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アーデのダンジョン


「ランちゃん」


「はい、主さま?」


「前みたいに、エルと呼んで」


「? エルちゃま?」


「そう! 私の事はそう呼んでね♪」


「はい、エルちゃま」


エルがランちゃんに呼び方を戻す様に言っている。


「何しての? 行くよ」


「あ、はぁい~」


「エルちゃま、ははうえ、まってください」


ランちゃんが、私を【ははうえ】と呼ぶ。


彼女達からすると、彼女達を作った私とテッシン君は生みの親と言えるので…… 好きな様に呼ばせている。


ちなみに、テッシン君は【ちちうえ】呼びを禁止している。


呼ばれた時に、それを見たイズナちゃんが誤解して…… 大変だったんだよね……


嫉妬に駆られたイズナちゃんは、強かった…… ジノさんとデンライ君が二人がかりで止めました。


二人が言うには……


デンライ君が……

「流石、師匠の娘さん」


ジノさんは……

「アレが…… 本当の武術か……」


その後、テッシン君の必死の説明でイズナちゃんが正気に戻り…… ランちゃん達にテッシン君の呼び名を変える様に説得(目が笑ってない笑顔で)してました。


「速く、剣と盾達とも【契約】したいな♪」


「気持ちは解るけどね…… 部分甲冑が仕上がるまで待った方がいいかな」


「甲冑も、お姉ちゃんが仕上げるんでしょう? 【妖怪化】するかな?」


「たぶんするね。ランちゃんの姉弟?が増えるね」


「はい♪ ははうえ、エルちゃま、わたしがめんどうみます」


ランちゃんは、妹分か弟分が出来る事が嬉しくてしょうがないみたいだね。


「私の式神が増える事は嬉しいけど、アーデの方は? 大丈夫なの?」


「アーデは大丈夫だよ。ほぼ自前だからね」


「えっ? 自前?」


「テッシン君のところに行けば解るよ。アーデも最終チェックに来てるから」


私達は、ぼうけん屋のテッシン君の工房へ。


「テッシン君、来たよ。アーデもいる?」


「おう、カナエさん」


「先生、いますよ」


工房に入るとテッシン君とアーデがいた。


「作業中だった?」


「大丈夫だ。丁度、最終調整以外の俺の仕事が終わったところだ」


「私の【シャイア】も、強化して貰いました」


「テッシンさん、アーデ、こんにちはー! 【シャイア】って…… 何?」


「【シャイア】の紹介の前に、エルの甲冑を仕上げるね」


私はテッシン君から、エルの部分甲冑を受け取り【魔力回路】を組み込んでいく……


「そうぞうしゅちゃま、このこがわたしのきょうだいですか?」


「そうだぞ、ラン。俺の事はテッシンと呼べ」


「はい! テッシンちゃま」


テッシン君とランちゃんの微笑ましいやり取りの中……


「はい♪【魔力回路】の組み込み完了! テッシン君、最終調整おねがい」


「解った。エル、着て見てくれ」


「はぁい」


「こんな感じで…… どうだ?」


「すごい…… 凄く良いよ! ぴったりで違和感がないもん♪」


「エルちゃま、かっこいい!」


「凄く似合ってます!」


「可愛くて、格好いいね」


「ほんと~? 嬉しい♪」


エルが白と紅の巫女装束に紅色の西洋風の部分甲冑を着けて、くるりと回る。


「ありがとう♪ お姉ちゃん、テッシンさん、速くこの子を育てたいから、今からダンジョンに行って来る」


「ちょっと待って下さい」


「何? アーデ?」


「わ、私のダンジョンに来ませんか?」


 ・

 ・

 ・


 ~ アーデのダンジョン ~


「ここが…… アーデのダンジョン?」


「ひさしぶりだけど…… 変わったね……」


エルの装備を慣らす為に、ひさしぶりに訪れた。アーデのダンジョンは……


西洋の古城風になっていました。


「ようこそ♪ 我が【アーデルブラッド城】へ」


アーデのダンジョンコアは……【西洋ダンジョンのコア】でした。


「立派な城だね…… DP(ダンジョンポイント)大変だったでしょ?」


【アーデルブラッド城】は…… 全長3㎞ぐらいの巨大な城壁に囲まれた城下街。中央に1㎞の中世ヨーロッパ風の古城が有り、古城を囲む中世の街並みがハロウィンやホラー映画みたいだ。


「キャンペーンで増えたDPは、敷地拡張とモンスターに使いました。建物関係は…… 先生の【ブル組】さん達に指導していただきました」


よく見ると、作業着を着た狼男?達が建築作業中だ。


近くでうちの【ブル組】のコボルト達が指示してるな…… いつの間に?


アーデのダンジョンモンスターの狼男は、特殊進化して……


【種族 ワーウルフワーカー】になってました。


狼男(ワーウルフ)犬妖精(コボルト)に指導されてるのは、ちょっと不思議な感覚でした。


「こっちです」


アーデの案内で古城に向かうと…… 有名な魔女や吸血鬼にオーガなどや、西洋の悪魔系、精霊、妖精系モンスター達が城下街で暮らしていた。


「色々居るね…… アレ? あの子は……!?」


街中に居た少女を神眼で鑑定すると……【種族】が【人造人間】でした!?


「アーデ! あの子は?」


「あ、あの子は俗に言う……【フランケンシュタイン】です」


「「【フランケンシュタイン】!?」」


「私のダンジョンのボスモンスターは……【フランケンシュタイン博士】です」


「「博士?」」


「はい、なので【彼女】が作ったモンスターも、いっぱい居ますよ♪」


アーデのダンジョンのボスは…… あの【フランケンシュタイン博士】でした。


一般的に【フランケンシュタイン】は怪物のイメージですが、本当の【フランケンシュタイン】は怪物を作った博士の名前です。


アーデはダンジョンモンスターの項目から、【フランケンシュタイン博士】を発見! DPを使って喚び出したら……


【フランケンシュタイン博士(少女)】でした。


後は…… 私と同じ様に【契約】して、彼女を【使い魔】にしてダンジョンボスに配置! 残りのDPで部下モンスターを喚び、ダンジョンを拡張。


ダンジョンボスを【フラン】と名付けて、彼女(フラン)にダンジョンを任せたら……


【リビングメイル】【リビングドール】【人造人間】を作ったらしい。


ダンジョンが古城になった今でも、ボス部屋に隣接した工房でモンスターを量産してるらしいです。


「着きました。ここが自慢の闘技場です」


アーデに案内された先は… 古代ローマの様な闘技場(コロッセオ)でした。


「ここで戦うの?」


「先生のダンジョンを参考にしました。このモンスター達とバトルです」


闘技場に【戦士像ゴーレム】と【リビングメイル】【リビングドール】が現れた。




次は… エルとアーデのバトルかな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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