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神国大決戦 ~ 開戦 ~


 ~ 神国 霊峰保護区砦 ~


「おい……」


「どうした? 神獣様でも見えたか?」


「違う! 霊峰から…… 魔物の群れが現れた!」


「!?」


「緊急事態だ! 急ぎ、知らせと避難を!」


「間に合わん! 兵は、武器を持って! 足止めして、非戦闘員の避難時間を稼ぐ!」


「「「「「!?」」」」」


「皆の命を…… 私にくれ」


「騎士長…… 私の命は、神国を護る為の物! 神国に迫る魔物共に…… 我等の力を見せましょう!」


「「「「「うおぉ~! 神国の為に!」」」」」


「皆…… 行くぞ! 我等が神国を護る為に!」


 ・

 ・

 ・


ビー!ビー!ビー!

『神国の霊峰から、謎の魔物が大量発生しました! これにより、【緊急クエスト 神国防衛戦】が発生します』


けたたましい警告音と共に、緊急クエストの発生を報せるアナウンスが流れる。


「捜す必要が無くなったな……」


「今、確認したけど…… 例の合成獣(キメラ)がいるみたい。リンちゃん達…… 呼べないかもね?」


「あ、年齢別に魔薬の効果が変わる仕様になった様です」


低年齢とフィルターを設定した人は、魔薬の効果が毒と同じ扱いで、汚染が進行すると死に戻る設定になった様です。


「これなら…… 呼べるのかな?」


「一応、確認してからにしたら?」


「そうだね」


確認したら、大丈夫だったので、トイボックスメンバー集合です!


「みんな…… 私の敵は、例の合成獣(キメラ)と主犯の3人」


「3人ですか?」


「死神に…… こないだの暗黒騎士と…… 魔王ですね?」


「そう、今回の騒動は…… その3人が起こしたと思ってる」


「その3人を倒せば、終わりか?」


「例の合成獣(キメラ)だけは、始末しないと汚染が広がるからね」


合成獣(キメラ)の始末が優先か?」


「後は…… 緑人の避難だけど……」


「ゴルとジルのゴーレム部隊を護衛に、メイド部隊で誘導しましょう」


「お願いするね」


「俺達は、合成獣(キメラ)の始末だな?」


デンライ君、テッシン君、イズナちゃんがチームで動くので、エン君達のクマカジャーチームとラズリちゃん達ヨクユウジャーチームで参戦するみたい。


「それじゃあ…… 私は、お姉ちゃんに同行するね」


エルが、私と行動するを希望した。


「目的は…… お婆ちゃんとの約束?」


「そう、全力で! ひっ叩く!」


「いいよ。行こう!」


「浄化部隊も、配置して置きますね」


「お願いね。それじゃあ…… 行こうか?」


返事をして、トイボックスのメンバー達がそれぞれの戦場へ……


「いよいよだね…… お姉ちゃん」


「ええ…… 今までの事…… 倍返ししてやる!」


私は、エルを連れて…… 魔王を探しに戦場を翔る!


(さぁ…… 決着をつけましょう)


 ・

 ・

 ・


「マスター…… 我々の進行方向に、人が集まってます」


『敵対者カ…… 合成獣(キメラ)デ魔薬ヲ、散布シナサイ』


「了解しました。合成獣(キメラ)を先行させます」


『マタ…… 我等ノ兵ガ殖エルナ』


『後ハ…… ユックリト……』


「マスター、魔薬の効果がありません。無効化された様です」


『ヌウ! 無効化ダト!?』


『ドウヤラ…… 出テ来タ様ネ…… オ姉サマ』


 ・

 ・

 ・


『カナエさま、エメラとルウネが魔薬のサンプルを解析した結果、粗悪品だと判明しました。世界樹の万能薬を1000倍に薄めた物で無効化する事が可能ですので、戦場に散布しました』


「ロッテ、エメラとルウネ、ナイス! みんなに連絡して!」


魔薬の無効化に成功したので…… 死神(あのこ)達も、動くかな?


 ・

 ・

 ・


「ある人から連絡! 魔薬の無効化に成功!」


「「「「「おお~!」」」」」


「確認した。確かに、無効化されてるぞ!」


「よし、みんな! 突っ込め!」


「行くぞ!」


「魔物化されなければ、てめぇ等なんか恐くねんだよ!」


「あのスケルトンに気を付けろ! ただのスケルトンじゃないぞ!」


ドゴ~ン!


活気づく蒼人(プレイヤー)達の中で、爆発が起きる!


「ぐっ、気を付けろ! ボムスライムが居るぞ!」


「スライムだ! スライムを優先して倒せ!」


魔薬が無効化された事で、乱戦が始まった。


 ・

 ・

 ・


『我方ノ損耗率ハ……』


「3割です」


『デハ、計画通リニ……』


「はっ! 【融合スライム】前進!」


『【あれ】ヲ…… 使ウノカ?』


『私ナリノ、魔物ノ再利用ダヨ。適格ナネ……』


 ・

 ・

 ・


「ぎゃあ~!?」


「なんだ!?」


「おい、倒した魔物が…… 動いてるぞ!」


倒されたはずの魔物達が…… 動き出して【融合】した!?


「くっ! 魔物達の死体が、合体するぞ!」


「急いで、魔物の死体に火を掛けろ!」


「死体を燃やすんだ!」


「ヤバイぞ! 融合体の様子がおかしい!」


「おい…… 膨らんでないか?」


「ヤバイ! 離れろ!」


魔物の死体の融合体……【アンデッド合成獣(キメラ)】の【コアモンスター】、【融合スライム】に仕込まれた魔薬の効果が現れる!?


「融合体が…… 巨大化する!?」


融合スライムに仕込まれた魔薬は……【巨人の命薬】だったのです。


巨人の命薬の効果で膨れ上がる融合スライムが、アンデッド合成獣(キメラ)を包み込み、巨人型の魔物に変わる!


巨大なスカルフェイスの巨人が、蒼人(プレイヤー)達に襲い掛かる!?


その時!!


『ベアァァキィィックゥゥゥ!!』


ドッガ~ン!!!


巨大な影が、巨人の魔物を蹴り飛ばした!


巨大な影の正体は…… パンダの顔をした巨大ロボだった!?


『熊の様に、遊ぶよ♪』


と、巨大ロボから、楽しげな少女の声がした。




ついに、始まった!


カナエ対死神PKの決戦に、巻き込まれた神国の人々の未来は?


次は… ベア王の真価が明らかに!?… かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。



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― 新着の感想 ―
[一言] まぁ、うん。 そりゃ異世界の世界観のゲームに巨大ロボ持ち込めばそうなるよねぇ(褒め言葉)
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