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元魔王の魔法国勇者観察


「うぁん…… みんな…… 大丈夫?」


攻撃を受けて、緊急時のシェルターモードを起動したけど…… 間に合ったのかな?


「凄い衝撃だったな」


「何があったの?」


「攻撃魔法を受けたみたいです。威力から推測しますと……【隕石落とし(メテオストライク)】ですね」


「盗賊団は? 無事?」


「全員気絶してますが…… 無事ですね」


「あん…… そう…… 間に合ってよかったよ」


「ところで…… お姉ちゃん、マナちゃん大丈夫?」


「え、ま、マナちゃん!? あん!」


衝撃で倒れ込んだのか? マナちゃんが私の胸に頭埋め込む状態で動かない!?


「…… すごいかったです……」


ちょっと顔が赤いマナちゃんは、ぼ~っとしながら呟いた。


「衝撃が? シェルターモードを改良しないとダメかな?」


「いいえ…… カナエさんが……」


「えっ? 私?」


「「「ああ……」」」


「凄いもんな……」


「マナさん…… なんて羨ましい……」


「お姉ちゃんの弾力を再現した抱き枕作ろう! 私買うから!」


「「「「!?」」」」


「カナエ様! 是非作りましょう!」


「俺も買う!」


「わたしもほしいです!」


「いや、作らないよ! ぜったい!」


「「「「え~~!」」」」


エルが変な事を言い出して、マナちゃん達が欲しがったけど…… 作らない!


だって…… ジノさんに見られたら恥ずかしいもん!


その時のカナエは、知らなかった……


シロちゃんに頼まれたロッテが…… 私の等身大抱き枕をもう作っていた事を……


「とにかく…… 脱出するよ」


「敵は? 敵はどうする?」


「凄い攻撃魔法が撃てるんだよね?」


「こわい人いるの?」


「大丈夫! この子の力を見せるよ! 【エンブレムプレートインストール】!」


『了解! 【闇移動】をインストールしました』


私達は…… 近くの岩影に移動した。


「この車両も【スキル】が使えるの?」


「【武装スキル】みたいなものかな?」


作って置いてよかった…… このシステム。


【エンブレムプレートインストールシステム】


このシステムは…… エンブレムプレートをインストール事で、一時的に…… このシステムを搭載した機体にインストールしたエンブレムプレートのスキルを覚えさせる事が出来る。


「さぁ~って、魔法を撃った相手を見てくるよ」


「一人で?」


「とりあえずの確認だからね。じゃあ、行ってくるよ」


私は【闇移動】で、影に沈んだ……


 ・

 ・

 ・


 ~ めておんパーティー ~


「即死かな……」


「あの爆発だぞ…… 破片も残らねぇよ……」


「どうする? 私達…… 賞金首かな?」


「「「「いやいや、めておん(くん)だけでしょ?」」」」


「えっ、僕?」


「いや、撃ったの…… お前だし……」


「え~、連帯責任でしょ!」


「盗賊団だから…… 大丈夫じゃないの?」


「でも…… 檻に入れられた人達が見えたよ……」


「捕まった人達を巻き込んだ!?」


「間違いなく……」


「ヤバくない! PKならまだしも…… 緑人だったら……」


「下手すると…… 魔法国軍に追われるな…… 俺、自首する」


「ま、待って! あの人数を攻撃したけど、経験値が少ない…… たぶんだけど…… あの人達は生きてるよ」


「な、急いで捜すぞ!」


「えっ、で、でも……」


「救出するれば大丈夫かも知れないよね?」


「急ぎましょ!」


「はやく!はやく!」


 ・

 ・

 ・


 ~ カナエ ~


「凄い…… クレーターだ……」


私は……【隕石落とし(メテオストライク)】跡地を近くの高台から見ていた。


私達走っていた場所を中心に半径10メートルぐらいで、地面が抉れて…… 月面みたい。


「うん? 5…… 6人かな?」


隕石落とし(メテオストライク)跡地に近付く人達がいる…… 私達を攻撃した人達かな……!?


「…… 勇者のめておん…… 初回イベントのトップかぁ……」


私達を襲ったのは、魔法国の勇者パーティー……


「しかも…… めておんは、殲滅戦が得意な超攻撃的魔法使い系勇者…… 通常魔法が全体魔法だと言う噂があるんだよね……」


しかも、魔法の威力が必殺級…… 今は相手にしたく無いなぁ……


「うん…… 何だろう? 言い争ってる? 仲間割れ?」


めておんとタンク役かな? フルプレートの鎧姿の子が揉めてる?


「ちい、あの人達の事を撮影して中継…… お願い」


「はぁい! ひめさま」


ちいを召喚して偵察を頼む。


「あ、繋がった……」


『たぶん、いないよ』


『いいから! ちゃんと捜せよ! お前のせいで、国に追われるかも知れないんだぞ!』


『だって…… 反応が無いんだもん!』


『ドロップアイテムだけでも、回収して確認するんだよ!』


『またか……【流星王子様】』


『やめてよ~、そのアダ名~』


『流星王子様、わがまま言わないで! さっさと、捜すの!』


『はぁい~』


『やっぱり…… 王子が受けね』


『え~、王子が誘い攻めで、騎士が受けでしょ?』


『いや…… 王子様が誘い受けて、いつの間にか…… 騎士を攻める感じで……』


『『!? それ! 良い!!』』


ヤバイ…… パーティー女子が……〝腐〟の人だ。


「ダメだ…… 腐ってるやがる…… 手遅れだ……」


マナちゃんとリンちゃん、ユキちゃんを遠ざけないと…… アンちゃんは…… 耐性有りかも?


「うん? めておんがこっちを見た?」


『おい、どこ見てんだよ。早く捜せ』


『王子、どうしたの?』


『めておん君、疲れたの?』


『えっ、ちょっと! 魔法発動してる!?』


『めておん! 待って!』


「ヤバイ! ちい!」


私は、急いで闇移動を使い影に潜った!




次は… 魔法国勇者と対峙する元魔王かな!?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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