」


「うるさい…… 俺が勇者だ…… 俺が正しいんだ!」


「さぁ…… 貴様の罪、俺が止める!」


「ジノさん!」


「勇者は俺に任せろ! 君は、君の戦いを……」


「ジノさん…… はい!」


ジノさんが頷いた後、帝国勇者に向かい……


「来な…… 悪の勇者!」


「俺を悪と呼ぶな!」


帝国勇者が、ジノさんに飛び掛かる!


「ふん!」


ジノさんが、カウンターでハイキックを放つ!


ドゴッ!


「グァ!」


帝国勇者が吹き飛ぶ!


「カナエちゃん…… 敗けるな!」


「はい!」


私に声を掛けた後、ジノさんは吹き飛ばした帝国勇者を追う!


その時、仮面の中で…… ジノさんが笑った気がした…… 仮面で素顔は判らないけど…… そんな気がしただけで、私の勇気になる!


「さぁ…… 私の…… 私達の関係に決着をつける!」


聖女(あのこ)】と向き合った……




次は、ジノさんか、デンライの話… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 改造型かぁ… 『仮面ラ○ダーブ○ックッ!アールエッ○スッ!』 この台詞が真っ先に浮かんだのもゴルゴムの仕業だ! [一言] ベルを使ったのが装着型 自力変身が改造型 …ならベルを使った状態で…
[良い点] 進化しとけばラクショーだったろうにしかし「人形生命体」ってもしかして仮面○イダー○ン?みたいな生々しい改造人間か?!Σ(*゜Д゜*) [気になる点] だれも覚えてなさそうな帝国勇者(中身子…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ